2008年12月13日
急性アルコール中毒とは?
急性アルコール中毒とは?
焼酎や日本酒などのアルコール飲料に含まれる
エタノールの毒性による急性中毒である。
エタノールは中枢神経系に対し抑制的に作用する。
なので、飲酒後で急性アルコール中毒の前は、気が大きくなったり、
多弁多動となる。
アルコールの血中濃度により症状は異なるが、個人差が大きい。
通常1〜1.5mg/mLで大脳皮質の抑制がとれ、多弁、陽気となる。
アルコールの血中濃度が1.5mg/mL以上では運動失調を来し、
4.5mg/mL以上になると脳幹部麻痺により呼吸抑制が起こり、
死に至る危険性が高まる。
年末の忘年会や、春の新人歓迎会でやる、一気飲みでは、
毎年何名かの急性アルコール中毒による死者が出る。
エタノールには末梢血管の拡張作用もあり、このため、血圧低下、
体温下降を起こす。
意識低下を伴う重症例でもアルコール摂取後1時間以内であれば、
気管挿管下に胃洗浄を行ない、排泄促進を図ると救命の可能性が高い。
胃腸から吸収されたエタノールは肝により代謝されるが、
低血糖、代謝性アシドーシスを来した場合は、それぞれブドウ糖、
重炭酸ナトリウムの静注を行なう。
血中濃度が5mg/mL以上となり、
全身状態不良の場合には血液透析が必要である。
出産報告はがきの「アンビエンテ」