くり子です。
今日も山畑の夏野菜に水やりに行き、きゅうり(小)を9本収穫してから古民家に続く畦道を上りました。
上った先の石垣で休憩を入れます。
ここで一旦休まないと目眩がします()
休んでいるところの隣の畑でおじいさんが畑にシートを敷いていました。
「おはようございます。いつも畑をきれいにされていますね。」と挨拶します。
くり子は彼を誰だか知らないけれども、彼はくり子を知っているはずです。(田舎とはそういうものです)
失礼のないように挨拶は欠かせません。
おじいさんは手を止めて近寄ってきて話し始めます。
「透明なマルチは、あれを敷いておくと土壌を殺菌してくれるんよ。下には鶏糞と米ぬかを入れてスコップで土返しをしてから透明マルチを敷くと良いのだよ。あのまま秋に冬野菜を植えつけるんだ。すると根切り虫なども出ない(夏の間に地温が60〜70度になっているから、虫も居なくなる)んだよ。
わしゃあ、60や70の若造じゃなくって、80を超えとるんじゃから、いつお迎えが来てもおかしゅうないんじゃ。心臓はいつ破裂するか知れんし、癌も患っとる。けど、わしがせんかったら畑が草だらけになるけ〜の」
と、目の前の他人の畑を指さしますが、くり子に言わせれば、5cmほどの草がびしーと覆っている綺麗な畑(何も植えていなけど・・・。)くり子の通う山畑は父が草を刈ってくれてからしばらくたつので、もうすでに膝丈以上の草がはびこっています。
そして草が茂っているのでやぶ蚊も多い
さて、今日収穫した9本のキュウリと、味噌汁他のおかずを持って実家に向かいます。
父は午後から卓球に行くので、キュウリを持って行ってもらえば良いかな〜。と
実家で父におじいさんの話をすると、父はおじいさんが誰かを知っていて、家にも行ったことがあるといいました。
父によると・・・
かのおじいさんの家族が、古民家の主(くりの大伯父)が亡くなった後、20年近くも我が家の代わりに近所の人たちへの挨拶をしていてくれたんだそうです。
大伯父のお葬式に香典を包んでくれた町内の人たち(や親族)に、その後不幸があったとき、包みを作って渡してくれていたそうです。いくらかお金をまとめて渡しておいて、それから支払う…という方法で。くり子たちは古民家に住民票があるわけでもなく、住んでもいなかったので、誰が誰かも分からないだろうから・・・と。それをやってくれていた人が亡くなるまで続きました。
くり子的にはお葬式の時に香典返しも済んでいるのに、しかも住んでいないのに、そんなにいつまでもお返しってするものなのか?って思うけど、まあ、それが田舎ってものなのでしょう。
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