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高坂圭
フリーランスの放送作家・脚本家、コピーライター として活動し、33年目を迎えました。 最近は、物語プランナーとして、ストーリーの力で ビジネスをアップするクリエイターとしても活動しています。
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posted by fanblog

2024年03月10日

日テレに拍手  「テレビ報道記者」

日テレに拍手
「テレビ報道記者」

30年近く放送作家をやってきた。
主に情報とバラエティ系だったので
報道がやりたく、3年間ドキュメント
制作に関わった。
台湾の元植民地兵が主役で、国を相手取った
裁判を追いかけた。
番組は大きな賞をいただき、僕にとっても
キャリアになったが、主役のおじいさんは
道半ばで亡くなり、裁判も途絶えた。

テレビってなんだろう。
以来ずっと考えてきた。
本作は、同じような疑問を抱きながら
それでも前へ進む女性たちを描いている。
声なき声を少しでも拾い、それを多くの人たちに
伝える。
絵にかいた餅かもしれない。
現場を知っている人間としては、甘いもの
じゃないのもわかってる。
でも、それさえできなければ、テレビは
本当に終わる。
このドラマにはそんな通奏低音が流れている。




アマプラ 「花束みたいな恋をした」





いやー、固定観念ってほんと

持っちゃダメだね。

タイトルから、スィートな

ラブストーリーだと思ってて

これまでチェックしなかったけど、

こんなにいいならもっと早く観ればよかった。



二人の口にのぼるサブカルも

長島有、穗村弘、スチャダラパー、

天竺鼠、押井守、今村夏子と

いい感じを突いてくるなぁと

思わず笑った。



僕は有村架純側のような男なので(笑)、

ずっとサブカルで生きてきた。

だから女性にはいつも

「地上から2センチ浮いてるみたいな

暮らしだね。いつまで続けるの?」って

苦笑いされてフラれてきた。

気が付くと64歳。

10代とやってることはなんにも

変わっていない。

怖っ。



そんな僕にとって、本作は

清涼飲料水みたいに喉元を

気持ちよく過ぎていく。



先入観をもっと捨てる。

ほんと、映画はいろんなことを教えてくれるねー。




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2024年03月09日

今年のR1

面白かったなぁ。
僕は、「ルシファー吉岡」推しでした。




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2024年03月08日

アマプラ  「ある男」


原作を読み、封切りで観て、

二度目の鑑賞だが、

より胸に刺さった。



能天気に好きに生きてきたので、

人生を一からやり直したいと

思ったことはないが、

戸籍を変えてまで生まれ変わりたいと

願う人の気持ちはわかる。



出自、血筋、幼少期の環境に

苦しむことはない。

今、生きてる事実、育んでいる

人付き合いが全てなのだから。



映画は苦い現実を描きながらも

生きることを肯定する。

何度も観たい作品です。



原作を読み、封切りで観て、

二度目の鑑賞だが、

より胸に刺さった。



能天気に好きに生きてきたので、

人生を一からやり直したいと

思ったことはないが、

戸籍を変えてまで生まれ変わりたいと

願う人の気持ちはわかる。



出自、血筋、幼少期に環境に

苦しむことはない。

今、生きてる事実、育んでいる

人付き合いが全てなのだから。



映画は苦い現実を描きながらも

生きることを肯定する。

何度も観たい作品です。




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2024年03月07日

これは笑った!


ハーバード、ジュリアードをともに
首席で卒業したヴァイオリニスト
廣津留すみれさんの芸に爆笑。



今日の言の葉  古今亭志ん生師の川柳



耳かきは月に二三度使われる

気前よく金を遣った夢をみる

干物ではさんまは鯵にかなわない

言訳をしているうちにそばがのび

焼きたての秋刀魚に客が来たつらさ

ビフテキで酒を飲むのは忙しい

三助が着物を着ると風邪をひき



いいねー、元気になるねー。

ネトフリ 「パレ―ド」



映画を創るとき、意識しているのは

「謎と奇跡」

この話、どうなるんだろう、という

展開と、「ああ、こんなことが

起きるなら、人生も捨てたもんじゃない」

と思ってもらえるストーリーを

心がけている。



「新聞記者」「余命十年」の藤井道人監督の

新作は、まさしくそんな一本。

あり得ない話を丁寧な風景作り、映像描写と

俳優たちの心地よいアンサンブルで

喪失からの希望という奇跡を魅せてくれた。

いい映画です。





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2024年03月05日

本好きは必見! 「つつんで、ひらいて」


知らない街でも本屋だけは見つける。

僕の唯一の特技だ。

パリでもNYでもスペインでもしかり。

でも最近ダメになった。

本屋が少なくなったからだ。

匂いがしなくなったのだ。



そんな僕にとって、本作はご馳走。

日本を代表する装丁家、菊池信義さんの

仕事の様子をメインに、編集者、出版社、

印刷所など本を愛する人々の思いが

このドキュメンタリーには詰まっている。



わが町の名画座「昭和館」で上映中だが

時間が合わず僕はアマプラで鑑賞。

それが唯一の残念。




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良作だけど  「コットンテール」


名作「ぐるりのこと」で夫婦を
演じたリリーさんと木村多江さんが
再び。
94分という上映時間、二人の演技の
見事さに地味なストーリーにも
かかわらず、一度も飽きることなく鑑賞。
年齢的にも近いので、共感もあり、何度か
涙も滲んだ。

けれど、脚本に少し難ありかな。
「うーん、それはどうかな」と思う
シーン、エピソードがいくつかあり、
違和感がざらりと残った。
丁寧に作られたいい映画だけに
ちょっと残念。





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2024年02月24日

真っ当なエッセイ  「ヘイケイ日記」 花房観音


性を描く作家が好きだ。

直球で「生きること」を書いている

人が多いからだ。

彼女もそのひとりで、僕は

ほとんどの作品を読ませてもらってる。



本作は、そんな花房さんが50代を前に

した女性の本音を余すことなく

描いたエッセイだ。

彼女のしごく真っ当な意見に、共感すると

ともに、根っこにある真面目さがうかがわれ、

何度も拍手した。



裏カバーのコピーがこの本の内容を

わかりやすく伝えているので、引くことにします。



40代。溢れ出る汗、乱れる呼吸、得体の

知れない苛立ち……。

心身の異変を飼いならしながら、それでも

女を生きていく。

いくつになろうが女たるもの、問題色々煩悩色々。

綺麗な50代をなぜ目指さないといけないのか、

死ぬまでにあと何回「する」のか、

グレイヘアを受け入れられるか。

更年期真っ盛りの著者が怒りと笑いに満ちた

日々を綴る「女の本音」エッセイ





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