2015年07月05日
ジュニアレッスンの難しい点
本日のブログは
ジュニアのレッスン、一般的な「育成」のレッスンについて。
これは私だけでなく、他のコーチも同じような流れになっているので、かなり一般的なことかと思います。
ひと昔前までは、ジュニアのレッスンもスピンをかけてコートに入れましょう。
というのが大きなテーマとなり、そんなに強く打っても入らなかったら意味ないじゃん的な流れになっていました。
それこそ、相手が100球返してきたら101球返そう!
こんな流れ。
間違いではありません。
非常に現実的ですし、そこそこ勝てます。
しかし、最近はだいぶ打たせるようになってきています。
余裕のあるボールはドンドン打っていけ!と。
当然、最初はミス連発です。
その時は私もジュニアもいつになるかわからないけども
いつか入るようになることを夢見て心折れることなく打ち続けます。
まず、強く打たせることから入り、練習してその確率をあげていこうとします。
今現在、もしくは1週間、2週間では入らない場合が多いので、ある意味、現実的ではなく、理想論かもしれません。
難しいのはここからです。
今書いたように、いつ入るようになるかわからない練習をしながらも試合に出なくてはいけません。
ここで、ジュニアの心とともに、コーチの心、親の心も折れる場合があります。
入らないけど打っていくスタイルで練習しているジュニアは、足の速い子やとことんスピンでつないでくる子に勝てません。
下手すると連戦連敗です。
そうなると、そのジュニアだけでなく、その親御さん、そしてコーチも勝たせてあげたくなります。
実はこのプレッシャーってコーチ、親としては中々厳しいんですね・・・。
そして、なんとなく方向転換してしまう場合が非常に多い・・・。
そう、「もう少しスピン掛けてつなごうか」こんな風に・・・。
先ほどの理想論から一度外れると、もう修正が利きません。
しかし、試合に勝てるようになってきます。
こういった教え方は大げさに言えば100人教えて100人がそこそこ勝てるようになります。
理想論で教えていくと100人教えて99人は目が出ず、1人伸びる子が出るかどうか、という感じになります。
日本人の国民性からしてどっちが好まれるかといわれると、悲しいことに前者なんです。
コーチは自分に自信を持って後者でいけるかどうか。
言い方が悪いかもしれませんが1/10,000の確率でも世界に通用する選手が5人出れば日本のテニス界は変わります。(5万人がその理想論で練習して、49,995人は目が出ませんが。)
小さいうちから勝てないからつなごう。
これで世界にいけると思いますか?
答えはNO!です。
才能があれば打ちまくっても入るようになります。
大事なことは小さなうちにミスしても打ち続けられる強いメンタルを築きあげることです。
錦織をはじめ、世界のトッププロは、ここぞの時にスーパーショットが入りますよね。
あれはメンタルの強さなんです。
100位くらいの選手だって、200位の選手だって同じショットは打てます。
しかし、「ここぞ」で振り抜けるかどうか。
この辺が30位以上との差です。
テニスを教える上で、ついついテクニックや技術に傾き、大事なメンタルの構築を置いてきてしまう・・・。
このあたりが難しいところです。
長くなってしまいましたね。
もし、お子さんがいらっしゃって、育成などで頑張っていたら、どんなことだろうと、言いたいことをグッと我慢してあげてください。
子供は思っている以上に親の言葉を気にし、親の顔をうかがっています。
勝たせてあげたいという親心がマイナスに繋がる場合は多々あります。
試合に負けても、「楽しかった?」くらいでさらっと流せるほうが子供は気楽です。
コーチも親もその辺、強くならないといけませんね。
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ジュニアのレッスン、一般的な「育成」のレッスンについて。
これは私だけでなく、他のコーチも同じような流れになっているので、かなり一般的なことかと思います。
ひと昔前までは、ジュニアのレッスンもスピンをかけてコートに入れましょう。
というのが大きなテーマとなり、そんなに強く打っても入らなかったら意味ないじゃん的な流れになっていました。
それこそ、相手が100球返してきたら101球返そう!
こんな流れ。
間違いではありません。
非常に現実的ですし、そこそこ勝てます。
しかし、最近はだいぶ打たせるようになってきています。
余裕のあるボールはドンドン打っていけ!と。
当然、最初はミス連発です。
その時は私もジュニアもいつになるかわからないけども
いつか入るようになることを夢見て心折れることなく打ち続けます。
まず、強く打たせることから入り、練習してその確率をあげていこうとします。
今現在、もしくは1週間、2週間では入らない場合が多いので、ある意味、現実的ではなく、理想論かもしれません。
難しいのはここからです。
今書いたように、いつ入るようになるかわからない練習をしながらも試合に出なくてはいけません。
ここで、ジュニアの心とともに、コーチの心、親の心も折れる場合があります。
入らないけど打っていくスタイルで練習しているジュニアは、足の速い子やとことんスピンでつないでくる子に勝てません。
下手すると連戦連敗です。
そうなると、そのジュニアだけでなく、その親御さん、そしてコーチも勝たせてあげたくなります。
実はこのプレッシャーってコーチ、親としては中々厳しいんですね・・・。
そして、なんとなく方向転換してしまう場合が非常に多い・・・。
そう、「もう少しスピン掛けてつなごうか」こんな風に・・・。
先ほどの理想論から一度外れると、もう修正が利きません。
しかし、試合に勝てるようになってきます。
こういった教え方は大げさに言えば100人教えて100人がそこそこ勝てるようになります。
理想論で教えていくと100人教えて99人は目が出ず、1人伸びる子が出るかどうか、という感じになります。
日本人の国民性からしてどっちが好まれるかといわれると、悲しいことに前者なんです。
コーチは自分に自信を持って後者でいけるかどうか。
言い方が悪いかもしれませんが1/10,000の確率でも世界に通用する選手が5人出れば日本のテニス界は変わります。(5万人がその理想論で練習して、49,995人は目が出ませんが。)
小さいうちから勝てないからつなごう。
これで世界にいけると思いますか?
答えはNO!です。
才能があれば打ちまくっても入るようになります。
大事なことは小さなうちにミスしても打ち続けられる強いメンタルを築きあげることです。
錦織をはじめ、世界のトッププロは、ここぞの時にスーパーショットが入りますよね。
あれはメンタルの強さなんです。
100位くらいの選手だって、200位の選手だって同じショットは打てます。
しかし、「ここぞ」で振り抜けるかどうか。
この辺が30位以上との差です。
テニスを教える上で、ついついテクニックや技術に傾き、大事なメンタルの構築を置いてきてしまう・・・。
このあたりが難しいところです。
長くなってしまいましたね。
もし、お子さんがいらっしゃって、育成などで頑張っていたら、どんなことだろうと、言いたいことをグッと我慢してあげてください。
子供は思っている以上に親の言葉を気にし、親の顔をうかがっています。
勝たせてあげたいという親心がマイナスに繋がる場合は多々あります。
試合に負けても、「楽しかった?」くらいでさらっと流せるほうが子供は気楽です。
コーチも親もその辺、強くならないといけませんね。
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タグ:ジュニアレッスン
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