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2017年07月06日

☆『罪と罰』 ドストエフスキー:著 亀山郁夫:訳

こんにちは。
くり子です。

『罪と罰』をやっと読み終えました。

罪と罰(1) (光文社古典新訳文庫) [ フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフス ]

価格:884円
(2017/7/6 08:02時点)
感想(8件)



ちょっと厚めの文庫本3冊を 1か月半かけて読破。
これ以降ネタバレがあるので注意。
・・・といってもポピュラーな作品なので、みんな知ってるか(!)

この文庫本には後ろに読書ガイドが付いており、
作品を理解する手助けになります。

くり子は外国の作品は苦手です。
特にロシアの作品は、登場人物の名前が難しいし似てるし。
同一人物でも、いきなり呼び方が変わったり愛称で呼ばれたり・・・。

それで学生時代はともかく、大人になってからは
手を出していませんでした。

しかし、この亀山氏訳の『罪と罰』は読みやすかったです。





本編(第一部〜第六部)は主人公のラスコーリニコフが殺人を決意して
最後自白するまでの2週間の話。
エピローグで自首後〜シベリア収容所の話。

ラスコーリニコフは結局最後まで、
自分の罪は「自首したこと」のみととらえている。
二人の女性を自分勝手で殺しておきながら・・・だ。
殺された「金貸し老女」については、強欲な金貸しというだけなのに、全ての人から雑に扱われている。
作者のドストエフスキーにすら、殺されて当然だと思われている節がある。
背景には西洋の人たちの「金貸し・金持ち」に対する嫌悪感が色濃くあるのだろうか。
同じような理由でかつてユダヤ人たちが疎んじられていたように。

男性登場人物にはロクなのがいないにも関わらず、
それぞれ相当個性的で興味深い性格で、ついつい追いかけてしまう。

危険な選民思想家ラスコーリニコフ。
酒浸りダメ人間マルメラードフ。
金持ち女好きストーカーのスヴィドリガイロフ。
高慢な策謀家ルージン。

物証が得られないまま、心理的にラスコーリ二コフを追い詰めるポルフィーリー予審判事との駆け引きは
推理小説のようにドキドキさせられ、純粋に楽しめた。




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晴耕雨読を目指す女性。 最近すっかり「手ぬぐい・モンペ」に馴染んでしまったため、 危機感をおぼえ、モンペの下にジーンズ着用。 更に危ない人物になりつつある。
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