運動や食事制限をしなくても、
2008年09月29日
突然の胸痛ー狭心症：原因と症状とは？
突然の胸痛ー狭心症：原因と症状とは？
心臓は、規則正しく収縮を続けて、全身に血液を供給するポンプの働きをしている重要な臓器だ。
これが３分も止まれば病院ではなく、お寺に行くことになる。
さて、心臓の壁は、心筋と云う自ら収縮と拡張の可能な筋肉で出来ているのでポンプ作用が可能なのだが、心筋が力強く収縮して仕事をするためには、エンジンがガソリンを必要とするようにエネルギー源が必要なのだ。
そのエネルギー源に当たるものが、血液だ。
一方、心臓の壁である心筋に血液を供給している血管を冠状動脈とよび、エンジンのガソリンパイプに当たるものだ。
健康な冠状動脈は、血液供給に何の支障もない。
しかし、メタボなどによる動脈硬化で血管の内腔が狭くなると、丁度ガソリンパイプにゴミが溜まってガソリンの吸引が悪くなり、アクセルを踏んでエンジンの回転数を上げようとしてもガソリンの供給量が増加できない。
そのためノッキングやエンストを起すのと同じように、心筋でも必要な血液量が供給ができず同じような不都合が起こり、狭心症となる。
症状は前胸部の圧迫感、重苦しい感じ、鈍痛、締めつけられるような痛み、あるいは、息苦しい、動悸がする等々で、心筋の酸素不足から来る症状だ。
実際には、心筋の血液不足が原因ばので心筋の虚血症状を意味する。
狭心症には、身体を動かすこと、すなはち、肉体的な労作によって起こる労作性狭心症と、安静時にのみ起こる安静型狭心症の二種類がある。
両者を合わせ持つ場合もある。前者はコレステロール値が高い、糖尿病、高血圧がある等、いわゆるメタボが要因で、冠状動脈硬化が起こって血管の内腔が狭くなっていることが原因だ。
後者は、冠硬化は軽くても、何らかの原因で血管が敏感になって、深夜睡眠中などの安静時でも時ならず自然に血管が収縮するために起こるものだ。
双方とも、的確な診断が出来、有効な治療が有るので、日常の定期健診を怠らず、少しでも上記のような症状が出たら、直ちに専門医を受診することが大切だ。
冠動脈が完全に詰まれば、心筋梗塞で、突然死に至ることもある。心筋梗塞は冠動脈が狭くなっている状態で、ストレスなどによって起こることがある。
会社の重要な会議中とか、ゴルフ場のグリーンの上でパター中の起こることも珍しくない。
若いうち何ともなくても、メタボの行く末は、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞など、
詰まらない（実際は血管が詰まるのだが）病気がまっているのだ。
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