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2024年03月10日
日テレに拍手 「テレビ報道記者」
日テレに拍手
「テレビ報道記者」
’
30年近く放送作家をやってきた。
主に情報とバラエティ系だったので
報道がやりたく、3年間ドキュメント
制作に関わった。
台湾の元植民地兵が主役で、国を相手取った
裁判を追いかけた。
番組は大きな賞をいただき、僕にとっても
キャリアになったが、主役のおじいさんは
道半ばで亡くなり、裁判も途絶えた。
’
テレビってなんだろう。
以来ずっと考えてきた。
本作は、同じような疑問を抱きながら
それでも前へ進む女性たちを描いている。
声なき声を少しでも拾い、それを多くの人たちに
伝える。
絵にかいた餅かもしれない。
現場を知っている人間としては、甘いもの
じゃないのもわかってる。
でも、それさえできなければ、テレビは
本当に終わる。
このドラマにはそんな通奏低音が流れている。
’
「テレビ報道記者」
’
30年近く放送作家をやってきた。
主に情報とバラエティ系だったので
報道がやりたく、3年間ドキュメント
制作に関わった。
台湾の元植民地兵が主役で、国を相手取った
裁判を追いかけた。
番組は大きな賞をいただき、僕にとっても
キャリアになったが、主役のおじいさんは
道半ばで亡くなり、裁判も途絶えた。
’
テレビってなんだろう。
以来ずっと考えてきた。
本作は、同じような疑問を抱きながら
それでも前へ進む女性たちを描いている。
声なき声を少しでも拾い、それを多くの人たちに
伝える。
絵にかいた餅かもしれない。
現場を知っている人間としては、甘いもの
じゃないのもわかってる。
でも、それさえできなければ、テレビは
本当に終わる。
このドラマにはそんな通奏低音が流れている。
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アマプラ 「花束みたいな恋をした」
’
いやー、固定観念ってほんと
持っちゃダメだね。
タイトルから、スィートな
ラブストーリーだと思ってて
これまでチェックしなかったけど、
こんなにいいならもっと早く観ればよかった。
’
二人の口にのぼるサブカルも
長島有、穗村弘、スチャダラパー、
天竺鼠、押井守、今村夏子と
いい感じを突いてくるなぁと
思わず笑った。
’
僕は有村架純側のような男なので(笑)、
ずっとサブカルで生きてきた。
だから女性にはいつも
「地上から2センチ浮いてるみたいな
暮らしだね。いつまで続けるの?」って
苦笑いされてフラれてきた。
気が付くと64歳。
10代とやってることはなんにも
変わっていない。
怖っ。
’
そんな僕にとって、本作は
清涼飲料水みたいに喉元を
気持ちよく過ぎていく。
’
先入観をもっと捨てる。
ほんと、映画はいろんなことを教えてくれるねー。
2024年03月09日
2024年03月08日
アマプラ 「ある男」
原作を読み、封切りで観て、
二度目の鑑賞だが、
より胸に刺さった。
’
能天気に好きに生きてきたので、
人生を一からやり直したいと
思ったことはないが、
戸籍を変えてまで生まれ変わりたいと
願う人の気持ちはわかる。
’
出自、血筋、幼少期の環境に
苦しむことはない。
今、生きてる事実、育んでいる
人付き合いが全てなのだから。
’
映画は苦い現実を描きながらも
生きることを肯定する。
何度も観たい作品です。
’
原作を読み、封切りで観て、
二度目の鑑賞だが、
より胸に刺さった。
’
能天気に好きに生きてきたので、
人生を一からやり直したいと
思ったことはないが、
戸籍を変えてまで生まれ変わりたいと
願う人の気持ちはわかる。
’
出自、血筋、幼少期に環境に
苦しむことはない。
今、生きてる事実、育んでいる
人付き合いが全てなのだから。
’
映画は苦い現実を描きながらも
生きることを肯定する。
何度も観たい作品です。
2024年03月07日
これは笑った!
ハーバード、ジュリアードをともに
首席で卒業したヴァイオリニスト
廣津留すみれさんの芸に爆笑。
今日の言の葉 古今亭志ん生師の川柳
耳かきは月に二三度使われる
気前よく金を遣った夢をみる
干物ではさんまは鯵にかなわない
言訳をしているうちにそばがのび
焼きたての秋刀魚に客が来たつらさ
ビフテキで酒を飲むのは忙しい
三助が着物を着ると風邪をひき
’
いいねー、元気になるねー。
ネトフリ 「パレ―ド」
映画を創るとき、意識しているのは
「謎と奇跡」
この話、どうなるんだろう、という
展開と、「ああ、こんなことが
起きるなら、人生も捨てたもんじゃない」
と思ってもらえるストーリーを
心がけている。
’
「新聞記者」「余命十年」の藤井道人監督の
新作は、まさしくそんな一本。
あり得ない話を丁寧な風景作り、映像描写と
俳優たちの心地よいアンサンブルで
喪失からの希望という奇跡を魅せてくれた。
いい映画です。
2024年03月05日
本好きは必見! 「つつんで、ひらいて」
知らない街でも本屋だけは見つける。
僕の唯一の特技だ。
パリでもNYでもスペインでもしかり。
でも最近ダメになった。
本屋が少なくなったからだ。
匂いがしなくなったのだ。
’
そんな僕にとって、本作はご馳走。
日本を代表する装丁家、菊池信義さんの
仕事の様子をメインに、編集者、出版社、
印刷所など本を愛する人々の思いが
このドキュメンタリーには詰まっている。
’
わが町の名画座「昭和館」で上映中だが
時間が合わず僕はアマプラで鑑賞。
それが唯一の残念。
’
良作だけど 「コットンテール」
2024年02月24日
真っ当なエッセイ 「ヘイケイ日記」 花房観音
性を描く作家が好きだ。
直球で「生きること」を書いている
人が多いからだ。
彼女もそのひとりで、僕は
ほとんどの作品を読ませてもらってる。
’
本作は、そんな花房さんが50代を前に
した女性の本音を余すことなく
描いたエッセイだ。
彼女のしごく真っ当な意見に、共感すると
ともに、根っこにある真面目さがうかがわれ、
何度も拍手した。
’
裏カバーのコピーがこの本の内容を
わかりやすく伝えているので、引くことにします。
’
40代。溢れ出る汗、乱れる呼吸、得体の
知れない苛立ち……。
心身の異変を飼いならしながら、それでも
女を生きていく。
いくつになろうが女たるもの、問題色々煩悩色々。
綺麗な50代をなぜ目指さないといけないのか、
死ぬまでにあと何回「する」のか、
グレイヘアを受け入れられるか。
更年期真っ盛りの著者が怒りと笑いに満ちた
日々を綴る「女の本音」エッセイ