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2020年03月05日

国内消費が減少し続ける「魚介類」

「魚介類の消費が減り続けている」って言われて自分の食生活を振り返ってみましたが、そもそも食べてないなぁって言う感想でし(笑)


2019年の魚介類向け支出額は3年連続で過去最低を更新しています。サケ、サンマやイカなど大衆魚が不漁で、価格上昇が消費者を遠ざけているのは間違いないでしょう。


サーモンなど輸入水産物も、世界の需要増で国際相場は右上がりですし、豊洲市場の19年の取扱高は前年より約5%減少しています。20年も新型コロナウイルスの影響で取引は落ち込んでいるのが現状。


総務省の19年の家計調査によると、魚介類への年間支出額(2人以上の世帯)は前年比0.2%減の7万3862円と、3年連続で過去最低を更新したデータから、「魚介類の消費が減り続けている」というウラが取れました。数量は22.9キロと、ピーク時の2000年代初めから半減しています。


なんども言いますが、この消費減少の最大の原因は不漁による値上がりです。豊洲を中心とする東京都中央卸売市場に入荷する魚介類約450種の平均卸値は、5年前と比べ7割が上昇!食生活の変化も魚離れを招いていることも言えるでしょう。


値上がり率が高いのが、毛ガニだ。ズワイガニやタラバガニより安い、身近なカニだったが、主産地の北海道で資源が急減!!19年の平均卸値は1キロ5761円と5年間で2.3倍になりました。


減った理由は、温暖化などによる海洋環境の変化が指摘されているのですが、生態系は謎・・・。成長に10年以上かかるため、養殖もされていないのです。


このほかスルメイカやサンマは6割高、ウニは5割高、サケやサバ、海藻類も値上がり。はぁ=3 
溜息しかでません。


一方で、養殖魚の価格は安定しています。だから養殖なんですけどね。クロマグロやブリ、トラフグの卸値は5年前からほぼ横ばい。新型コロナウイルスの感染拡大で、宴会需要が減っていることから、足元では値下がりしています。しかし、エサ代や燃料費などのコスト上昇を考えると、将来的には一段の下落は期待しできないでしょう。


世界の魚消費の増加も、魚価を押し上げる一因です。北欧のサーモンや北米・ロシアのカニ、アフリカのタコなどかつて日本勢が価格決定権を握っていたが今は「買い負けることも多い」のが現状です。


豊洲は温度管理など最先端の機能を備えた市場ですが、19年の取扱量は34万6212トンと前年比4.5%減。築地からの移転前より1割減っています。取扱量は過去40年で半減。完全に負けてんじゃん。


世界では魚消費が増えているのに、日本で減っているのはなぜか?



水産業に詳しい北海学園大学の教授は「魚と人の出合いの場が減ったこと」を挙げています。ロマンチックな表現をしますね。消費減で町の鮮魚店が減り、鮮魚売り場を縮小するスーパーも多い。そして、調理が簡単な加工・冷凍食品が増え「料理に手間がかかり、焼けば煙も出る魚は、都会の消費者にとって面倒な存在になってしまったのかもしれない」ですね。


しかし、魚をもっと食べたいという潜在的な需要は多いと思います。全国各地の漁港と連携した「産地直送フェア」を通じて仕入れと営業を強化した魚力は、19年4〜12月期の売上高が前年同期比5.7%増、営業利益は28.7%増えています。


角上魚類ホールディングス(新潟県長岡市)が展開する鮮魚店「角上魚類」も、客の要望に応じ新鮮な魚をさばいて売る対面販売が好調で業績を伸ばしています。


魚の選び方や調理を知らない人が増えた今の時代だからこそ「旬の魚との出会い」を提供する事って大事なのかもしれませんね。





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