国土の広いアメリカ。
当然、国内にはさまざまな気候が存在するので、その自然環境に合った農作物を作っています。
適地適作です。
どの地域で、どんな作物を作っているのか。
これを覚えるのは、なかなか大変。
代表的なものを、3つだけ押さえておきましょう。
まずは綿花(めんか・ワタのこと)。
綿は暖かい地域で育つ作物なので、南部で作られています。かつては、黒人が奴隷として働いていました。
五大湖周辺は、酪農です。
ここは、北海道とほぼ同じ緯度にあるので、気候は冷涼です。
北海道で酪農が盛んなように、この地域も酪農と覚えておきましょう。
牛や豚を育てる酪農は、たくさんの飼料が必要となります。
アメリカはとうもろこし、大豆の世界的な生産国ですが、これらは、人間が食べるためではなく、飼料として作られています。
なので、五大湖の酪農地帯のすぐ下に、とうもろこしや大豆の生産地があります。
グレートプレーンズの牧畜地帯とも近いので、飼料の供給ができます。
ちなみに、もう1つ言うならば、小麦地帯は2つに分かれています。収穫時期の違う、冬小麦と春小麦があるからです。
教科書に、農業地域の図が載っているので、確認しておきましょう。
プチプチ情報
以前、アメリカのスーパーマーケットに入ったことがあります。
そこで驚いたのが、売っているサイズのでかいこと!
灯油を入れるポリタンクのような容器で、牛乳を売っています。
アイスクリームはバケツの量です。
ポテトチップスの袋は、A3サイズの紙と同じくらい。
ポテチは袋を開けると、全部食べないと気が済まない私にとっては、絶対に手を出してはいけない量。
ハンバーガーもピザも、日本と比べて1.5倍くらいあります。
さすが農業大国。
太っている人の体型も、半端ありません。
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