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2022年08月22日

甲子園と県外出身者の間

第104回全国高等学校野球選手権大会が終了。(正式名称を初めて知りましたが…。)

今回の決勝は下関国際と仙台育英。
どちらも初優勝をかけた争い。
優勝旗が白河の関を越えるのか注目が集まった中、盤石な戦い方で見事、仙台育英が初優勝。

2チームのメンバーの出身地を見てみると、
下関国際はスタメンに山口出身者一人で他のスタメンやベンチメンバーは福岡、大阪など西日本中心。
仙台育英はスタメンに広島出身者一人、控えに大阪出身者一人で他のスタメンやベンチメンバーは宮城多めで秋田以外の東北各地から。

調べてみたのは、「県外人(県外出身者)ばかりの地元チームは応援しない。」という意見がよくあるからだ。

この気持ち、分からないでもない。
僕の出身地、青森は今回出場した八戸学院光星や青森山田が近年強く、多く出場しているけれど、昨年出場した弘前聖愛が出た時は友達の甥っ子が出たという事もあり、とても応援して見た。2013年初出場の時は地元が大変盛り上がり、試合の時は土手町(弘前のメインストリート)から人が消えたらしい。

昔、青森の私立強豪校といえば、大阪出身者が多いという印象が強かったけれど、最近は青森出身者も頑張っているようだ。
調べると今回の八戸学院光星にはスタメンに一人、控えに一人の計二人の青森出身者がベンチ入り。
地区大会で敗れた青森山田は殆どが青森山田シニア出身で状況がだいぶ変わってきたようだ。
(シニア時代から青森に引っ越したのかもしれないけれど…。)

そして仙台育英を調べるとスタメンに青森出身者が一人、セカンドの秋元響クンがいるではないですか!
弘前聖愛シニア出身とあるから弘前聖愛中学出身なのだろうと思ったら、更に調べると市立中学だったらしい。そのまま聖愛高校に進学する話もあっただろうけれど、多分スカウトがあり、多分親元を離れ、仙台育英の野球部に入り、彼はレギュラーを掴み、地区大会を勝ち進み、甲子園でも勝ち進み、決勝戦の舞台に立ち、見事、優勝メンバーとなった。
それはそれは大変な事が多かった事と思う。
(出生地が違ったりして青森出身じゃなかったらごめんなさい。)

調べきれていないけれど、このように青森出身者がスカウトされて県外の高校で甲子園を目指しているケースが他にもあるのではないだろうか。今は少なくても秋元クンのお陰で前例が出来て、これからどんどん増えるのではないだろうか。


大阪桐蔭には全国からスカウトされた強者が集まると聞く。中学時代からチーム作りが始まっているのだそうだ。

近い将来、その大阪桐蔭や他の全国の強豪校に青森出身者が入り甲子園に出る時が来るのかもしれない。


いや、きっと来るだろう。


その時が楽しみだ。

仙台育英、優勝おめでとう!!
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