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2017年10月31日
米ぬかを肥料として使う時の注意点とコツ【家庭菜園】
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家庭用精米機を持っているなら、玄米を精米した時に米ぬかが出ますよね。
それって肥料として使うことが出来るのでしょうか?
米ぬかとは?
米ぬかとはお米を精米した時に出る粉です。
元は白米の表皮になります。
栄養は豊富で体にとてもいいものですが、肥料として含まれる成分量は少ないです。
比率にするとチッソ3、リン酸とカリウムが2くらいでバランスの良さが特徴になります。
鮮度があり、時間が経つと古くなります。
米ぬかを使うメリット
米ぬかは肥料として使うことが可能で、いくつかのメリットがあります。
・栄養豊富なので、畑にいる菌たちのエサとなり増える。
・含まれる肥料成分が少ないので、多少まき過ぎても肥料過多になり辛い。
・菌が増えるので、草などの分解が少し促進され、肥料吸収効果が高まる。
・有機物なので、土が肥える助けとなる。
・地域によっては無料もしくは格安で手に入る。
大きく5つのメリットがあります。
格安で手に張るので、有機農法においては力強い味方となってくれます。
米ぬかを使うデメリット
しかし、デメリットもあります。
・まき方を間違えると虫が湧きやすい。
・まき方を間違えると、ネズミに食べられる。
・そのまままくと肥料としての効きだしが遅い。
・肥料成分が少ないので、効果がないことがある。
・腐る。
・安定的に使うためには一度、発酵させて使うべき。
デメリットは肥料成分が少ない以外はどれも有機肥料ならではのものです。
化成肥料感覚で使うと、畑に虫が湧き過ぎて野菜に影響が出ることもあります。
このデメリットを把握した上で使うと格安の肥料として有効に活用することが出来ます。
米ぬかの使い方
米ぬかは畑にそのまま肥料として直接まく方法と発酵させてからまく方法があります。
発酵させたものはボカシ肥料といい、別記事に詳しく書いているのでご興味がある方は以下のリンクをご参照ください。
家庭菜園で使える手作りボカシ肥料の簡単な作り方
畑にまく場合は土の表面にまく場合も土と混ぜる場合も少量を心掛けること。
そうでなければ、虫が土の中からワラワラと出てくる光景を目にすることになります。
土の表面にまく場合もうっすらとまきましょう。
塊のままにしておくと、ネズミが食べます。
降雪地帯では畑仕事を終え、初雪が降る頃に米ぬかを薄く、土の表面全体に巻くと春先に畑の菌が増え、少しだけ雪解けが早まります。
まとめ
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最大のメリットは安価に手に入ることでしょう。
しかし、虫がとにかく来やすいというデメリットがあります。
管理人は米ぬかを直接まくということもやったことがありますが、使い勝手が悪いので今はしていません。
ぼかし肥料に加工して作っています。
特に有機栽培主体の家庭菜園には正解はないので、自分の合ったやり方を見つけて実践することが一番の近道です。
世の中には生の米ぬかをまいて野菜を作っている人もいるので、うまく使いこなせるかどうかがカギです。
生の米ぬかをメインに野菜を作ることができれば、肥料代も米ぬかを肥料に加工する手間も大きく削減されるので、時間とお金を有効に活用することが出来ます。
米ぬかを肥料として活用したい方は、豊富な実例が掲載されている以下の本を参考にしてみてはいかがでしょうか?
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