2009年06月15日
自律神経失調症とは?
自律神経失調症とは?
全身倦怠感、頭痛、動悸などのさまざまな身体的症状をもつが、症状を裏付ける器質的変化はなく、自律神経系の機能失調に基づく病態である。
診断は下記のように行われる。
1)多臓器にわたる不安定で消長しやすい自律神経性身体的愁訴を訴えるもの
2)アシュネル試験、シェロング起立試験、皮膚紋画症、立位心電図などの自律神経機能検査で異常を認めるもの
3)問診や脳波などにより精神疾患を、また臨床検査によって器質的疾患を除外したもの、の3項目を満たすことで診断できる。
治療の基本は薬物療法と心理療法である。薬物は自律神経調整薬、抗不安薬、抗うつ薬、β遮断薬、漢方薬などである。
心理療法も大切だが、心身相関の認識へのアプローチと基本的信頼関係の樹立に基づく良好な治療者-患者関係の維持である。