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2017年03月18日

王子製紙が値上げに踏み切る 5月〜

2018年2月更新記事はこちら
   製紙会社各社の値上打診・・・

大王製紙が「家庭紙1割値上げ」と発表!!


 大王製紙はティッシュペーパーやトイレットペーパーの出荷価格を5月1日から10%以上引き上げを実施します。


 電力料金やガスなどの燃料費上昇に加え、円安による輸入パルプの価格上昇が理由となるようです。ちなみに、大王製紙は「エリエール」ブランドを展開し、家庭紙で国内首位の企業。どの業界でも大手が値上げに踏み切ったことで、他社にも動きが広がる可能性が懸念されます。


 引き上げるのは専門商社をはじめ流通向けの価格となります。値上げ発表は2015年8月以来となります。


まぁ、結果的には小売価格を上げるのでしょう。


 例えばドラッグストアで5箱198円(税別)のティッシュ紙を228円程度、12ロール298円のトイレ紙を328円程度に上げたいとしています。


 実は大王製紙、15年の値上げでも10%以上の引き上げを目指したんですが、商社の一部が数%の値上げを受け入れましたが、店頭では一部の低価格品の値上がりにとどまっていたのです。。本格的に値上げが実現すれば13年5月以来となります。


 市場を見ると家庭紙は伸びています。特に最近は訪日外国人が増えた事で、ホテルや商業施設で消費の増加が著しいようです。日本製紙連合会の予測によると、17年の国内需要は過去最高の202万3000トン。10年連続で前年実績を上回る見通しです。この実績はうらやましいばかりですね。


 ドラッグストアやスーパーの店頭価格は安い輸入品に押されて下落傾向が続いています。日経POS(販売時点情報管理)によると、大王製紙の低価格品で主力の「エリエール ティシューCute(キュート)」の2月の平均価格は5箱170.3円と、前年同月に比べ10%安い。


 大王製紙の調べでも低価格品の値下がりが目立ちます。枚数を減らして値ごろ感を出したティッシュ紙の特売価格は5箱178円程度と、前年同時期に比べて1割安い。長さを短くしたトイレ紙も12ロール278円程度と7%下がっています。王子製紙は、需要が伸びている事を背景にし値上げの受け入れを求めるようです。


 ただ、ティッシュ紙やトイレ紙はドラッグストアやディスカウントストアが集客の目玉として特売商品にしやすい玉ですから、商社が難色を示す可能性は十分にあると思います。


 あって当たり前のものが値上げになるのは家庭にもじわじわ効いてきますね。



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