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2019年11月23日

食品添加物が嫌われたわけ

たまには真面目に記事書きますね。


日本食品添加物協会ってあるんですが、「添加物」への誤解を解消する目的で「食品添加物メディアフォーラム」を開催しました。


皆様はどんなイメージを持っていますか?食品添加物=体に悪い、そんなイメージでしょうか。体に悪いものを食品に入れて流通させるわけありませんよね。その安全性と有効性を正しく理解しなければいけません。


食品添加物は「危険」というイメージ


食品添加物への悪いイメージが浸透してしまった原因は、以前、化学物質が原因とされる公害やヒ素混入ミルクによる食品事件などが発生した事など、様々な警告書が発刊された事に加えて、1950年代の「食品衛生法改正」で科学的合成添加物の表示義務が課された事によって、添加物=化学合成品 というイメージがついてしまった事にあると思います。


家庭科教科書でも誤った記述


また、教育現場においても添加物=悪者のイメージを発信している事もありました。以前の家庭科の教科書や給食だよりに、食品添加物に関する思いこみや誤った記述がみられたという報告も残っています。


さらに、消費者センターが毛糸を清涼飲料水に浸して着色する実験をし「こんなに色を付ける合成着色料は摂取をやめよう!」なんて呼びかけまで。


最近もありませんか?一部のメディアによる食品添加物のネガティブキャンペーン、、、こうした結果、発がん性の疑念まで高まり、内閣府の食品安全委員会のモニター調査では「発がん性の可能性が高いと信じているもの」という質問に対して「たばこ」「放射能」「大気汚染」「添加物」という4番目に挙げられるまでになりました。


ハーバード大学の調査は食品添加物ががんを引き起こす可能性は、タバコや食べ物の30%に対して1%としています。ちなみに「食品」には、わらびやリンゴ、コーヒーなどの食品にも発がん成分を含むものが確認されています。


えっ?えっ?そっちの方が驚きなんだけど・・・と思われたかもしれませんが、別の機会に。


とまぁ、何を摂取してはいけない!とかいろいろ大げさに言われることが多いですが、健康危害の確率は一日摂取許容量が基準となります。


科学的手法によるリスクの評価については2000年代に確立されていますし、JECFAという専門家の会議により、安全性を評価して許容量を決定しています。


こうした科学的な根拠をもととした情報に対して敏感になった方がよろしいと思うんですね。とくにメディアについては。


美味しさ、鮮度、見た目、それぞれをより高いグレードにするために様々な食品添加物が使用されるわけなんですが、良く目にする添加物は意外と同じようなものばかり。


それは、使用できるものを管理しているからなんです。何を使っても良いというような無法状態であれば、表示すらされないでしょうからね。


添加物のことを言う前に、ゲノム編集食品についてもっと取り上げていくべきでしょう。そう思いませんか?



タグ:添加物
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