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2020年05月31日
猫の結婚式
中学生の夏休みに、母方の実家に泊まりに行ったんです。
九州の某県の結構山奥にある村(今は村じゃないです)です。
村奥にあった唯一の神社では、毎月小さな祭りが行われていました。
丁度私が訪れた月は、奇祭じゃないですけど、一風変わった祭りがあったんです。
猫の結婚式を行うという主旨の物でした。
昔、穀物を食い荒らす鼠を捕まえる猫は重宝されていましたが、なかなか数は増えなかったため、
“猫の結婚式”と言う変わった祭りを行うようになったそうです。
内容は変わってますが、由縁はありきたりですね。
そのユニークさから、離れた町の人たちもペット連れで訪れるようになり、
今では猫の結婚式ではなく、犬やハムスター等、ペット全般のお祓いがメインに行われています。
私も祖母の家で飼っていた茶トラの『虎』を連れて、祭りを見に行きました。
神前式とか舞とか行われる所で、猫の婚礼の儀式が行われました。
赤い首輪を付けた白い猫が二匹、神前の前に眠っています。
簡単な祝詞、形ばかりの三三九度が行われ、巫女さんによる舞が奉納されました。豊栄の舞と言うらしいです。
その舞の中盤、飼い主に連れてこられていた猫たちが鳴き始めたんです。
そして飼い主の腕から逃げ、飼い主と参加していたほとんどの猫が外に出て行ってしまいました。虎もです。
退席して探しに行ったんですが、見つかりませんでした。続きを読む...
posted by kowaidouga at 09:05| 超怖い話(動物編)