2021年05月19日
サンバーのダッシュボードを中期⇒最終型に交換インパネの互換性は?
うちのサンバーは2008年式です。
そのずうっと前から乗ってみたかったサンバーが生産中止になるかもしれないというウワサを聞いて、あわてて新車で購入したのですが、なんとその翌年の2009年9月にスバルはサンバーの最後の大掛かりなマイナーチェンジをしたのです!!
今回はその最終型のサンバーのダッシュボードへ自分で交換してみました。
中期と最終型のサンバーで互換性はあるのでしょうか?
スバル製のサンバーは2012年3月に全て生産を終了しましたが、それまでのたった2年半のためだけにフロント周りをグリルレスのいわゆる「ゴン太顔」に変更し、さらにインテリアもダッシュボード(インパネ)も一新させています。
この大掛かりなマイナーチェンジを行ったのは富士重工(スバル)が54年の軽自動車の生産に幕を閉じる前にみせた「意地」のようなものを感じましたね。
当時はまさかの大掛かりなマイナーチェンジに一旦はガッカリしていたのですが、個人的には自分の中期の顔も気に入っていたので「まあいいか?」という感じでした。
しかし、たまたま乗る機会に恵まれたサンバーバンの運転席に座った瞬間考えは変わりました。
その理由は最終型のダッシュボード(インパネ)の質感の高さに驚いたからです。
最終型の一新されたダッシュボードはそれまでの丸みを帯びたデザインから角ばったエッジが強調されたデザインです。
それはいすゞエルフのインパネなどにも似た「働くクルマ」のデザインですが、古いところでは昭和の時代の日産車、セドリックやグロリア、スカイライン、ローレルなどの高級車で多く採用された「絶壁インパネ」にも似た雰囲気です。
また表面の処理も今までのいかにも軽自動車っぽいツルンとしたものから、ひとクラス上に感じるシボ加工がされた仕上げとなりました。
また、今までのサンバーではそれぞれ独立していたオーディオパネルからメーターを取り囲むパネルが2分割の一体化されたデザインとなり、取り外しも工具が不要ですので、ナビ・オーディオの脱着も容易です。
多分この最終型のインパネは、それまでのお客様やメカニック達の要望・意見を形にしたものなのでしょう。
私は外観は中期型のままでいいと思いましたが、インパネは機会があればすぐにでも交換したいとずっと思っていました。
でも当時発売された最終型のサンバーのインパネがヤフオクなどに出回るはずもなく、ずっと探していました。
そして先日やっと最終型のインパネを入手することが出来たのです。
入手したのはヤフオクです。
出品者は同じ県内で直接引き取りに行ったので送料も掛からず、ちょっとのガソリン代だけですみました。
サンバー専門のショップさんの出品でサンバーがずらりと並んでいました。
はじめてこの最終型のインパネを見た時に気になったのがパーツ自体の互換性です。
フロント周りがゴン太顔となり全く変わってしまったため、ダッシュボードも取り付け方法が変わってしまったのでは?と想像していました。
しかし、よく利用しているみんカラ情報ではすでに最終型のインパネに交換している人がいて、互換性もあると書かれていましたので安心しました(ありがたいです)
まず最初に今まで13年間お世話になったインパネの取りはずしですが、こちらもみんカラ情報のおかげで悩む必要はありません。
最初にバッテリーのマイナス端子を外してから、自分で取り付けたタコメーターと水温系などを取り外しました。
そしてダッシュボード上面(フロントウインドウ下側)の奥にある3か所のカバーを外して3個ののボルトを外します。
またフロントドアを開けると見えるダッシュボード左右のボルトも外します。(両側で2個)
写真にはありませんが、灰皿奥のボルト1個と、AT車ではシフトレバー、MTでは小物入れを外した中の右上あたりにあるボルトも1個外します。
さらに助手席足元右側にある空調のワイヤー3か所を引っ張って外しました。
合計7個のボルトを外すだけでサンバーのインパネはフリーになって少し動かすことが出来るようになりました。
しかしこのままではステアリング周辺が引っ掛かり手前にインパネを動かすことができません。
そのためステアリングポストのカバーを5か所のネジを外して取り外し、その中にあるステリングシャフト一式を固定している4本のボルトを外せばステアリングがシート側に倒れます。
そうするとインパネが自由に動いて、メーター裏やハザードなどの数か所のコネクターを外せばやっとインパネが外せるようになります。
メーターはメーターフード(ひさし)裏側の2か所のネジを外せばカバーが外れ、メーターを固定している
3箇所のネジを外せば取り外せました。
参考とさせていただいたみんカラの記事でも書かれていましたが、同じように「戻せるのか自分?」と思いました(笑)
この後はビデオ逆再生のように最終型のインパネを取り付けていけば完成なのですが、この際に今まで自分で適当にやったバラバラでごちゃごちゃな各配線を奇麗にやり直したので2日くらい掛けてしまいました。
今回の最終のダッシュボードは互換性があり、そのまま取り付け出来たのですが、ダッシュボードへナビ・オーディオの取り付け部分は互換性が無く、購入したダッシュボードに付属していなかったために新たに購入しる必要がありました。
■66201TC220(右側)
■66201TC230(左側)
※左右ひとつずつ必要です。
最終型と中期型のインパネは表側のデザインは大きく違いがありますが、内側には大きな違いが無いためボルトオンでの交換取り付けが可能です。そのためやる人は居ないでしょうけど最終型⇒中期インパネももちろん可能です。
小物ではエアコン吹き出し口なども共通でしたのでそのまま流用出来ました。
またブレーキフルードの確認用の小さなカバーや、その下の4個のネジで固定されている小物入れも同じ物でした。
違うのはセンターの灰皿からオーディオ取り付け部分まで縦に取っているスチール製のフレームの形状で、前述のようにオーディオの固定方法が違い、また灰皿自体は一緒ですが灰皿のレール部分の形状が違っていました。
さらに成型されている色が違います。
中期型のダッシュボードはグレーで成型されているのに対して最終型は少し青みがかかったネイビーとも言えるような色調で成型されています。
この色の違いもあるため、最終型は少しシックな印象なのかもしれません。
今回グローブボックスが付属していなかったので今までの物を取り付けたのですが、若干色が違っています。
でも下側なので目立ちません。
無事、中期インパネから最終型のインパネに交換作業が完了しました。
純正ですので全く違和感がなく、よほどサンバーに詳しい人でないと交換したことに気付く人はいないのではないでしょうか。
しかし、個人的には交換して大満足です。
いかにも軽トラ・軽バン的なインパネから質感の高いインパネ・ダッシュボードになりました。あくまでもサンバーとしてはですが。
作業としては7か所のボルトを外して、ハンドル周りを外せば、あとはコネクターと空調のワイヤーを外すだけで交換が可能です。
そのため純正ラジオ装着であれば、早ければ2時間以内で交換することも可能に思います。
今回は初めて探りながらの脱着で、後から自分で取りつ行けたメーターなどの配線をやり直したりしながら作業しましたので倍以上かけて交換しました。
今回の交換では水温計の位置をシガーソケットの隣から小物入れ(AT車のシフトレバーのところ)に変更したため視認性も良くなりました。
また助手席側のグローブボックス上にはペンなどが置けるスペースとフックが2箇所付いているのでゴミ袋を吊り下げたりするなど便利に使えそうです。
同じように最終型のインパネへの換装をお考えの方(いるのか?)の参考になれば幸いです。
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なかなか実行出来ずに、ここで実行されてるの見て感動です!
素晴らしいです👏