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2017年01月31日
もし、一流の営業マンが陸上部の監督になったらをリアルでやったら的な・・・「逆転のメソッド 箱根駅伝もビジネスも一緒です」 原 晋
タイトルが長くなってしまいました。
今をときめく青山学院大学陸上部の原監督の本です。
恥ずかしながら今年の箱根駅伝をテレビで見たそのままの勢いで買ってしまいました。いわゆるミーハーです。
本の内容は、原監督の現在までの半生を振り返りながら、それぞれのポジションでどのようなことを考え、努力してきたかを書いたものです。読者はその追体験をしていくという感じで読み進めていくことができます。
実は、青山学院大学での指導に関する記載はそれほど多くはありません。
「指導方法の中身を知りたい!」という人にはひょっとすると物足りないかもしれません。
でも原監督の人となりというか、物事の捉え方・考え方を知りたいという人には、断然この本をおすすめできます。
例えばこんなエッセンスが紹介されています。
・情熱を持って商品に接し、理解し、それを顧客に直接伝える。
・売り手側の物の見方で接するのではなく、顧客の立場に立って考える。
・力を発揮するためには、人を作るのではなく、チームを作る。その過程で一人一人の向上を図っていく。
さて、タイトルにもある「逆転のメソッド」とは何でしょうか?
原監督は本書の中で「これまでの人生で何度も逆転して這い上がってきた」と語ります。
その秘訣といいますか、本質的な結論は、次のように書かれていました。
なんてシンプル!!
これが本質である・・・つまり、これを持たなければ逆転なんて出来ないというのが筆者の考えです。
私はこれを、
・悔しいと思う気持ちは窮地から這い上がるための原動力になる。
・あきらめないことは、必ず這い上がるという継続の決意になる。
と受け取りました。これらが両輪となり、やがて逆転という現象を起こすのだと。
どちらも今の自分には欠けている点かもしれない、と思いました。
悔しい時はむしろ「悲しい」という感情で過ごし、あきらめないというよりも「もう駄目かもしれない」という投げ出してしまう精神状態に傾きがちではないかと。
「悲しい」ではない。
「悔しい!」と考えるんだ。そして這い上がる決意にするんだ!
そんなメッセージを私は受け取りました。
「伝説の営業マン」が語ることですから、私のような者がどこまで実践できるかは不透明ですが、心のストックとして残しておくことにします。
今流行りの原監督の著書、なかなか面白い本でした。
今をときめく青山学院大学陸上部の原監督の本です。
恥ずかしながら今年の箱根駅伝をテレビで見たそのままの勢いで買ってしまいました。いわゆるミーハーです。
本の内容は、原監督の現在までの半生を振り返りながら、それぞれのポジションでどのようなことを考え、努力してきたかを書いたものです。読者はその追体験をしていくという感じで読み進めていくことができます。
実は、青山学院大学での指導に関する記載はそれほど多くはありません。
「指導方法の中身を知りたい!」という人にはひょっとすると物足りないかもしれません。
でも原監督の人となりというか、物事の捉え方・考え方を知りたいという人には、断然この本をおすすめできます。
例えばこんなエッセンスが紹介されています。
・情熱を持って商品に接し、理解し、それを顧客に直接伝える。
・売り手側の物の見方で接するのではなく、顧客の立場に立って考える。
・力を発揮するためには、人を作るのではなく、チームを作る。その過程で一人一人の向上を図っていく。
さて、タイトルにもある「逆転のメソッド」とは何でしょうか?
原監督は本書の中で「これまでの人生で何度も逆転して這い上がってきた」と語ります。
その秘訣といいますか、本質的な結論は、次のように書かれていました。
”第一にあきらめないこと、そして第二に悔しいと思える自分を持つことだ。”
なんてシンプル!!
これが本質である・・・つまり、これを持たなければ逆転なんて出来ないというのが筆者の考えです。
私はこれを、
・悔しいと思う気持ちは窮地から這い上がるための原動力になる。
・あきらめないことは、必ず這い上がるという継続の決意になる。
と受け取りました。これらが両輪となり、やがて逆転という現象を起こすのだと。
どちらも今の自分には欠けている点かもしれない、と思いました。
悔しい時はむしろ「悲しい」という感情で過ごし、あきらめないというよりも「もう駄目かもしれない」という投げ出してしまう精神状態に傾きがちではないかと。
「悲しい」ではない。
「悔しい!」と考えるんだ。そして這い上がる決意にするんだ!
そんなメッセージを私は受け取りました。
「伝説の営業マン」が語ることですから、私のような者がどこまで実践できるかは不透明ですが、心のストックとして残しておくことにします。
今流行りの原監督の著書、なかなか面白い本でした。
2017年01月09日
スマホ買い換え!iPhone7とGalaxy S7 Edgeとを約2ヶ月間ほど迷い倒した僕の結論は「iPhone7」
最近、スマホを買い換えました。
Xperia Z3(ソフトバンク)からiPhone7(docomo)に変えた訳なんですが、これでもかというくらい悩み抜きました。
ウェブの記事や、YouTubeでのレビューを見ればみるほど悩みが深まり、
「どっちを買うたらええんや〜〜!!」
と夜空に叫びたくなるような日々を過ごしました。
その時の考えの記録として、また、ひょっとしたら同じ悩みを持つ誰かの参考になるかもしれないと思い、その記録を書いておきます。
※なお評価の基準は全て僕目線での基準ですので、参考になるかならないかは全く保証できません。
悩んだのは、ズバリiPhone7とGalaxy S7 Edgeのどちらに機種変更するか!です。
それでは書いていきます。
Galaxy S7 edgeを選ぶことのメリット
まず整理しました。
・今のスマホがAndroidなので違和感なく使える。
・以前にGalaxyシリーズを使ったことがあるので抵抗がない。
・液晶が有機ディスプレイで綺麗
これは個人差がありますが発色の存在感が液晶よりも強く、綺麗に見えます。コントラストが強いんでしょうかね。
・Edyが使える
iphoneはEdyが使えません。コレ便利なんですよね。Edyは近所のスーパーでも使えます。財布なしで買い物できる楽さ、小銭を出し入れする煩わしさの無さは、一度使うともう手放せません。ApplePayは使える店も増えてきましたが、まだまだ。
これらは十分なメリットでしたが、僕が最大のメリットとして考えていたのは次の点です。
・GearVRが付いてくる!+安い
コレですよ。
2016年は「VR元年」と言われてもう久しく、既に2017年になってしまいましたが、「VR」なんてものは僕には全く関係ないと思っていました。
普通のゲームで飽き足らない人向けのコアなコンテンツだと考えていたのです。
それがイベントで偶然体験してみたら、このGearVR+Galaxy7edgeのセット、予想を覆すクオリティの高さでした。圧倒的な没入感!映画館で初めて「アバター」を見たときのような衝撃を感じました。
なんだこの異世界は!という衝撃です。
目の前に広がる立体空間。頭を動かすとそれに追随して変わる眼の前の世界。空を見上げることも、高いところから下を覗き込むことも、まるで自分がそこに座っているかのような感覚で実現できてしまうんです。
しかもその時に行われていたキャンペーンが「docomoに乗り換えてGalaxy7edge」を買うと、無料でGearVRが付いてくる」というもの!!
さらに他の機種に比べて値段が数万円値引きされていたんです。タイムリー過ぎます。
もう半分以上「買いだろコレ」という気持ちになっていました。この時はね。
iphone7を選ぶことのメリット
正直ほぼ気持ちの中ではGalaxy7edgeに決めかけていましたが、店頭に行くとどうしても気になってしまいました。
でもまあ、そこまでは正直揺れていなかったんですよね。
この記事を見るまでは。
Androidでツムツムをやるとカクカク処理落ち!iPhoneの方がオススメ?
この記事にショックを受けました。でももし読んでいなければ、後できっと後悔したと思います。ありがとうございました・・・。
ツムツムは僕がスマホで熱を入れて遊んでいる唯一つのゲームです。
そして今までAndroidスマホでだけ遊んできました。正直、カクカクというか、ツムが落ちてくるのが遅い!と感じたり、ツムが消えるのが遅い!と感じることが多々ありました。でも、ゲーム自体がそういうものかと思っていたんですよ。
ところが、それはAndroid特有の症状だとこの記事は言うのです。嘘だろ・・・?と思いながら、持っていたipad mini4にツムツムをインストールして試してみました。
そうしたら、驚くほどの早さ。唖然としました。
スピードだけの問題だけではありません。早さもさることながら、一つ一つの処理の早さが組み上げるゲームバランス、それに対応しなければという焦らされる気持ち。体感的には全く別のゲームというくらいの違いでした。
これまでツムツムに費やしてきた時間は何だったんだという喪失感が全身を包みましたね。そしてこの事実は、「これからAndroidを使うんだったら、ツムツムの本当の魅力は味わえませんぜ」という厳しい現実を僕に宣告したのです。
そして一つの大きなメリットがここに出現しました。
・本来のツムツムが楽しめる
いや、まあ、他にもあるんですよ、iPhoneを選ぶことのメリットは。
例えば他のMac機器の連携とか。
実はApple製品も幾つか持っていまして、
・MacBook Air
・iPad mini4
・iPod shuffle
・iPhone 3gs
・iPod Classic(第3世代)
・ついでに、Bose Sound Air
ちなみに音源はitunesで管理しています。
改めて数えてみると何だか完全にAppleユーザーですが、不思議とiPhoneに執着は無かったんですよ。なぜなら使っていたXperia Z3がとても良かったから。
不満といえばゲームやカメラを使っているときの「熱さ」と、ツムツムをやっているときの目に見えて早いバッテリーの消耗くらいで、それ以外の通常の使用では全く問題はありませんでした。
スマホで撮影した写真データをMacBookに移動するのが少し手間がかかるという事はありましたが、そこまで頻度がある訳ではなく、全然許容範囲でした。
だから「iphone7が防水になった」と聞いても「ようやくAndroid並になったか」程度にしか思っていませんでした。
しかしこのツムツム問題は衝撃をもってiPhoneの地位を急激に押し上げることとなったのです(あくまで僕の中で)。
※ついでに書くと「モンスト」でもiPhoneの方がグラフィックが綺麗です。当たると敵がブルブルと細かく震えるとかの違いがあり、驚きました。
・迷える日々
それからはひたすら迷い続けました。
AndroidかiPhoneか。
ということもありましたが、主には、
GearVRかツムツムか。
そうして辿り着いた結論は、
「GearVRはせいぜい遊んで一日に数分から数十分。それも家で一人の時しか出来ない。でもツムツムはほぼ毎日やっているし、外出先でも遊んでいる」
「優先するべきはツムツム」
という事でした。
そうして僕はiPhone7を買いました。
実際にiPhone7を使ってみると
すごく良いです。これは正直驚きました。
主な購入動機となったツムツムの動きは勿論ですが、実際に使ってみると「感覚的に良いと感じる」事がとても多いことに気づきました。
・サイズが丁度良い。軽い。
いつでも持ち運んでいたい気にさせます。
・指紋認証が一瞬。
ほぼボタンを押す(厳密には押していませんが・・・)だけで携帯がセキュリティ保護されたうえで起動する感覚は凄いとしか言いようが無いと思いました。
・全然熱くなることがない。
・カメラが綺麗、早い。
・Apple製品との連携はやっぱり便利。気持ちいい。
ホーム画面の構成はAndroidがやっぱりいいなと思います。日本語入力もちょっと使いにくい。
が、それを超える優位性を感じました。
あれこれ悩んだけど、次にスマホを変えるとしてもまたiPhoneでいいかな。
なんて清々しい気持ちで考える瞬間が確かにありました。
結果、iPhone7に大満足しています。
いやあ、考え抜いて良かった!
ということでこの記事は終わります。
でも何だかんだいって、この悩んでる時っていうのが、後から考えるときっと楽しい時間なんでしょうね!
2017年01月05日
「雑談は人を楽しませるためにある」と気づかせてくれた本。 雑談力 ストーリーで人を楽しませる 百田尚樹
雑談に関する本は書店でもAmazonでも多く見かけます。
試しにAmazonで「雑談力」と入力してみたところ、検索結果は259件でした。ちなみに「会話術」では975件、まあ似たようなものですから、合わせ技で約1,000件といったところでしょうか。
とりあえず多いということでお願いします。
そのような中でこの本が目に止まったのは「雑談力」という見慣れたキーワードではなく、ずばり筆者の名前、「百田尚樹」です。
百田さん、本の面白さは勿論ですが、テレビのトーク番組で見たときの話し方が実に面白いのです。
あの面白さはどのようにして作り出されているのだろう?という興味が自然と湧いてきて、ページをペラペラと捲ったあと、すぐに購入してしまいました。
どんな本だった?
「雑談力」というタイトルから連想されるようなノウハウ本ではありませんでした。
しかし百田氏の会話術の根本的な考えは明確に示されています。これが本の5%割程のボリュームで、残りの95%程はその説明として書かれている「雑談ネタ」です。
だからさらさらっと読めてしまいます。さらさらっと読むだけでも「雑談ネタ」の構成が素晴らしいので楽しく読めるのですが、それではこの本の価値には到達できません。
文章中に書かれている「百田流エッセンス」を拾い集め、解釈し、理解し、実践していく。
これこそがこの本の価値です。
書中にある
話が一番上手くなる方法は、経験を積むこと
の小見出しのとおり(その裏付けとなる氏の理論は勿論書かれています)、本を読んだだけではダメで、会話・雑談が生物である以上、経験を積んで実践のなかで技術を身に付けていくしか無いというのが筆者の考えです。
これは良く分かります。
文章やブログならともかく、人間を相手に行う「雑談」では、どうしてもその瞬間の構成力というか、リアルタイムで引き出すことができる技術を自分の中に持っていないと力は発揮できません。
経験や、反復練習で「技術」として身につける類のものです。
だから筆者は、経験を積んで身につけることが一番だということを説明したうえで、それを行うために必要だと考えたエッセンスを紹介し、また、それを理解しやすくするための雑談ネタを書いています。決してページ数を稼ぐためにネタを投入しているのではありません。
そういう前提で読むことでこの本はぐっと味を増してきます。
読むことで得られたもの
色々とありますが、私が一番強い印象を受けたのは、
でも、一番大切なことは、テクニックではありません。それは「人を楽しませたい」という気持ちです。この気持ちがなければ、面白い話なんてできません。いや、それ以前に、面白い話をすることの動機そのものが生まれないでしょう。
の箇所です。
当たり前のような話ですが、しかし、私の頭の中からこのことは綺麗サッパリ抜け落ちていました。
ここを読んだ時には、ズドンと胸を撃ち抜かれたような衝撃を覚えました。
私は「雑談力」という本を買うくらいですから、決して話が上手ではありません。
仕事上やプライベートでの話は「伝えなければならないこと」は論理立てて説明出来るのですが(自分ではそのつもりですが)、それ以外のどうでもいい話や、単純に面白い話などは、本当に苦手です。
酒の席でもそうですね。
自分では話を展開して盛り上げる事ができないので、他の人に話をしてもらい、質問やツッコミを入れることでその話を盛り上げるという役に徹することにしています。
振り返れば、どうしても自分が話をしようとする時には、
「自分の話を面白いと思ってもらいたい」
「自分を面白い奴だと思ってもらいたい」
という意識があったような気がします。
これでは視点が常に自分を向いていますから、自然と話の構成も自分にしか分からない(話を知っている人にしか分からない)ものになり、他の人には面白くないものになってしまいます。
しかし、あくまで雑談、会話をする目的が「相手を楽しませる」「相手に楽しんでもらいたい」という点にあれば、今度はその視点は相手を向くことになります。
そうなれば、自然と「どうやったら話を面白く理解してもらえるか」ということを考えるようになり、話を面白くする方向に動いていくようになるのではないか?
そんな気付きを得る事ができました。
読みやすい本ですから、何回も読み直しつつ、誰かと話をするときには「人を楽しませたい」という気持ちを常に持つようにこれからは意識したいと思います。
そんな気付きをくれた良本でした。
よし、雑談で人を楽しませよう!
2017年01月02日
マギ 31巻 大高 忍 (※ネタバレ)
迂闊でした。
世間ではとっくに31巻が発売されていた・・・そのことに気が付きませんでした。
発売日を調べてみると11月18日。
既に一ヶ月以上が過ぎてしまっているこの体たらく。何ということだ!
あれだけ楽しみにしていた単行本の発売日を忘れるなんて・・・まるで「仕事に没頭するあまり家庭を全く顧みず、妻は子供を連れて家を出て、気が付けば一人ぼっちになっていた哀愁サラリーマン」みたいじゃないかと、呆然としてしまいました。
世間で言われているワークライフバランスは一体どこへ行ってしまったんだ。
ごめんよマギ。
僕は、本当に大切なものが何だったかを見失ってしまっていた。
きっとルフも濁っていただろう。でもきっと今からでも遅くない、本来の運命の流れに帰るんだ。
ピィピィ、ピィ・・・(ルフの囁き)
すみません。脱線してしまいました。
発売日を見逃していたことに、とにかく大きなショックを受けていたということを言いたかっただけなのです。そしてそんな自分にちょっとひたってしまった、そんな訳です。
ここ数ヶ月の人生の過ごし方に悲哀の涙をわずかに滲ませながら、ページを捲りました。
マギ31巻は、煌商会のメンバーとして活動するアリババが、レーム帝国でティトスやムーと再開を果たしたところから始まります。
これまで順調に転送魔法陣設置の同意を得てきたアリババ。
レーム帝国でも話はトントン拍子に進みます。
ここでは
・レーム帝国は国際同盟に参加していない。生き方を条約に縛られず、自分たちの意思で国を作っていくため。
・アリババに関しての話を聞く
・トトとオルバに子供ができていた→アリババが落ち込むとお決まりのパターン
といった要素を抑えておきたいと思います。
あと、「ネルヴァの反乱」のくだりが気になります。今のところ大きなインパクトは無いのですが、その動機が不明なままで、違和感が残っています。ムーとティトスの
「おだてられやすいボンボンといった感じの男なんだが・・・」
「誰かに焚き付けられたのかなぁ?」
という会話は、後々の伏線でしょう。今までも全然目立っていなかった男なので、どれくらいインパクトがあるのかは分かりませんが・・・。確か、魔装もできなかったはず・・・。
さてその後、商談をまとめたアリババはパルテビア帝国へ向かい、シンドバッドと再会します。シンドバットに仲介を頼み、紹介されたのはパルテビアの皇帝。ここでもトントン拍子に話が進みます。そのことに一抹の違和感を感じながらも、アリババは煌帝国に戻り、皆と喜びを分かち合うのでした。
しかしそれも束の間。転送魔法陣の設置に同意してくれていた全ての国から「許可できない」と一気に手のひらを返されてしまった煌帝国。それでも諦めないアリババは頼みのシンドバッドを訪れますが、そこで待っていたのはシンドバッドからの手痛い反撃の言葉でした。
「アリババ君、それは変だ。なぜなら、君が言ったのではなかったか?俺が他国のやり方に、口を出すべきではない、と・・・」
「それに、『商会』が他の『商会』に助けを求めるとは、どういう了見だ?」
30巻でシンドバットを手玉に取ったかのように言いくるめていたアリババでしたが、今となってはそれは手のひらの上で踊らされていただけのような印象にさえ見えてしまいました。
それほどの、シンドバッドからの痛烈な反撃を受け、完全に沈黙してしまうアリババ。
空気がシビれます。
でもそれでもアリババは諦めない。
第303夜の最後はアリババの立ち絵1枚でビシッと締め、これからの勝負に明るい気持ちで立ち向かっていくアリババが描かれて終わります。
さあ、新世界の「煌商会」編の導入部はこれでとりあえず終わりました。
シンドバッドが作り上げた新世界の仕組みを、アリババと煌帝国の奮闘を通じてひととおり説明を終えたという感じの印象でした。
シンドバッドがアリババに対して「王族の血を簡単に捨てられることが理解しがたい」「私はかつて喉から手が出るほど欲しかった」という台詞を言ったことがちょっと喉に引っかかりましたが。今のところ本来のエピソードとは関係ないような台詞ですが、後から効いてくるんでしょうね。
いつも余裕しゃくしゃくのシンドバッドからこんな台詞が出てきたことには静かな驚きを感じました。
ここからは、アラジン、モルジアナ、白龍の再登場によって一気に話が加速します。
(青年になったアラジンはソロモン王に似てめっちゃ格好良いです・・・)
正直なところ後半部分は内容が濃すぎて、レビューを書こうとすると、結局全ての話を書いてしまうことになり、それなら単行本を読んでもらったほうが早いという何だか良く分からない話になってしまいそうです。
話は面白いのですが、ブログ記事を書くのには辛い。
そこで!
ここでは思い切って、明らかになった「シンドバッドの狙い」に絞って感想を書いていきたいと思います。
第305夜「交わらない意思」で、シンドバッドが30巻で言っていた「聖宮の力が必要」という言葉の意味が遂に明かされました。
シンドバッドは、アラジンとの討論(?)の中でこう言います。
「ルフシステムの根本を書き換えるんだ!」
そう言い放つシンドバッドの表情はとても明るい。うきうき、わくわく、そんな印象さえ受ける表情です。
シンドバッドはルフシステムを書き換えることで、「自分が良いと思っていることを皆に良いと思わせて、そのとおりに行動させる世界を作り出す」ことを達成しようとしていることをこのあと話すのですが、心の底からそれが「良いことだ!」と心の底から考えているといった様子なのです。
なるほど、こう来たか・・・と思いました。
これが実現すると、ルフ、つまり「運命」に関する定義が、
1.イル・イラーが作り出した流れに沿うという単純なもの
↓↓↓
2.ソロモン王が考えた「皆が自分の意思で生き方を選べる」という世界
↓↓↓
3.シンドバッドが考えた「俺が良いと考えたことだけが全て」という世界
へと変わることになる訳ですね。
こうすれば世界から争いが無くなる、というのが今のところのシンドバッドの言い分な訳です。
ん?これって、まあ一つの立派な考えかもしれませんが、つまりは「お前らはつまらん考えで争いばっかりする奴らで結局は不幸を作るだけなんだ」「俺の言うことだけを聞けばいい。というかそれしか考えられないようにルフを書き換えて、存在そのものを作り変えてやる」という、超乱暴な話じゃないですかね。
早い話が最初のイル・イラーに自分がとって変わるだけのような気もします。
こんな展開が最終章でいいの?と正直なところ思いました。
もっと深い、恐ろしい話を織りなしてくれるに違いない、そんな期待を抱いていた自分としては、僅かだけですが拍子抜けした感じです。
ちょっとスプリガン(たかしげ宙)の「バベルの塔」のエピソードに似てますよね。
スプリガンでは、世界に絶望した魔道士がオーパーツである「バベルの塔」を使い、全世界を「オレ様教」という一つの宗教に統一することで世界を平和にしようと企んだ、というものでした。
「聖宮=バベルの塔」という視点で見てみると、物語の構造としてはよく似ています。
悪役の格好良さは全く異なりますが・・・。
この「バベルの塔」では、まあ、主人公たちに結局は魔道士が倒されてしまい、目的は達成されませんでしたが、マギではどうなるんでしょうかね。。。
そして単純に「皆のルフを書き換えて終わり」「それを阻止して終わり」という単純な話になるのでしょうか。
いや。
そんな訳はない。
なぜならマギだから。
きっと皆の想像を裏切る、超える展開を持ってくることを作者は考えているはずです。
まだまだ伏線もいっぱい残っていますしね。
31巻の最終話では、アルバとユナンが戦います。その目的は、アルバが暗黒大陸にいるアラジンを倒すこと。この戦いの向こうにはアラジンが見えている訳です。
2人のマギ同士は魔法全開で戦います。
30巻で「これからは金属器や魔法の戦いは見られない」とうそぶいた自分の考えは全く浅はかでした。
戦いの決着はまだ着かず、さあ、32巻は一体どうなっていくのでしょうか!?
という事で、久し振りにブログの記事を書いた訳ですが、何だかまとまりのない長い文書になってしまいました。やれやれ。
すっかり勘が鈍ってしまったようです。時間も相当かかってしまったし。。。
ワークライフバランスを考えないといけませんね、本当に。。。
長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
↓↓過去のマギについての記事はこちら
マギ 30巻 大高 忍(※ネタバレ)
マギ 29巻 大高 忍(※ネタバレ)
マギ 28巻 大高 忍(※少しネタバレ)
マギ 27巻 大高 忍(※少しネタバレ)
マギ 大高 忍 (11〜26巻)
マギ 大高 忍(1〜10巻)
世間ではとっくに31巻が発売されていた・・・そのことに気が付きませんでした。
発売日を調べてみると11月18日。
既に一ヶ月以上が過ぎてしまっているこの体たらく。何ということだ!
あれだけ楽しみにしていた単行本の発売日を忘れるなんて・・・まるで「仕事に没頭するあまり家庭を全く顧みず、妻は子供を連れて家を出て、気が付けば一人ぼっちになっていた哀愁サラリーマン」みたいじゃないかと、呆然としてしまいました。
世間で言われているワークライフバランスは一体どこへ行ってしまったんだ。
ごめんよマギ。
僕は、本当に大切なものが何だったかを見失ってしまっていた。
きっとルフも濁っていただろう。でもきっと今からでも遅くない、本来の運命の流れに帰るんだ。
ピィピィ、ピィ・・・(ルフの囁き)
すみません。脱線してしまいました。
発売日を見逃していたことに、とにかく大きなショックを受けていたということを言いたかっただけなのです。そしてそんな自分にちょっとひたってしまった、そんな訳です。
ここ数ヶ月の人生の過ごし方に悲哀の涙をわずかに滲ませながら、ページを捲りました。
マギ31巻は、煌商会のメンバーとして活動するアリババが、レーム帝国でティトスやムーと再開を果たしたところから始まります。
商談を進めろ!アリババ。そしてシンドバッドからの挑戦状。
これまで順調に転送魔法陣設置の同意を得てきたアリババ。
レーム帝国でも話はトントン拍子に進みます。
ここでは
・レーム帝国は国際同盟に参加していない。生き方を条約に縛られず、自分たちの意思で国を作っていくため。
・アリババに関しての話を聞く
・トトとオルバに子供ができていた→アリババが落ち込むとお決まりのパターン
といった要素を抑えておきたいと思います。
あと、「ネルヴァの反乱」のくだりが気になります。今のところ大きなインパクトは無いのですが、その動機が不明なままで、違和感が残っています。ムーとティトスの
「おだてられやすいボンボンといった感じの男なんだが・・・」
「誰かに焚き付けられたのかなぁ?」
という会話は、後々の伏線でしょう。今までも全然目立っていなかった男なので、どれくらいインパクトがあるのかは分かりませんが・・・。確か、魔装もできなかったはず・・・。
さてその後、商談をまとめたアリババはパルテビア帝国へ向かい、シンドバッドと再会します。シンドバットに仲介を頼み、紹介されたのはパルテビアの皇帝。ここでもトントン拍子に話が進みます。そのことに一抹の違和感を感じながらも、アリババは煌帝国に戻り、皆と喜びを分かち合うのでした。
しかしそれも束の間。転送魔法陣の設置に同意してくれていた全ての国から「許可できない」と一気に手のひらを返されてしまった煌帝国。それでも諦めないアリババは頼みのシンドバッドを訪れますが、そこで待っていたのはシンドバッドからの手痛い反撃の言葉でした。
「アリババ君、それは変だ。なぜなら、君が言ったのではなかったか?俺が他国のやり方に、口を出すべきではない、と・・・」
「それに、『商会』が他の『商会』に助けを求めるとは、どういう了見だ?」
30巻でシンドバットを手玉に取ったかのように言いくるめていたアリババでしたが、今となってはそれは手のひらの上で踊らされていただけのような印象にさえ見えてしまいました。
それほどの、シンドバッドからの痛烈な反撃を受け、完全に沈黙してしまうアリババ。
空気がシビれます。
でもそれでもアリババは諦めない。
第303夜の最後はアリババの立ち絵1枚でビシッと締め、これからの勝負に明るい気持ちで立ち向かっていくアリババが描かれて終わります。
さあ、新世界の「煌商会」編の導入部はこれでとりあえず終わりました。
シンドバッドが作り上げた新世界の仕組みを、アリババと煌帝国の奮闘を通じてひととおり説明を終えたという感じの印象でした。
シンドバッドがアリババに対して「王族の血を簡単に捨てられることが理解しがたい」「私はかつて喉から手が出るほど欲しかった」という台詞を言ったことがちょっと喉に引っかかりましたが。今のところ本来のエピソードとは関係ないような台詞ですが、後から効いてくるんでしょうね。
いつも余裕しゃくしゃくのシンドバッドからこんな台詞が出てきたことには静かな驚きを感じました。
アラジン再登場、明らかになるシンドバッドの狙い
ここからは、アラジン、モルジアナ、白龍の再登場によって一気に話が加速します。
(青年になったアラジンはソロモン王に似てめっちゃ格好良いです・・・)
正直なところ後半部分は内容が濃すぎて、レビューを書こうとすると、結局全ての話を書いてしまうことになり、それなら単行本を読んでもらったほうが早いという何だか良く分からない話になってしまいそうです。
話は面白いのですが、ブログ記事を書くのには辛い。
そこで!
ここでは思い切って、明らかになった「シンドバッドの狙い」に絞って感想を書いていきたいと思います。
第305夜「交わらない意思」で、シンドバッドが30巻で言っていた「聖宮の力が必要」という言葉の意味が遂に明かされました。
シンドバッドは、アラジンとの討論(?)の中でこう言います。
「ルフシステムの根本を書き換えるんだ!」
そう言い放つシンドバッドの表情はとても明るい。うきうき、わくわく、そんな印象さえ受ける表情です。
シンドバッドはルフシステムを書き換えることで、「自分が良いと思っていることを皆に良いと思わせて、そのとおりに行動させる世界を作り出す」ことを達成しようとしていることをこのあと話すのですが、心の底からそれが「良いことだ!」と心の底から考えているといった様子なのです。
なるほど、こう来たか・・・と思いました。
これが実現すると、ルフ、つまり「運命」に関する定義が、
1.イル・イラーが作り出した流れに沿うという単純なもの
↓↓↓
2.ソロモン王が考えた「皆が自分の意思で生き方を選べる」という世界
↓↓↓
3.シンドバッドが考えた「俺が良いと考えたことだけが全て」という世界
へと変わることになる訳ですね。
こうすれば世界から争いが無くなる、というのが今のところのシンドバッドの言い分な訳です。
ん?これって、まあ一つの立派な考えかもしれませんが、つまりは「お前らはつまらん考えで争いばっかりする奴らで結局は不幸を作るだけなんだ」「俺の言うことだけを聞けばいい。というかそれしか考えられないようにルフを書き換えて、存在そのものを作り変えてやる」という、超乱暴な話じゃないですかね。
早い話が最初のイル・イラーに自分がとって変わるだけのような気もします。
こんな展開が最終章でいいの?と正直なところ思いました。
もっと深い、恐ろしい話を織りなしてくれるに違いない、そんな期待を抱いていた自分としては、僅かだけですが拍子抜けした感じです。
ちょっとスプリガン(たかしげ宙)の「バベルの塔」のエピソードに似てますよね。
スプリガンでは、世界に絶望した魔道士がオーパーツである「バベルの塔」を使い、全世界を「オレ様教」という一つの宗教に統一することで世界を平和にしようと企んだ、というものでした。
「聖宮=バベルの塔」という視点で見てみると、物語の構造としてはよく似ています。
悪役の格好良さは全く異なりますが・・・。
この「バベルの塔」では、まあ、主人公たちに結局は魔道士が倒されてしまい、目的は達成されませんでしたが、マギではどうなるんでしょうかね。。。
そして単純に「皆のルフを書き換えて終わり」「それを阻止して終わり」という単純な話になるのでしょうか。
いや。
そんな訳はない。
なぜならマギだから。
きっと皆の想像を裏切る、超える展開を持ってくることを作者は考えているはずです。
まだまだ伏線もいっぱい残っていますしね。
そして32巻へ
31巻の最終話では、アルバとユナンが戦います。その目的は、アルバが暗黒大陸にいるアラジンを倒すこと。この戦いの向こうにはアラジンが見えている訳です。
2人のマギ同士は魔法全開で戦います。
30巻で「これからは金属器や魔法の戦いは見られない」とうそぶいた自分の考えは全く浅はかでした。
戦いの決着はまだ着かず、さあ、32巻は一体どうなっていくのでしょうか!?
という事で、久し振りにブログの記事を書いた訳ですが、何だかまとまりのない長い文書になってしまいました。やれやれ。
すっかり勘が鈍ってしまったようです。時間も相当かかってしまったし。。。
ワークライフバランスを考えないといけませんね、本当に。。。
長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
↓↓過去のマギについての記事はこちら
マギ 30巻 大高 忍(※ネタバレ)
マギ 29巻 大高 忍(※ネタバレ)
マギ 28巻 大高 忍(※少しネタバレ)
マギ 27巻 大高 忍(※少しネタバレ)
マギ 大高 忍 (11〜26巻)
マギ 大高 忍(1〜10巻)