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2018年12月06日

小麦原料 値上げの影響

しかし、来年の春は「値上げの春」となりそうです。


先日農水省から発表となって「小麦の売り渡し価格」について各社の動きをまとめてみました。


日本は小麦の需要量の約90%を外国からの輸入に頼っています。この輸入は政府が計画的に行い、製粉会社等へ販売しています。


政府の売り渡し価格は、輸入価格に管理経費などを上乗せしたものになりますが、国際相場の影響を緩和する為「年2回」とし、「直近6カ月」の買い付け価格をベースに決められます。


今回10月期ベース価格は、為替的には前回比で若干円高に振れていたものの、産地での減収懸念からの相場高、
海上運賃の上昇などをうけ前回比で 「+2.2%」の引き上げとなりました。


農水省の発表では、小麦原料品(配合により異なる)への価格転嫁としては


食パン 168円/1斤 → +0.1円/1斤
うどん(外食) 631円/1杯 → +0.4円/1杯
小麦粉(家庭用薄力粉)252円/1kg → +3.8円/1kg



と、試算されていますが取り扱いのある製麺メーカー各社はこれを機に物流費等の転嫁も行い
ぞくぞくと値上げを発表しています。


武蔵野フーズ +¥1/食
シマダヤ +3〜10%
東洋水産 +2〜7%



また、大手製粉3社 日本製粉、昭和産業、日東富士製粉は、12月20日より価格改定を実施します。
25kgあたりの値上げ額は下記の通り


日本製粉 = 強力系小麦粉25円
            中力系・薄力系小麦粉135円
            国内産小麦100%小麦粉200円

昭和産業 = 強力粉・準強力粉25円
            中力粉・薄力粉130円
            内麦100%粉200円

日東富士製粉 = 強力・準強力小麦粉25円
               中力・薄力小麦粉135円
               内麦100%小麦粉200円。


家庭用薄力粉に置き換えると、1kgあたり3.8円程度との農水省試算です。


今年は先にパン類の値上げなど大手が実施していましたが、さらに・・・という事ですね。





ちなみに、パン粉類も同じく値上げが続々と来ています。家庭用、業務用ともに来年は厳しくなります。



各社のホームページです。

シマダヤ
https://www.shimadaya.co.jp/company/newsrelease/pdf/nr_181129.pdf

東洋水産
https://www.maruchan.co.jp/news_topics/entry/2018/12/post_1640.html
タグ:値上げ
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