2008年09月27日
生理痛はなぜ起こるのか?
月経痛(生理痛)は何故起こるのか?
月経は「月」の名のとおり、健康な女性では普通、
約4週間おきに繰り返されます。
英語ではメンストレーション、略してメンスとよばれていますが、
その語源はラテン語の「月」という言葉=mensisに由来します。
また俗に「メンス」、「アンネ」、「お弁当箱」、「つきのもの」、
「お月様」、「月の使者」、「アノ日」、「お客さま」等と
いった隠語で言われることも多い。
「生理」も月経と同じ意味でよく使われますが、
医学的には「月経」が正しい用語です。
多くの人が、月経の時に下腹部痛を感じます。
最も痛みの強い時期は、月経開始開始から2、3日目迄で、
下腹部痛のほかに腰痛を伴う人もいます。
これら月経中の痛みを『月経痛』または『生理痛』といいます。
月経痛には、原因となる病気がない機能性の月経痛と、
子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫(のうしゅ)等といった病気が
原因で起こる器質性の月経痛があります。
機能性の月経痛の場合は、子宮内で生成されるプロスタグランディン
という物質の分泌が、体質的に多い為と考えられています。
プロスタグランディンは、子宮を収縮させて
月経血を外に出す働きがあります。
しかし、過剰に分泌されると、子宮を収縮させ、
腹痛みを助長させてしまいます。
月経痛が苦痛な人は一度は婦人科で診察を受けましょう。
機能性月経痛の対処方法としては、痛みの強い時期に
鎮痛剤を飲んで痛みを和らげます。
鎮痛剤には、痛みそのものに働きかけると同時に、
ブロスタゲランディンの合成を阻害(そがい)する働きがあります。
その他としては、漢方薬が有効なこともあるので、
婦人科医に相談をしましょう。
器質性の月経痛の場合は、婦人科で正しい診断をして貰い、
痛みの対処をしながら病気の治療を進めます。
手術で治ることもあります。