2.26事件と言えば、襲撃を決行した将校の動機が”不況のあおりを受けて農村漁村の困窮を見て見ぬふりして腐敗した特権階級を排除した天皇中心の体制の実現を図る。”との事だそうだが、なんか800年近く遡った保元の乱とか平治の乱等のクーデターに似ていると思う。
動機は色々違うが結局は軍事力で権力を奪い合ってる訳だから軍事力を持つものが権力を握る。保元・平治の乱の後には武士の時代が始まり、2.26事件の後は軍国主義に拍車がかかる。
また、この決行した将校は直情的で稚拙だったと思う。仮に腐敗した特権階級を排除した所で農村漁村の困窮を改善される具体的な段取りが無い。特権階級を排除した事に対して時のキーマン(主権者)であった天皇はどを襲撃するなんて、自分の立場が否定されたに等しく認められる訳がない。この様な人たちが”満州国建国”と言い、C国の挑発に直情的に反応して戦争を泥沼化させ、太平洋戦争敗戦という悲惨さを全国民に負わせることになったと思う。「誰かが勝手に始めた戦争で、勝手に負け、何で私達が凝んな目に遭わないといけないんだよ。」という事になった。
やはり、特権階級は課題をどう認識し、どんな段取りでどう解決しようとしているかを多数の人とコンセンサスを取らなければならないと思う。軍事力を持つ者は直情とは正反対の冷静沈着で先を読める人でないと恐ろしい。