2018年09月24日
サンバーディアスワゴン タフパッケージのカタログを紹介
スバル製造の最後のサンバーはモデル期間が長かったこともあり、いろいろな特別仕様車がありました。
今回たまたま手元に残っていた
ディアスワゴン タフパッケージのカタログを紹介します。
こちらが表紙です。
これはカタログというよりも2ツ折りのリーフレットのようなものです。
ちなみにサンバー ディアスワゴンではなくディアスワゴンという独立した車種名なんですね(知らなかった・・)
一昔前の車は同一車種でもセダンあり、クーペやハードトップありで、オマケにバンやステーションワゴンまでラインナップされている車種も珍しくありませんでしたね。
トヨタクラウンなんて当時の憧れ「3ナンバー」の高級タイプからバンまでありましたし、ソアラが発売される前までは2ドアクーペもありましたね。
そして、その頃には車種名(メインネーム)の後に「サブネーム」と呼ばれる名前をつけて差別化をはかったりしましたね。
セリカ XX(スープラ)
コロナ マークU
ホーミー エルグランド
バラード スポーツCR-X
などなど沢山あります。
その後人気が出るとサブネームが独立してメインネームとなりましたね。
これが日本の車のパターンで、今まで存在した親しみのある名前にサブネームを付けて新型車を売り出そうとしていました。
ディアスワゴンも元は4代目サンバーのワゴンである「サンバートライ」から5代目に代わった後に「サンバーディアス」に変更になった名前が6代目のサンバーに代わってからサンバーの名が外れて「ディアス」に変更になったそうです。
6代目サンバーの呼び名は
- サンバー トラック(TT1,TT2)
- サンバー バン(TV1,TV2)
- ディアス ワゴン(TW1,TW2)
話がそれましたが名前の経緯を調べましたので紹介させていただきました。
さて、ディアスワゴンのカタログの表紙ですが、これはタフパッケージという仕様のものです。
グリルを見ると6代目サンバー初期のグリルレスから小さなグリルに変更になった頃のモデルがベースになっています。
左下を見ると当時開催された世界ラリー選手権(WRC)の赤いプレートと共に
「ラリージャパン総合優勝! 日本初開催のWRCで歴史的勝利」
と書かれています。
北海道で開催されたラリージャパンでスバルワークスがペター・ソルベルグ選手のドライブで優勝したんですね。
私も見に行きたかったのをよく覚えています。
そして、表紙のサンバーはスチールホイールにホイールキャップが付いています。
ワゴンはトラックやバンの標準の12インチとは違い13インチが標準です。
バックにはサーフボードが立てかけてあって、その様な趣味のあるナウなヤングにアピールする仕様であるのが想像できます。
それでは表紙をめくってみましょう。
最初に目に飛び込んでくるのがやはりサーフボードやマウンテンバイクが積み込まれた写真ですね。
タフパッケージの特別仕様は
- 撥水シート&ドアトリム
- 撥水ラゲッジルームマット&デッキマット
- トノカバー
- カーゴフック
- 濃色ガラス
- 4センサー4チャンネルABS
となっています。
「汚れを気にせずにアウトドアグッズなどを積み込んでガシガシ使ってくれ!」
という仕様のようです。
現在ではその様な仕様のラゲッジスペースを採用した車はよく見かけますが、当時ではめずらしかったのではないでしょうか?
このカタログは2004年10月発行ですので14年前です。
スバルというメーカーは近年では「お洒落」をアピールしたようなメーカーとして認知されていますが、ちょっと前までは垢抜けないデザインの群馬の田舎の4駆屋のようなイメージでした(意義は認めません!)
でも、独創的な設計で大ヒットしたスバル360や乗用タイプの車に世界に先駆けて4WDを採用したり、水平対抗エンジンを作り続けたりとオンリーワンなメーカーであったことは確かで、先見の目があるメーカーだったのでしょうね。
タフパッケージのコンセプトに先見の目があるかといえば大げさかもしれませんが、新しい変なことをするメーカですね。
その結果、世界中に「スバリスト」というスバルを愛する方が多く存在しています。
また話がそれまして申し訳ございません。
カラーは5色で当時のワゴンのものと同じで「特別色」みたいなカラーはないようです。
ソリッドカラーは無く、全てパール・メタリックカラーです。
見た目バンとは差をつけたいために、せめて色だけでもゴージャスにしたような感じでしょうか?
その中の一色の「アトラスブルー・オパール」43Bは後期のサンバーの「 アジュールブルーパール」C1Pと一見同色に見えますが、かなり色合いが違います。
私のサンバーが アジュールブルーパールC1Pなのですが、以前バンパーを凹ましてしまったときにヤフオクで安く程度の良いアトラスブルー・オパールが出ていたので、分からないだろうと思って取り付けてみたら、かなり色合いが違っていたのですぐに取り外して新品を購入しました。
そして、エンジンですが、自然吸気(NA)とスーパーチャージャー(SC)付きが用意されていました。
私のサンバーはNAなのでスーパーチャージャー仕様が羨ましいです・・・。
4駆のマニュアルでスーパーチャージャー付きの最終型はいまだに高額で中古車が取引されていますね。
そして価格なのですが
自然吸気(NA)とスーパーチャージャー共に2WDと4WD、更に5MTと3ATが用意されていました。
タフパッケージだけで8種の組み合わせがあったことになります。
価格は1番安いのが自然吸気(NA)エンジンの2WD/5MTで¥1,229,550-となっています。
高いのはやはりスーパーチャージャーの3AT・4WDで¥1,630,650-でした。
1番高額なスーパーチャージャーの3AT・4WDにフロアマットやナビやETCなどを取り付けると乗り出しが200万円近くになってしまったのではないでしょうか?
少し前にホンダが軽スポーツカーのS660を発売した時に乗り出し価格が200万円を超えることが話題になりましたが、ディアスワゴンタフパッケージの当時のこの価格は更に高額に感じたことでしょうね。
高額に感じるサンバーファミリーの新車価格ですが、それは車をリフトで持ち上げると良く分かります。
フレームや4輪独立のサスペンションを見れば納得、とてもお金が掛かった構造です。
多分「儲からない」車だったのでしょう。
だからこそ、最終的にスバルという会社の首を絞めてしまって、軽自動車撤退となったのでしょうね。(トヨタ・ダイハツがらみですが)
現在の中古車市場にディアスワゴン・タフパッケージはどのくらい存在するのか?と調べてみたら小数ですが販売がありました。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8129149
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。