俺の名は杉田大作
34歳の商社マンだ
俺は極端に人付き合いが苦手なため
この歳になっても出世から見放されている
だが俺は無理して人付き合いをする必要は無いと思っている
一人でいる事は気楽だし自分だけの時間を楽しめる
俺の趣味は通信販売、通販は人に会わずに買い物が出来るから気に入ってる。
「さて、今日はどんな物があるかな?」
と言いながら杉田は通販のサイトを眺めていた
すると販売している物の中に気になる商品を見つけた
「幸せの鏡?」
その幸せの鏡を見た杉田はそれを購入する
数日後、
幸せの鏡が届いた
導入されている説明書にはこう書かれていた
『これは、貴方に必ず幸せをもたらす鏡です、しかし幸せには代償が付きます』
「何だと?」
『お客様に良い事が起こる分、身近な誰かに悪い事が起こります』
「・・・・・」
『他人を犠牲にしてでも幸せになりたい方は、この鏡をお割りください』
「まぁ、せっかく買ったんだし割ってみるか」
そう言うと杉田は鏡を割る
それから数日後
何気なく買った宝くじが当たったそれも特賞の7億
「何だよこれ?こんないい事初めてだ」
「その時、杉田の頭にあの鏡の説明書の言葉が過った」
『お客様に良い事が起こる分、身近な誰かに悪い事が起こるのでございます』
「まさかな?」
それから翌日
騒いでいる会社の同僚たちに声をかける
「どうしたんだ?」
「杉田か、中川の奴入院しなんだったさ」
「えっ?」
「急性の胃潰瘍だ直ぐ手術だってさ」
まさかあの鏡を割ったからか?そして家に帰ると割った鏡を片付けていたら
何かが書かれていた
幸せの鏡の効果は堪能出来ましたか?続いてあなただけに特別な商品を紹介します
「何だ?新しい商品って?」
それは日本の運命を左右するおみくじです
杉田は迷わず購入した、数日後
届いたのは六角形の普通のおみくじだった
『このおみくじを引くと日本の運命が変わります吉が出るといい事が凶が出ると悪い事が起こります』
「・・・・」
『日本の運命はあなたの手にゆだねられました』
「面白い、俺が日本の運命を決めてやる!」
おみくじを引くと凶が出た
翌日、日本に超大型の台風が接近し日本中が大混乱になった
「まさか、こんな事になるなんてな」
凶のおみくじを見てると何か書かれていた顕微鏡で確認すると
『続いて特別な商品を紹介しますそれは世界の運命を左右するボタンです』
杉田はこの商品も購入した
『これは世界の運命を左右するボタンです押したら世界にとんでもない事が起きます』
「?」
『世界の運命はあなたの手にゆだねられました』
「とんでもない事?もしかして世界が破滅するのか?」
それから彼はこのボタンを持ち歩く事にした
これを持ってるだけで世界を支配する独裁者になった気がするからだ
「でも、このボタンを押したら世界は終わる、でもそんな事したら俺も死ぬ」
一夜悩んだ末に杉田はボタンを押した
「世界の運命を決めてやるー!」
ボタンを押した瞬間辺りを閃光が包んだ
「本物だ、やっぱりこれは本物だったんだ!やった!やってやったぞ!
俺の指一つで、今地球は消滅するんだ!俺はなんてすごい奴なんだ!最高だ!」
しかし、この世が破滅したと思ったのは彼だけだった
このボタンで吹き飛んだのは彼の家一軒だけだった
そう、謎の通信販売とは他人の事を考えない危ない人間を世の中から抹殺するためのものだった。
通信販売のご利用は計画的に byブラック書店店長
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