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2023年11月15日

ブラックノベル

俺の名はアッシュ
この世に生きる価値の無い外道モンスターを闇へと葬る拷問ソムリエだ。

ルーセ離宮で見つけた夥しい数の拷問器具を前に
アッシュはそう言わざるを得ないのだ
お宝だと思ったら拷問器具ばかり
普通の人間ならドン引きだがアッシュは違う

「どうだ今の、決まってただろ?」
「拷問ソムリエって何ですか?」
「拷問ソムリエとはこいつみたいな奴を拷問で裁く仕事人だ」
そう言うとアッシュは部屋にある拷問器具を片っ端から格納庫に入れていく

ジーナはつくづく思う
アッシュの知り合いってどんな奴等なのだろうと
そんな事を考えているとアッシュは部屋の拷問器具を全部回収し終えた
「ところでさっき言ってた拷問ソムリエなんだけど」
「俺、本人に会ってるからな、一回位こうやって真似してみたかったんだ!」
「ほう、それは私の事か?」
その時、アッシュの背後からドスの効いた声が耳元に入る
振り返るとそこに居たのは
「伊集院先生!」
アッシュは目の前の男を見るやいなや土下座の体制を取る
実はアッシュは昔、伊集院に喧嘩に負けて以来、彼に苦手意識を持つようになった

「何故貴方がここに〜?」
「私も分からない、気がついたらここにいた」
レディとトリッシュにも弱いが伊集院にも弱い、それがアッシュの良い所。
posted by 無月 at 17:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
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