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2016年05月22日

仕事は5年でやめなさい。  松田 公太

タリーズコーヒーを日本に根付かせた、タリーズコーヒージャパン創業者の松田公太さん。現在は参議院議員として政治の世界で奮闘されています。
出馬した参議院選挙での「美味しいコーヒー、飲んでますか?」というフレーズと、爽やかな笑顔がとても印象的だったことを思い出します。

さて、その松田公太さんが書いたこの本は「仕事は5年でやめなさい。」という挑戦的なタイトルです。松田さんという個人に興味を持っていたことから、読んでみることにしました。

どんな本だった?


まずタイトルの「仕事は5年でやめなさい。」というフレーズについて。
これは、

仕事なんか5年で止めなきゃ駄目だよ。さっさと、俺みたいに独立して起業しなくちゃダメ!!

という意味・・・ではありませんでした。
紛らわしい書き方ですみません。でも、挑戦的なタイトルと、松田さんが銀行を辞めて起業したという経緯を知っていたのとで、てっきりそんな内容なのかな?と読む前は思ってたんです。

本当の意味は、ずばりプロローグの章に書かれています。

いわば自分のそれまで5年間のやり方を変え、考え方を変え、バージョンアップしながら5年単位で成長し、本当の実力をつけていく。私の言いたい「仕事は5年でやめなさい」とはそういう意味です。


最初に種明かしをしてテーマをはっきりと提示する構成手法はとても分かりやすいです。
プロローグにドンと書いてしまうことで、それ以降は「じゃあ実際にどういうことなのか、順を追って説明していきます」と話を展開しやすくなるし、読者にとっても読むための準備が出来る。
いい方法ですね!好感が持てます。

というわけで、第1章以降ではテーマの説明として、松田さんが「5年でやめなさい」と考える理由や、それを実践していくためのベースになる物の見方・考え方や、具体的な方法が紹介されています。

読むことで得られるもの


この本のテーマは先ほどの引用部分にある「バージョンアップしながら5年単位で成長し、本当の実力をつけていく」という事です。
そう私は読み取りましたが、これはつまり、

「自分自身が成長するための戦略・戦術の提示」

という事に他なりません。
その具体的な方法論として、時間や仕事に期限を打つことで成長速度を加速させるということができるということを松田さんは説明しています。
この裏付けにあるのは「自分自身の時間(生きられる時間)は限られている」という考え・体験です。

最初に読んだ時は「そうだよね。時間は限られているから、俺もそうやって頑張っていかなきゃなあ」と漠然と受け取りました。
でもその方向性が少し間違っていたことを、今日この記事を書いている時に改めて気が付きました。

こういうビジネス書と言えるものは、「仕事術」というように言い換えられるものが多いと思います。
「仕事術」という言葉の意味を、私は次のように考えていました。

仕事術=今の仕事や、将来取り組むことになるかもしれない仕事の質や処理速度を向上させるための技術や能力

これ自体は何も間違っていないと思います。でもこの考えの中に潜んでいる一つの思想に気づきました。

仕事術を身につけるのは、仕事のため

言い換えると、「自分が仕事術を身に付けることで達成される目的は”よりよい仕事の実現”である」という事です。こう書いてもそんなに間違ったことではないという印象を受けるかもしれません。少なくとも私自身はこれを当たり前の事だとして受け取っていました。

ですが松田さんが本書のテーマとして掲げていたのは、あくまで

自分が成長し、本当の実力をつけていく”

ということです。
私が気付いたのは、松田さんのテーマの主体は「自分の成長」であり、「仕事の成長」ではないということです。
そして同時に自分自身が「仕事」という言葉に強く縛られていたという事でした。


その縛りは、自分よりも「仕事」を無意識に優先すること。
まず仕事が先にあり、自分の事はそのオマケ。
能力の向上は「仕事の達成」のためであり、そのために自分は力を付けなければならないんだという思い込み。

でも今日の気付きは、これが全くの逆だということ。
本来、能力の向上は「自分の成長のため」であり、その結果として「仕事が達成される」ということなんですよね。
この事に全く考えが及ばなかったのは、仕事に対する責任感や、思い入れ、組織の中で過ごした経験など色々なことが原因になっていたのかもしれませんが・・・大事なのは、考えが無意識化で縛られていた状態に今気付いたこと。

気付けば、それを改められる。
今この時から。

宣言します。
私のこれからの勉強や努力といったものは全て
「自分が成長し、本当の実力をつけていく」
ためにするのだと。

この結果として、仕事やそれ以外の活動をより良いものに変えていくのだと。

気付かさせてくれた松田公太さんには、勝手にお礼を言わさせていただきます。
ありがとうございました!

・・・という事で少々自分ワールドに入りすぎましたが、実はこの辺りのヒントも本書に書かれています。
それは”「目的」と「目標」を明確に区別する”の節です。
ここでは「目的」と「目標」のそれぞれの本来の意味を説明していて、そしてこの2つの意味を混同している人が多いと指摘しています。
まさに自分がその「混同している人」そのものでした。

この2つの言葉を明確に区別して、それぞれの内容をしっかりと考えたいと思います。
自分が成長し、本当の実力をつけていくために。

どんな人にオススメできる?


目の前の仕事に疑問を感じることは誰でもあると思います。
「この仕事をいつまでやるんだろう」
「この仕事の意味は何なんだろう」
私もそう考えることがありました。

そんな悩みや疑問を感じている人には得られるものが多いと思いますし、「私はこれからの人生の中でいろんなことを達成していきたい!」という熱い思いを持っている人にも大きなヒントになると思います。

・今の仕事に疑問や悩みを感じている人
・「自分を成長させたい」という思いを持つ全ての人

にオススメです。あ、それと、著者の松田公太さんはタリーズコーヒージャパンの創業者ですから、

・タリーズコーヒーが好きな人

にも、オススメですね!タリーズコーヒーへの思い入れが深まり、より素敵な時間を過ごせるようになると思います。

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霧島もとみ
他人との距離感をいつも遠く感じながら生きてきました。高校の体育祭のフィナーレでは、肩を抱き合って大はしゃぎする光景に「何でこんなに盛り上がれるんだろう・・・?」と全く共感できませんでした。共感できない自分が理解できず、いつも悩んでいます。そんな私でも面白いと思うことはこの世界に一杯あります。それが私の生きる糧でした。面白いことが増えていけば、よりたくさんの人が楽しく生きられるはず。そんな世界を夢見ています。
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