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2015年03月10日

安全安心 果て無き挑戦 「秘密結社か!」

食品業界では、2013年のアクリフーズでおきた契約社員による冷凍食品への農薬混入事件などがきっかけとなり、異物混入などの生産トラブルが表面化してきていると思います。これは、件数自体が増加しているというより「表面化」しているという事だと思います。私たちの意識も集中しているのは間違いないですね。


国民生活センターのデータでは、消費者から寄せられた食品の異物混入に関する相談件数が、農薬混入事件が起きた13年度に6219件となり、平年の3倍の数値となっています。14年度の1月初めまでの登録データでは1656件と減っているようにも思えますが、この特殊要因を除くと、増加傾向にあると分析しているようです。


虫が混入している!として記憶に新しい「まるか食品」(群馬県)ぺヤングソースやきそば。製造販売の全面停止をしたりと、ひとたび不信感をもたれると信頼回復が簡単にはいかず、通常の事故や災害で受ける損害以上のリスクともなります。


食品を扱う以上このような事態は限りなくゼロに近づける取り組みとしてご存じない方の為に紹介したいのがこの取り組みです。


「ロッテ」の打ち出したのは作業服の見直し。全国に4つある自社工場では約2000人もの従業員がいます。そのほとんどが生産ラインの従業員なんですが、その作業服を1年掛りでポケットのない作業服に切替えたようです。


もちろん特注の作業服で、意図的な混入物以外でも、無意識のうちに生産ラインで混入に繋がる持ち込みなどもなくそうとしています。そのため、ロッカー設備を充実させたり、ボディーチェック、靴の中の検査も行なうなどの対策を取っています。


これは個人的な意見ですが、自社の社員を信用していないのではなく、問題のおきた時、ここで働く従業員それぞれの為でもあるのだと思います。もちろん前提として、製造される食品を購入頂き、食する人たちへの安全を確保するものであることは変わりありません。


事件の起きたアクリフーズ群馬工場では、操業を引継いだマルハニチロによる「国内最高水準のフードティフェンス工場」を目指した改革をし、さらに横展開へ挑戦しています。


ここの従業員は業務に必要な部屋にしか入室できないようにしたICタグによる入退室管理、生産ラインも必要以上に近づくと音楽が鳴る赤外線センサー、専門チームによる管理基準の監査と指導。事件の教訓から、さながら秘密結社のような管理体制になっています。安全安心を追求する為、あらゆる時間、お金、情熱をかけ必死になっています。


ですから、変な個人的な感情でのいたずらとか・・・・本気でムカついてしまいます。

あっ!感情的になってしまいました。


笑顔で食事の出来るシーン。その瞬間の為にいつまでも私たちの挑戦は終わりませんね。




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