新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2023年09月17日
漫才ファンはぜひ! 「いつも二人で」 浜口倫太郎
2023年09月16日
ライトな八墓村 「ミステリと言う勿れ」 ’
北九州には珍しくお客さんは
いっぱい。
さすが人気テレビドラマ。
菅田将暉さんの当たり役だけ
あって、ひとり光ってます。
無垢な瞳、喋りまくる正論、
こんな妖精みたいな大学生を30歳の彼が
見事に演じます。
大したもんだなぁ。
’
物語自体はこともなし。
軽ーい八墓村で、犯人もすぐわかるし(笑)、
でもタイトルが「言う勿れ」ですから、
ミステリとして甘くてもいいのです。
だって原作者がそう言ってるんですから。
モジャモジャ頭の整君のキャラを
楽しみましょう。
’
2023年09月14日
旅したくなる本。 「始まりの木」 夏川草介
「神様のカルテ」が大評判の
人気作家の新作、文庫本に。
今回のテーマは、民俗学。
’
偏屈な民俗学者と研究生の
女子大生コンビが、日本を旅し、
科学や倫理でとらえきれない
不思議を探す”知”の冒険物語”。
’
柳田国男や網野善彦のファンなので
僕にはとても興味深く楽しい時間を
過ごさせてもらった。
小説としての面白さはもちろんだが、
取り上げている地域の魅力がそれ以上で
ここに出てくるところは全部旅しようと
思ってる。
’
各エリアはこんな感じです。
’
第一話 寄り道【主な舞台 青森県弘前市、嶽温泉、岩木山】
第二話 七色【主な舞台 京都府京都市(岩倉、鞍馬)、叡山電車】
第三話 始まりの木【主な舞台 長野県松本市、伊那谷】
第四話 同行二人【主な舞台 高知県宿毛市】
第五話 灯火【主な舞台 東京都文京区】
2023年09月12日
涙が止まらない 「TULIP 50周年コンサート」 NHK放送
「心の旅」
もちろんリアルタイムで聴いた。
14歳だった。
「なんじゃこの軟弱な歌は」
当時フォーク少年だった僕は
チューリップが嫌いだった。
’
あれから50年(笑)。
75歳になった財津さんが歌い
喋るのを見て涙が止まらなくなった。
音楽を続けられたこと、ファンが
ずっと応援してくれたことに
心から感謝していることがわかったからだ。
’
自分のことで恐縮だが、
僕も17歳で初めて歌を作ってきたときから
10年ぐらいかな。
バンドしながら、本気で全国に僕を待ってる人が
いると疑わなかった。
いま、当時のボーカル、演奏を聴くと、よく
こんなので自信が持てたなと、怖いけど。
’
まぁ、それでもなんとかモノづくりを続けながら
かろうじてフリーランスで生き延びてきた。
だからこそ、チューリップをはじめ、長く
ひとつの仕事を続け、その最後の心根が
「感謝」に彩られてることが、痛いほどわかる。
ここまで生き延びらせてもらえて、ほんと、
ありがとう、ってお世話になった人に思うんだよね。
とくに年取ると(笑)。
’
テレビを見ながら、ヒット曲すべてを口ずさむ
自分に気づき、突っ込んだ。
「なんや、お前、チューリップ、大好きじゃん」
’
2023年09月09日
覚悟に涙。 「ちあきなおみ 沈黙の理由」 古賀慎一郎
一気に読了。
ちあきなおみさんが引退してから
7年間マネージェーを務めた著書の
描く、彼女の物語。
'
一家を養うため4歳から米軍キャンプ内のクラブで
タップダンスを踊り、歌い続けてきた、ちあきなおみが
スターになり選んだのは、自分の歌を守り続けてくれた
夫であり、事務所の代表となった俳優、郷英治さんだった。
'
彼は日活のスターの座を捨て、ちあきなおみのために
裏方に徹した。
二人は固く結ばれていた。
ゆえに、夫が亡くなったとき、ちあきなおみは
後を追おうとした。
長い髪を切り、棺に束にして入れた。
「ごめんなさい、ごめんなさい」と泣きながらすがった。
以来彼女は表舞台から去った。
「私は郷さんのために歌っていたんです。だから、
もう歌うことはないし、幸せを感じることもない」
'
……すごい愛でした。
僕にとって日本で一番うまい歌手は、ちあきなおみです。
「朝日の当たる家」、「紅い花」、「ねぇあんた」
聞けば聞くほど、涙が出てくる、叙情の歌姫は、
女性としても、とても素敵な人でした。
さあ、CD聴こう。
2023年09月05日
なかなかの問題作。 「しん次元 クレヨンしんちゃ THE MOVIE 超能力大決戦 とべとべ手巻き寿司」
名作「オトナ帝国の逆襲」を観て
以来、クレヨンしんちゃんは侮れない、
と思い、時々こっそり映画館へ行ってたが、
今作はなかなかの問題作だ。
’
悪役に非理谷充(非リア充をもじって・ひりあみつる)
という名の、オタクで非正規社員で恋人もいない
人生がうまくいかない青年。
しんちゃんはいろいろ彼と戦うが、最終的には
寄り添い、彼に「頑張れ!」とエールを送り、
最後はハッピーエンドという話。
’
平成の申し子、しんちゃんも令和になると
暖かい家族すら、おとぎ話のようで
勝ち組に見えてしまうのは、僕がひねくれてる
せいか。
’
青年のどうしようもない孤独を人は果たして
救えるのか、
諦めるよりは、まだ命がけで「がんばれ!」と
声をあげるだけ、ましなのか。
’
この映画を観たあと、Netflixでテレビ版のしんちゃんを
鑑賞。一話10分ほどの他愛もないストーリー。
結論。
僕はこっちのしんちゃんのほうが好きだなぁ。
もうすぐ64歳、ひとりでしんちゃんのギャグに
大笑いしていますが。なにか?
’
うーん、台詞さえ。 「こんにちは、母さん」
「男はつらいよ」を始め、
山田洋次監督作品にはこれまで
どれだけ勇気づけられたか、
わからない。
ご本人はイヤだろうが、
御年91歳で新作を発表していることも、
世界でも類を見ない凄いことだ。
’
永井愛の原作、大泉洋の起用、
新しいチャレンジも行い、これまでの山田組に
ない新味も加わった。
’
それだけに残念だったのは、説明台詞が多いこと。
誰が聞いてもわかるように、心情を多く語るように
しているとは思うけど、台詞がせめて2/3だったら
もっと良かったのにと、ファンとしては
歯がゆかった。
’
でもいくつものシーンで、もちろん泣いたけどね(笑)。
死んだおふくろのことも、思い出したけどね。
しかし吉永小百合さん、あの若さは見事です。
’
2023年09月03日
もはや怪獣映画(笑) 「メガ・ザ・モンスターズ2」
サメのパニック映画を飛び越え、
巨大生物はいるわ、恐竜は襲ってくるわ、
モンスターなサメは複数いるわ、
とんでもないことになってます(笑)。
’
もちろんこの手の映画に理屈はいらない。
ジェットコースターに乗ってる気分で観ればいい。
鑑賞ではなく、体感する映画です。
’
2023年09月02日
三上寛ライブ!
23の時だった。
「このレコードを盗め」というLPを
聴いて、歌詞のぶっ飛び具合に
衝撃を受けた。
以来、40年、彼のファンだ。
’
そして昨日、初めて三上寛のライブを
観ることができた。
御年73歳になる彼の歌声は、相変わらず
ソウルフルでかっこよかった。
僕は基本、ミュージシャンにはあまり
話しかけないのだが(ライブで疲れてると
思うので)、購入したDVDにサインを
もらうとき、
「三上工務店が歩く、にずっと勇気づけられて
きました。ありがとうございます」と
一言だけお伝えした。
’
一緒に演奏をしていた谷本さんの
バイオリンも見事なハーモニーを奏でてた。
いやー、最高の夜だった。
「このレコードを盗め」というLPを
聴いて、歌詞のぶっ飛び具合に
衝撃を受けた。
以来、40年、彼のファンだ。
’
そして昨日、初めて三上寛のライブを
観ることができた。
御年73歳になる彼の歌声は、相変わらず
ソウルフルでかっこよかった。
僕は基本、ミュージシャンにはあまり
話しかけないのだが(ライブで疲れてると
思うので)、購入したDVDにサインを
もらうとき、
「三上工務店が歩く、にずっと勇気づけられて
きました。ありがとうございます」と
一言だけお伝えした。
’
一緒に演奏をしていた谷本さんの
バイオリンも見事なハーモニーを奏でてた。
いやー、最高の夜だった。
2023年08月31日
なんという展開、なんという脚本。 「マスクガール」
今、巷で話題の韓国ドラマ(Netflix)を
遅ればせながら、鑑賞。
いやー、とんでもないもの
見せられた。
’
テーマは、人は見た目がいいほうが得、絶対に
美男美女のほうがいい人生を送る、なんて
思う、いわゆる「ルッキズム」。
’
いやー、そんなことないとムキになっても
自撮りを盛るのが当たり前の昨今、
ましてや整形がデフォルメな韓国では
通じない。
’
このドラマはその本音を痛烈に批判し、揶揄し、
しかし人はそうだよな、誰だって嘘、隠しごと、
二面性があるよな、と物語を展開させる。
’
暴力、裏切り、殺人、レイプ、DV、嫉妬、
復讐と、人間のあらゆる負をこれでもか、
これでもかと抉り出していく。
ときにユーモアを交えるところも、憎いし
恐い。
あまりの展開に、痛快にさえ思えるところが
人気の秘密なんだろうな。
’
韓国ドラマには珍しく、七話で終わりというのも
観やすい。
’
しかし、ここまで作るかねー。話、盛り過ぎの
気もするけど、ガス抜きにはこのくらい激しい
ほうがいいのかなぁ。
僕はどちらかというと苦手なドラマだけど、
最後まで見てしまったもんなぁ。
力技で負けたって感じです。
’