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2016年03月24日

目とテニス

ここ1年弱、ある症状(?)の生徒さんを上達させていくのに苦労していました。

そのある症状というのは

ボールとの距離感、ボール感がない

という生徒さんです。

ボール感がない、というのは厳しい言い方かもしれませんが、症状としては前後の距離感がつかめずにスタートが遅いというテニスにとって致命的な症状です。

私も最初は

良く見てください。
もっと観察してください。

という指導でしたが、ほぼ改善されず...。

そして、ある結論を出しました。

技術面でないので、多少ためらいましたが

「目、つまり視力はいいですか?」

と聞いたところ

「片目は良く、もう片方は悪いです。」

つまり、左右の視力に差があるという結果。

私は「これだ!」と思い、その症状のある方、全員(といっても10人にも満たない人数ですが)に聞いたところ

100%同じでした。

人間は遠くの対象物の距離を測る時に両目で距離を測ります。

両目で見えるから遠くのモノとの距離が測れます。

その方たちは遠くのボールを見るときに「見える方の目」だけで捉えているワケです。

結果として片目で見えてはいるものの、距離を測れない。

しかし、私も最初は半信半疑。

なので知り合いの眼科医に聞いたところ、かなり長い説明を受けながら、結論として正解でした。

ウラを取れた私は自信を持って原因は「目です。」とお伝えしたところ

これまた100%全員の返答が同じ。

「見てない私がサボっているから目ではありません。」

あちゃちゃ〜。

見えているのにもかかわらずボーっとしていたら、それはサボりですが、見えないものを見ないのはサボりではないのでは??

そういった考え方は良い心掛けではあるんですが、見えないモノを見ようというのは無理なのではないか、と思いましたが

生徒さんが頑張って見て治します!というのだから、従ってみました。

案の定、症状は改善されず...。

私からすると、何とも言えない、文章にできないスタートの切り方をします。

一瞬、反応はするけどもボールがネットを越えた辺りから前後を測り、猛ダッシュ

遠くのベースラインからネット付近までは見える目で見て、近くなったら両目に切り替えるという人間の凄さを感じる行動です。

かなりストップ&ゴーが激しいので、かなり燃費の悪いフットワーク。

何とか本人を納得させる方法はないかと考え抜いた結果、ある実験を思いつきました。

ある方がその実験の結果、納得してコンタクトを作り、なんと!

スタートが改善されたのです!

私もその生徒さんも感動です。

そして、その生徒さんが言った言葉は

「目ですよ、目」

オイオイ!

っていう笑い話ですが、その実験方法はまた次回にまわします。


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天野 幸之介
1977年生まれテニスコーチ歴は20年を越えましたw 毎日更新はできませんが、皆さんのテニスライフの楽しみに少しでもプラスになる事を書いていきます。 YouTubeを使いながら解説していきますのでよろしくお願いします。
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