それはサウナブームになるずっと前のこと。
劇団時代の旅公演中に「天然温泉 天神ゆの華」でサウナ→水風呂の後、露天ゾーンにある太い鉄パイプのような枕があるベッドに横になった時、なんとも言えない感覚が全身に起きた。
ストレスから解放されて、気を失ったような身体がポカーンと空っぽになるような感覚。
その後はラーメン屋に入り、チャーシュー盛り合わせでビールを呑み、豚骨ラーメンで〆る。
これが昔、博多で完成された僕のご褒美コースだった。
この時は外気浴だと自覚していないし、身体を拭いた方がいい事も知らなった。
サウナ飯も知らなかったけれど、最近のサウナ用語「ととのう」という状態を本能の赴くままにやっていたらしい。
前置きが長くなったけれど、その昔に知っていたらどれだけ良かっただろうと思う施設が今回行ったウェルビー福岡。
地下鉄、祇園駅から徒歩5分くらいで辿り着く。
同じビルには女性専用の「SaunaLab Fukuoka」があった。
受付では湯船がない事を説明されて入店。
中には洗い場、サウナストーブがある高温のフィンランドサウナ、4,5℃と超低温の強冷水風呂、弱冷水風呂とセットになっているユニットサウナ、アイスサウナ、椅子が数脚ある休憩ゾーン。
そして「からふろ」なるものがあり、一人用個室の蒸し風呂がある。
僕は身体を洗ったら浴室をひと周りする。
この施設でどうやって過ごすのが、最良なのかプランを練る。
「からふろ」に入ってみたいが、なかなか開かないので、サウナ、水風呂を繰り返しながら待つ事にした。
フィンランドサウナは適度な空間でいい。
前にはサウナマットとサウナパンツが置いてあった。
強冷水風呂は4,5℃で「シングル」とサウナーに愛されている温度。僕はさっとくぐって弱冷水風呂に行くパターンにした。
この弱冷水風呂。横にサウナがある不思議に空間。身体は冷んやりしているんだけど、頭はあったかい。これまで味わった事のない不思議な感覚だった。
何度か繰り返しているうちに、丁度「からふろ」が空いたので入ってみた。
床は畳のようになっていて、天井が低くそこに横になってみた。
井草のような匂いがする部屋で、薄暗く、ここも不思議な体験だった。
アイスサウナは以前、名古屋の系列店「ウェルビー栄」で経験済み。ここでもひんやりフィンランドにいる気分を味わった。
脱衣所の横には飲食スペースで寛げるようになっている。
サウナー愛飲ドリンク「オロポ」をオーダー。
オロナミンCとポカリスエットのミックスドリンクでサウナあがりに丁度いい。
お土産にサウナマットとステッカーを買っちゃいました。
リニューアルを繰り返しているらしいけれど、ブームになる前からこういうサウナ施設があったなんて、凄いの一言。
もっと早く知りたかった。
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