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2021年03月15日

サワコの朝 石井亮次さんの回を観ての表現論

最近めっきり早起きになった。
昔は布団の中でゴロゴロしていたけど、そんな時はパッと起きるようにしている。芝居の勉強をすればいいし、途中の楽曲制作をやればいい。

土曜日、歯を磨きながらテレビをつけたらTBS『サワコの朝』が始まりゲストは石井亮次アナウンサー。東海や関東で放送されている『ゴゴスマ』という午後のワイド番組の司会を担当されている方。人気で来週からは関西地域でも放送されるそうだ。

今週のブログは石井さんのお話を聞いてアナウンサーも役者やシンガーソングライターと一緒でアーティストであり、芸術家だと思ったというお話。

石井さんが話されて共感したエピソード1〜3を紹介します。
1.裏番組を録画して観ている
勉強熱心で他の司会者を分析していてアナウンサーオタクという印象。
毎日観ているからか似てきたと言われているそうでモノマネも上手い。番組では宮根さん、安住さん、たけしさんをやったけどお上手でした。

2.ワードセンス
1964年東京オリンピック開会式の「世界中の青空を全部東京に持ってきてしまったような、素晴らしい秋日和でございます」と言った NHK北出清五郎さんの実況や2019年ラグビーワールドカップ日本vs.アイルランドで「もうこれは奇跡とは言わせない」と言ったNHK豊原謙二郎さんの実況を紹介。
石井さん自身は阪神の大ファンで実況をやりたかったけども昔失敗した過去があり、ずっとやっていないから無理だと話されていたが、改めてこれまでの名実況と言われているものを考えると、とても詩的でワードセンスに溢れている。
例えばラグビーの場合、トライした映像を見ただけでは興奮するだけだけど、そこに「もうこれは奇跡とは言わせない!」と過去を含めた実況が入ると感動という感情も加わり、見る人の瞳に涙が溢れる。
実況アナウンサーは状況を正確に言葉にする事と人の心を揺さぶる言葉選びが必要で詩人、シンガーソングライターと共通するものを感じた。
もし東京オリンピックが開催された際にはどんな名実況が生まれるか楽しみだ。

3.古舘伊知郎さんに言われた事
「久米さんはVTR明けに何も話さず机にペンを落として次のニュースですと言った。石井君も言いたいけど言えないことは滲み出せばいい。憤りを感じる時は言葉にしなくても、そういう姿勢、背中で表せばいい」とアドバイスを受けたそうです。
これはとても役者の演技に通じるものがある。

こういう事を自分で考えたり、演出家や共演者と共に考え稽古をして、観客にも伝わる演技が出来る環境が俳優にとって最高の空間だと思う。
俳優は動く彫刻であり、絵画だと思う。そして、そうなりたい。

考えてみると関口宏さんも俳優だったし、昔も今も俳優が司会をする番組はたくさんある。
機転の利いた表現力が俳優には必要で、それが出来る人がオールマイティに活動出来るという事だと思う。


この回の『サワコの朝』はTVerで無料視聴出来ますので、見逃した方はお早めに。(次週放送前まで)
https://tver.jp/corner/f0069513

そんなこんなで早起きしたのにブログを書いたので何も出来なかった土曜日の朝でした。
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