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2022年05月17日

オークス優駿牝馬2022予想に向けた過去データ傾向

東京芝2400mの準オープン以上のレース、そしてオークスについて脚質別成績を調べたところ目につくのは、オークスで特に差し馬の台頭が目立っていることだ。準オープン以上のレースの連対馬占有率でも差し馬が最上位だが、連対率で見ると逃げ、先行も互角。対してオークスは、差し馬の連対率がトップで、連対馬占有率はなんと75%。連対馬の4頭のうち3頭までが差し馬という結果である。

もう少し細かくみてみよう。今年のオークスは先週のAコース(移動柵なし)からCコースに変更される。A→Cのコース替わりでオークスが行われたのは04年以降。稍重だった04年こそダイワエルシエーロが先行して粘りきったが、1〜3着馬の多くが中団以降から差して上位に食い込んでいる。このあたりは表1のデータ通りの印象である。
おもしろいのは、上がりの速かった04、05年はダイワエルシエーロをのぞき後方で進めた馬が上位を多く占めているのに対し、ペースが速くレースの上がりが36秒2かかった昨年は、同じ「差し」でもやや前寄りの馬での決着になっていることだ。3歳牝馬の2400m戦、あまりペースが速くなると、いくら後方に待機していても最後に差すほどの体力が残らない、ということだろうか。昔のように上がりが37秒前後になるようなら別だが、最近のオークスではスローペース=前残り、ハイペース=差しという一般的な考えは通用していない、と言える。逆にペースが落ち着けば、近年の他のレースでも多々見られるように、瞬発力に優れた差し馬が上位に食い込んでいる。
もちろん、実力が抜けていれば脚質の不利を克服するケースは多々見られるもの。また、レースは生き物である上、展開は各自の読みにも左右されるだけに、他のデータのように事前にきっちり推奨馬を確定できるわけではないが、2〜3頭で取捨に悩んだときの参考にはなるだろう。

桜花賞組が優勢であることがわかってきた(3着以内21頭、連対馬15頭)。
この桜花賞組で特徴的なのは、前々走でも好走していた馬が大半を占めることだ。前々走4着以下からオークスで3着以内に入ったのは、ファレノプシス、プリモディーネ、チアズグレイスの3頭のみ(背景緑)。いずれも桜花賞馬ながら3、3、2着と、この3頭も「好走した」というより「勝てなかった」という印象もある。今年の桜花賞馬ダイワスカーレットは前々走のチューリップ賞2着で、他の馬も含め桜花賞組は前々走3着以内が好走条件だ。
なお、桜花賞での着順は問われない。ただし、昨年の第71回で小田原氏が指摘している通り、「桜花賞3着以内、または5番人気以内」の条件に合致しない馬なら、前々走がクイーンCかフラワーC連対が好走条件だった。昨年3着のアサヒライジングがこれを崩したが、この馬は前々走アネモネS勝ち。「1600m以上のオープン勝ちか重賞連対」と読み替えればいいだろう。

一方の別路線組は3着以内9頭、連対馬5頭。この別路線組は前々走の成績不問で、コースや距離が(桜花賞に比べ)オークスに近い前走で好走していれば問題ない。具体的には、前走でオークス出走を確定させていることがポイントで、トライアルで権利を獲るか、忘れな草賞(オープン)勝ちで出走に十分な賞金を加算していた馬が9頭中8頭を占めている。

また、以前は好走も多々見られた桜花賞後に一走(主に4歳牝馬特別=現フローラS)した馬は、ここ10年では連対どころか3着以内にすら1頭も食い込んでいない。フローラSが桜花賞から中1週になった影響もあるが、こういったタイプは苦しい。
【要点】
桜花賞組なら前々走3着以内。さらに、桜花賞3着以内か5番人気以内をクリアしない馬なら、前々走は1600m以上のオープン勝ちか重賞連対、と条件が厳しくなる。別路線組なら、トライアルで出走権を獲得した馬か、オープン(忘れな草賞)勝ち馬。条件戦に出走していた馬や、桜花賞後に一走挟んでいる馬は好走例がない。

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posted by keibalive at 09:45 | Comment(0) | 競馬予想
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