くり子です。
今日の本は、山田健『東京・自然農園物語 』。
価格:1,728円 |
時代はバブル真っ盛り。
都心の安アパートの住人であるヤクザ、ホステス、コピーライター、学生の4人は、ある条件付きで4000坪の農地を相続する権利を得た。
その条件の一つは、地主であるアパートの大家が頑なに守ってきたやり方(下肥使用)で、有機農業をするというもの。
農業には全くの素人4人が悪戦苦闘しながらも協力し合い自然農法を試行錯誤する様や、販路を広げる工夫、都市近郊農業の問題提起がされているところなどは興味深く読めた。
・・・・・・
農業ファンタジーということで、本の中にはマメ知識が沢山でてきます。
なかでも興味深かったのが、柚子の種類。
くり子の畑には、大きな柚子と小さな柚子があって一緒くたにしていたのですが、「柚子」と「ハナユ」と、どうやら別物らしい。
柚子は皮の香りを楽しむものに対して、ハナユは香りは穏やかだけど、癖のない果汁がよく絞れるとのこと。
父にこの本で得た知識を披露してみると、「そうかもしれん!」と同意してもらえました。
くり子は、小さい柚子の木は若いだけで、大きく成長したら、本柚子になるのかと思っていたのだけど、どうやらこれ以上大きくならないのかも知れません。
他には、松。
本の中に「松は土を冷やす」ということばがあり、堆肥になりにくいとか。
少し調べてみると、やはり枯れた松葉は堆肥になりにくいらしいです。
松葉は炭素含有が高く、堆肥化するのにすごく時間がかかる。
また、松葉堆肥は酸性度が高いため注意が必要だそう。
ただ、良く堆肥化されれば、空気層を含んだ肥沃な堆肥になるとのこと。
堆肥化しにくい=腐りにくい ということですので、2〜3年は崩れずに有機質マルチ素材として使用されている方もあるようです。
といってもやはり、直接土に混ぜるのは避けた方が良いらしい。
いつまでも異物として原型を保ってしまうのだそうです。
この知識もまた、父に伝えてみると・・・
「そういえば、松の木の下は雑草が生えにくいわ!」と言っていました。
「意外に勉強しとるじゃん!」とも言われました。
いやいや、勉強はしてないんだけど、偶然目にした知識、ってだけで・・・。
最後に一つ気になったのが、栗。
採った栗の実から虫が出てくるシーンがあったのですが、その虫を蛆虫(ウジムシ)と言っているのですね。
栗子としては、少し反論。
栗の中に居るのは蛆虫(ハエの幼虫)ではなく、栗虫(クリシギゾウムシ又はクリミガの幼虫)。
ナイトスクープというTV番組でもやっていました。栗の実だけを食べている幼虫なので、栗の味がする・・・と。
まあ、くり子は、虫を見つけたら除けて食べますけど。
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