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2024年09月09日
【怖い話】ピエロの夢【】
数日前に変な夢を見たんだ。
小学校へ続く通学路を一人で歩いているんだけど
奇妙なくらい静かなんだよ。
田舎の学校だったんだけど、
いつもは五月蝿い虫の声とか一切しないし
畑仕事しているじいちゃんばあちゃんも誰もいないの。
俺だけが一人てくてくと歩いているわけ。
しばらく俺は誰も居ない道を一人歩いていくんだけど、
ふと視線を感じて振り返ると、遠くに、
ほんと遠くに小さな人影が見えたんだ。
俺は嬉しくなって来た道を引き返そうとすると、
その人影は全力で逃げていくわけ。
仕方ないから俺はまた通学路を一人歩く。
しばらくして振り返ると、また遠くに人影が見える。
さっきよりは少し近くに。
まぁそれでも十分遠いんだけど。
で、やっぱり近づこうとすると逃げていくわけ。
しばらくその繰り返し。歩いて、振り返って。
近づこうとして、逃げて。
振り返るたびに少しづつその人影は近づいてきてんの。
何回か繰り返してやっと気付いたんだけど、
そいつはピエロだったんだ。
マクドナルドのドナルドみたいな感じ。
てかそのもの。
俺はもともとピエロが苦手だったから、滅茶苦茶怖くなって、
『追いつかれたら殺される』なんて考えたわけ。
でもまぁ夢の中の不思議なんだけど、何故か走れないんだ。
足は一定の速度を保ちながら学校へと動く。
振りかえらなきゃいいのに、
首は勝手に後ろを向いて、目はピエロを探す。
振り向くたびにピエロは近づいていて、振り向くと一目散に逃げていく。
その繰り返しをしながら、
ゆっくりと俺は学校へ近づいていったんだ。
学校まであと少し。少しづつピエロが迫ってきてはいるけど、
この調子ならピエロに追いつかれる前に学校に到着できる。
俺は安堵感に包まれた。学校の正門の前で、俺はまた振り向いた。
これが最後の振り向きだな〜とか考えながら。
俺の目が捉えたのは、一目散に逃げていくピエロじゃなかった。
そのまったく逆。
こっちに物凄いスピードで向かって来てんの。
腕思いっきり振りながら。足思いっきり上げながら。
で、なにより顔が怖かった。
怒りに震えた顔でも、必死の形相でも無かった。
物凄い笑顔なんだ。凄い嬉しそう。
ずっと我慢していた大好物を、やっと頂ける。そんな顔。
俺はやばいと思って、学校へ全力疾走するんだけど、
正門の丁度まん前で両肩をがしっと捕まれた。
殺される。そう思って振り返ったら、
ピエロは笑顔でこう言ったんだ。
「三度捕まえたら、殺す」
数日前見た夢は2回目。1回目は小学校の頃に見たんだ。
昔のことだったんで久しく忘れていたんだけど…。
3回目は何時になるのか…。
2024年09月05日
【怖い話】うろつく女
友人が体験した実話。
仕事で出張し、
ビジネスホテルに泊まった時の話なんだが、
シングルの狭い部屋に、
異常に大きな額縁の絵が飾ってあったんだと。
ここまではよく怪談で聞くありがちな話で、友人も
「もしかして裏にお札でもあるのかな?」
と額縁をめくって見たけど結局何も無し。
なーんだツマンネーとその夜は早めに寝たら、
立て続けに怖い夢を見たらしい。
最初はそのホテルのバスルームから青白い女が出てきて
友人が寝てるベッドに近づき、周りをウロウロしてる夢。
その次が、
同じ青白い女が窓から入ってきて
また友人の周りを回ってるんだが
ずーっと
「どこ?どこ?どこ?どこ?・・」
とぼそぼそ呟いているように聞こえたらしい。
朝まで、同じ青白い女が何度も夢に出てきて、
その部屋内を徘徊していたとか。
さすがに怖くなったらしく、
明け方に汗びっしょりで眼が覚めたそうだ。
この部屋にはやっぱり何かあるんじゃないか?と思って
もう一度、大きな額縁や机を調べたけど何もない。
「おかしいな」
と思いつつ、ベッドに眼を向けると、
ベットの台座?とマットレスの間に
赤い紙らしきものが挟まっているのに気づいたそうだ。
そこで、ベットの台座?からマットレスをずらして見ると、
そこにはベッドの台座一面にお札がびっしりと並べられていたそうだ。
友人はさすがに気持ち悪くて、
思わずホテルのフロントに電話をして問い詰めたところ、
フロントの係の人がすぐ飛んできて、
その一泊分の宿泊費を返金してくれたそうだ。
友人が泊まった晩ホテルは満室で、
運悪くあの部屋に当たったらしい。
友人はそれ以来、ホテルに泊まると
必ずベッドの下まで点検するクセがついてしまったそうだ。
ちなみに、そのホテルはまだご健在だそうだ。
2024年09月04日
【神社にまつわる怖い話】居眠り岩
あれは確か中学3年の頃で学校が終わった放課後に
別の学校の友達のAの家に遊びに行った時の話。
学校からは友達の家まではかなり遠く、
クタクタになりながらもAの家まで行った。
俺はAと話していて、急にホラー映画の話題になった。
それが皮切りに話は盛り上がり、
「なぁ、この辺にそういう場所はあるのか?」
と俺は聞いた。
Aはニヤニヤしながら、
「あぁ、あるぞ」と答えた。
Aは更に言葉を加えて、
「この辺じゃ結構有名な場所だ」と答えた。
Aの話によると、
そこはAの家から10分くらいの距離の神社らしい。
早速そこに行ってみると、
あるのは古びた社に京都の庭園とかにありそうな
1メートルくらいの岩。
「何もないじゃないか?」と俺が言うと、
Aは「あるじゃんか、それだよ、その岩」とさっきの岩を指差す。
「そろそろ教えろよ」ともったいぶるAに苛立ちを覚える俺。
少しニヤニヤしていたが、
やっと話す気になったのか、真剣な顔をして話し始める。
「これは俺のじいちゃんから聞いた話なんだけど、
この岩は今までこの神社で住職を務めてきた人の墓石らしくてな、
この辺じゃ居眠り岩って呼ばれてるんだ」
いまいちピンと来ない名前に俺は首を傾げたが、Aは気にせず話を続ける。
「やり方は確か、岩を三回叩いた後、
『和尚さん、朝ですよ』というんだ、簡単だろ?」
と肩をすくめながら言う。
「じゃあ早速やるか」と俺が岩に近づこうとすると、
Aがいきなり止める。
「一つ言い忘れてた、これは朝方とかならご利益があるらしいが、
夕方や夜分にやっちゃ駄目らしい、坊さんが怒るらしいから」
別に坊さんが怒っても怖くないと、二人でAの言った事を試した。
しかし、何も起こらない。
やっぱり何もないかと思い、Aとはその場で別れ、俺は家に帰った。
家に帰った俺は夕飯を食べた後、部屋に戻ると妙な匂いが漂ってる。
お香というか、部屋を密閉して、
その中で線香をしこたま焚いたような感じに線香の匂いがする。
俺は窓を全開にしてれば消えると思い、
窓を開けてそのまま部屋の中にいたんだが、一向に消えない。
部屋に兄が入ってきたから、兄にこの匂いについて聞いたが、
そんな匂いはしないといわれた。
妙な胸騒ぎがしたが、あえて無視して、そのまま部屋にいた。
それで9時だったか、携帯が鳴り、電話に出るとAからだった。
俺は、「どうした?」と聞くと、
「お前、家に帰ってから何かあったか?」
と聞いたきたので、
俺は部屋を漂う匂いの事を話すと、驚いたような口調で、
「俺の部屋もだよ」とかなり焦った声色で話す。
「実はじいちゃんにこの事を話したんだけど、
かなり怒られてさ、下手すりゃ取り憑かれるって」
「取り憑かれるってただごとじゃないか」と返す。
「そう焦るな、何とかする方法がある」と更に続ける。
方法はこうだ、寝る前に湯呑にお茶を一杯、
小皿に漬物を装った物、そして茶碗一杯のご飯と味噌汁、
更に『朝御飯です』と書いた紙を机に置いた状態で眠るという物。
俺は早速用意して、机に置いた後、疲れたので寝た。
それから朝の4時ごろだったか、俺は物音が気になって、目を覚ました。
音は机から聞こえたから、机に目を向けた瞬間、俺は凍りついた。
そこには、人型の霧状の物体が物凄い勢いで用意した飯を食べている。
俺は首だけを起こした状態でその様をじっと見ていた。
霧はこちらに気づいたのか、急に食べるのをやめて、こちらを向く。
霧は俺のほうに歩み寄り、すぐ横まで来たところで止まり、
俺の耳元で、「おこすなよ」と一言だけ告げた後、
再び机に戻り、用意した飯を食べ続け、食い終わるとフッと消えた。
その後、Aとはこの話は二度としまいと誓った。
2024年09月02日
【不思議な話】夢拡散
流れ読まずに少し前の話。
とにかく私は疲れていた。
仕事も忙しいし夜まで残業も続いたし、体調は悪いし、
旦那とも些細なことで喧嘩をし家の中でも会話がない。
精神的に追い詰められていたし、
孤独で寂しかった。誰かと話がしたかった。
眠っている間につらかったのか
起きたら顔が涙でぱりぱりになっていたり、
掌に握り締めすぎた爪傷跡が残っていたりしたこともある。
週末の土曜日に、朝起きるとぐったりしていた。
長い夢をみていた。
どこか知らない所にいる。
目の前に大きい鳥居がある。鳥居の先には石段がずっとある。
後ろを向くと道を挟んでまた鳥居がある。
後ろ側の鳥居の先には海がある。
私はぼーっと鳥居を背にして海を眺めている。
それだけの夢。
それなのに長距離走を何回もしたような脱力感、
疲労感で起き上がれなかった。
とりあえず旦那に体調が悪いから
今日は横になっていると伝え、また眠った。
おきると夕方になっていて、一日無駄にしたな・・とか思って
ケータイを見ると着信が30件くらいあった。
メールもじゃんじゃん入っていて、
ケータイが壊れたのか?と思ったほどだった。
メールの内容は友人や会社の人からで
「大丈夫?生きてる?」というような内容だった。
とりあえず一番着信をくれた友人に電話をすると
「よかった!死んだかと思った」という。
詳しく聞くと私が夢に現れたという。
生気のない顔で鳥居を背にし、ぼーっとどこかを見ている。
声をかけようにも靄がかかって私のところまで進めないという。
あまりに生々しい夢だったので連絡をしたら、
なかなか電話に出ないから本当に心配したと。
少し会話をして疲れているし、
今度会おうという話をして電話を切った。
次にほかの人にも連絡をすると、皆夢で私をみた、
同じ状況で生気のない顔をしていたので心配したという。
とりあえずメールには一斉送信だけど
「生きてま〜す。今度ゆっくりご飯でもしましょう」
と送った。
のろのろ起き上がってリビングに行くと旦那がいて、
足首どうした?と言うので見てみると
足首を掴むようなあかい痣があった。
触っても痛くないし、私の手より小さい指跡だった。
当然旦那よりも小さい手だし、うちには子供はいない。
生霊を飛ばすってのはあるけど、
人を夢の中に招くってのはないな〜と思った話。
自分が物臭だし、
疲れすぎてていろんな人のところへ行く力すら
残ってなかったのかもしれないけれど。
ちなみに夢の中の鳥居の場所って行った事ないんだけど、
妙に水の音とかリアルで覚えてるんだよね。
本当にあるなら行ってみたい気もする。
【釣り場であった怖い話】某府の某ダム
某府の某ダム行った時の事なんだけど・・・
朝4:00頃だったっけな、まだ薄暗かった。
車3台程置ける小場所に車止めて、
運転席のシート倒して横になってた。
明け方を待つだけだったんで、
ガラス越しにうっすらと見える獣道の様な所を
ボ〜っと見てたんだ。
そしたらカサッカサッっと音がして、
「ん?」と集中して見てたら人が出てきた。
そいつはこっち向って歩いてきて、ドアの横に来たら、
ガラスを申し訳なさそうに軽くコンコンと叩いた。
中学生位の印象。
少し戸惑い、何となく怖かったんだが、
キーをONにしてガラス下げて目の前のそいつを見たら、
明らかに通常の人間の雰囲気とは違ってた。
頭や顔はびしょ濡れ状態なのに服はそんなに濡れておらず、
おかしいなと思って「なんですか?」と聞いてみたら、
「俺、知らない人に殺されたみたいなんです」と言ってきた。
俺は幽霊見ちゃったよ〜と心で声掛けたが、
頭真っ白になって言葉がなにも浮かばなくなって、
口をポカーンと空けてそいつを凝視していた。
そいつは俺の顔を見ず、
俺の助手席側のイスを瞬きせずに無表情で見ていて、
再び「こっちなんです」と言い、
そのまま後ろ向いて来た道を戻っていった。
それはもう歩くというか、
地面を滑るようにスーっと歩いて行った。
もう周りも明るくなって来たくらいかな、
我に返ってすぐに帰ってきました。
幽霊を見たのは4回目で、会話交わしたのは初めてです。
2024年09月01日
【寺社にまつわる怖い話】一ノ宮貫前神社の御鎮神事
群馬県富岡市一ノ宮にある
一ノ宮貫前神社の御鎮神事。
神事での祭典奉仕中、一言も喋ってはいけない。
喋べると死にます。
自分が持ってる神事に関する本にある記載によると、
ある宮司が玄関先でつい「火は大丈夫か?」と言ってしまった。
その翌日に急死。いつもの口癖だったらしいが、それが仇に・・・
つまずいた時につい「あっ」と言ってしまい、
頓死した神職の方もいるそうです。
ちなみに、咳払い等でも死を免れないとのこと。
またある時、祭事を行っている神職をみた神馬が
いなないたと思った瞬間、即死したことがあるそうです。
祭の内容は、
社務所の座敷で草履を履き、土間に降り、提灯一つを持ち、
参道を通り御鎮塚に供物を納めて帰ってくる、というもの。
その際、近くの民家は明かりを消すので、
神事中辺りは真っ暗になります。
神事を行っている最中の神職を見たら障りがある、とのことなので。
ちなみに、この神事で神職の方が履いた草履は
最高の魔避けになるとのことです。