2011年07月24日
中国新幹線事故 自動停止システム、機能せず・・・事故再発のリスクも 運行システムに重大な欠陥−中国高速鉄道[07/24]
事故再発のリスクも=運行システムに重大な欠陥−中国高速鉄道
【北京時事】中国高速鉄道(中国版新幹線)の追突事故は、この国の列車運行・安全管理システムが
抱える重大な欠陥を浮き彫りにした。営業最高時速300キロの北京−上海線も含め延べ1万キロ近い
高速鉄道網が整備されているが、事故再発の恐れも懸念されている。
事故を起こした車両は当初、最高時速380キロの最新型とは異なるとみられていたが、
中国メディアの報道によると、追突した後続の車両は北京−上海線を経由し、福州(福建省)に向かう
最新型車両だったことが判明。北京−上海線でも同様の事故が起きるリスクがあることが分かった。
中国鉄道省によれば、高速鉄道の走行中にトラブルが発生した場合、本来は
「自動停止システムが必ず始動する」(何華武技術主任)が、機能しなかった。
しかも、追突した列車は時刻表の上では、衝突された列車よりも前に温州を通過するはずだった。
順序が入れ替わった原因は調査中だが、各地の鉄道管理当局の管轄地域が複雑に入り組んでいる
ことが影響した可能性もある。
中国は1990年代、高速鉄道の自主開発に乗り出し、試作車両も完成させたものの、故障の頻発など
本格的な実用化には至らず、2004年から、外国から技術を導入する方針に転じた。
しかし、日本や欧州、カナダから、車両や地上設備、運行管理システムの技術をバラバラに導入。
鉄道関係者は「一体で提供しないと安全を保証できない」と重大事故のリスクを懸念してきた。
中国政府がこうした声に謙虚に耳を傾けることができるか、注目される。(2011/07/24-12:41)
【北京時事】中国高速鉄道(中国版新幹線)の追突事故は、この国の列車運行・安全管理システムが
抱える重大な欠陥を浮き彫りにした。営業最高時速300キロの北京−上海線も含め延べ1万キロ近い
高速鉄道網が整備されているが、事故再発の恐れも懸念されている。
事故を起こした車両は当初、最高時速380キロの最新型とは異なるとみられていたが、
中国メディアの報道によると、追突した後続の車両は北京−上海線を経由し、福州(福建省)に向かう
最新型車両だったことが判明。北京−上海線でも同様の事故が起きるリスクがあることが分かった。
中国鉄道省によれば、高速鉄道の走行中にトラブルが発生した場合、本来は
「自動停止システムが必ず始動する」(何華武技術主任)が、機能しなかった。
しかも、追突した列車は時刻表の上では、衝突された列車よりも前に温州を通過するはずだった。
順序が入れ替わった原因は調査中だが、各地の鉄道管理当局の管轄地域が複雑に入り組んでいる
ことが影響した可能性もある。
中国は1990年代、高速鉄道の自主開発に乗り出し、試作車両も完成させたものの、故障の頻発など
本格的な実用化には至らず、2004年から、外国から技術を導入する方針に転じた。
しかし、日本や欧州、カナダから、車両や地上設備、運行管理システムの技術をバラバラに導入。
鉄道関係者は「一体で提供しないと安全を保証できない」と重大事故のリスクを懸念してきた。
中国政府がこうした声に謙虚に耳を傾けることができるか、注目される。(2011/07/24-12:41)
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