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2016年01月10日

最近のライトノベルについてという話

飲み会の席で「最近のライトノベルについて」という話題になりました。

ライトノベルという響きはとても好きです。
一時期はライトノベルを好きで読んでました。

「ロードス島戦記」
「魔術師オーフェン」
「ブギーポップは笑わない」
「フォーチュン・クエスト」

が、”ライトノベル”と聞いて私が思い出す読書歴ですね。
読んでいたころの甘酸っぱい冒険心がくすぐられて、ちょっと懐かしいです。
主人公が悩みながら、苦労を重ね、知恵と力、勇気で道を切り拓いていくというストーリーが多かったような気がします。

ところが若い人に聞くと、最近のライトノベルでは

「主人公がチートで最強」
「主人公はモテる気は全くないのに、やたらと異性にモテる」
「その異性からは『こんなに好きなのになんで気付いてくれないの!』というように思われている」


という設定が多いそうです。

「えっ、そんな話を読んで、何が面白いの!?」と思わず聞き返すと、
「私も分かりませんが、でも、そういう話が多いですよ」ということで、今のライトノベルにどっぷり浸かっている意見は聞けず、参考にはなりませんでしたが・・・

この話を聞いた時に思い出したのは、ドラゴンクエストUの「もょもと」の事です。
この名前にピンと来る人は少なくとも30代以上でしょう。
そう、ファミコンのドラクエUです。
ドラゴンクエストUで復活の呪文を「ゆうてい みやおう きむこう ほりいゆうじ とりやまあきら ぺぺぺぺ・・・・・」と入力すると、主人公が「もょもと」というレベルがかなり高い状態でスタートできるという裏ワザがありました。
まさにチートです。
序盤〜中盤では全く無敵で、あらゆる敵をあっさり倒してしまうその強さを最初は「面白がり」ましたが、やがてそのゲームバランスの崩れた強さに「これ何が面白いの?」と白けてしまいました。

この「もょもと」と同じ状態が今のライトノベルで流行っているのだとしたら、これは、私が読むとしたら相当面白くないんじゃないかと思います。いや、最初は面白いと思いますよ。でもそれはあくまで物珍しさだけであって、どっぷりと嵌り込むような面白さ、ドキドキはらはらとか、そういう面白さとは違うんでしょうね。

何でしょうね、時代の流れなんでしょうか?
「楽して勝ちたい」
「自分は何もしないのに異性の方から寄ってきて欲しい」
という甘えた欲望を満たすような手段にライトノベルが成り下がってしまっているとしたら、かつてのライトノベルファンとしては、何とも悲しい限りです。

私は、「ライトノベルは面白いんだ!文学や漫画とは表現方法が違うだけで、人間の感動が込められた芸術なんだ!」と声を大にして世界の中心で叫びたいです。

ただ今はそれを叫ぶことしか出来ない、単なる読み手でしかない。
自分の無力さを噛み締めながら、じゃあ何が出来るんだ?ということを自分に問いかけたとき・・・

とりあえずは昔読んだ面白い本を紹介することくらいかな?
うーん、弱いですね・・・
ま、考えていきたいです。
posted by 霧島もとみ at 2016年01月10日 | Comment(0) | TrackBack(0) | そこはかなきこと
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他人との距離感をいつも遠く感じながら生きてきました。高校の体育祭のフィナーレでは、肩を抱き合って大はしゃぎする光景に「何でこんなに盛り上がれるんだろう・・・?」と全く共感できませんでした。共感できない自分が理解できず、いつも悩んでいます。そんな私でも面白いと思うことはこの世界に一杯あります。それが私の生きる糧でした。面白いことが増えていけば、よりたくさんの人が楽しく生きられるはず。そんな世界を夢見ています。
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