恐れを克服するために無我夢中で本を漁り、遂に辿りついたデヴィッド・シーベリー。
自身の親子関係に隠された抑圧の過去を掘り起こし、
それが既に過ぎ去ったのにも関わらず、
未だ社会をその延長と錯覚している。
自分の弱さは何か、
信仰とは自分が自分であることを選び取ること。
光が見えてきた。
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2023年01月24日
自分を変える生き方―心の負担が軽くなる 単行本 – 1993/12/25 デヴィッド シーベリー (著)
恐れを克服するために無我夢中で本を漁り、遂に辿りついたデヴィッド・シーベリー。 自身の親子関係に隠された抑圧の過去を掘り起こし、 それが既に過ぎ去ったのにも関わらず、 未だ社会をその延長と錯覚している。 自分の弱さは何か、 信仰とは自分が自分であることを選び取ること。 光が見えてきた。
2023年01月24日
東大の先生! 超わかりやすくビジネスに効くアートを教えてください! Kindle版 三浦俊彦 (著)
生産性から離れて、 意味のないことにゆっくり時間を取って向き合う。 現実と既成概念から離れて、 脳内を自由にする。 予備知識がない状態で、 コンセプトが発見できるくらいに、 じっくりとアートと向き合い、 自分の頭の外側に素晴らしい世界があったことを発見できた喜びに浸る。 アートとはこの世の価値から離れたところにあると筆者は言う。 最初はそんなこと意味があるかと思っていたが、 がんじがらめになった自分の知識と心を解放することこそ、 もう一度生まれ変わるための必要なステップだと感じた。 拙い自分自身の技量であるが、 それでも自分でアートを作り出したいと覚醒させてくれるような体験を、 もっともっと積み上げていきたいと思った。
2023年01月24日
更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち – 2022/12/15 村上 春樹 (著)
自分の持っている音源がいかに音楽雑誌や評論の影響を受けてるかということを思い知った。 ジャケットが美しいから、値段が安かったから買い集めたとおっしゃるこれらのライブラリーは、一つ一つユニークで著者の思い入れが十分伝わってくる。 もっと自由に音楽を味わっていいのではないかと改めて思わされた。 実際廉価版であまり有名でない演奏家の音源が実は非常に気に入っていて、何度も何度も繰り返し聞いているということが数多くあるが、これらをもっと素直に告白しても良いのではないかと思った。 もうひとつ、文学者の音楽論評は音楽の専門用語を一切用いずイメージで音楽を捉えて下さるし、作曲家や演奏家の人間関係に注目して語ってくれるから、とにかく情景が目に浮かび心に優しい。物書きを生業としているから当たり前かもしれないが、それでもこのような本はまだまだ世の中に少ない。 いつも手元に置いといてパラパラとめくりたい一冊である。
2023年01月23日
ハレルヤ! (新潮文庫) 文庫 – 2021/6/24 重松 清 (著)
RCサクセッションの忌野清志郎の死をきっかけに、昔の大学時代のバンド仲間を尋ねるための小旅行に出かける。 メンバーそれぞれの家庭にそれぞれの問題があり、かつての音楽にかけた情熱とはかけ離れてるように思えた。 メンバーの一人の女性がバンドと関わっていたもうひとりの男性と不倫関係にあり、 ある時行き詰まって自殺未遂をしてしまう。 病院に集まったメンバーたちは、 女性の回復を心から祈り、 主人公がその女性と話をするのである。 ツアーはまだ終わっていないと。 今置かれてる場所でそれぞれが明日を見つめるきっかけとなる出会いが与えられるのであった。 小説を読むと何事もなく日常生活を送られているそれぞれの家庭で実に多種多様な多くの問題があることを気づかされる。 それと同時に自分の心が画一的な世の中の常識に縛られてることに気がつき多くの気付きを与えられる。 私のような狭い世界で生きてきた人間にとってこのような読書という経験は非常に有意義なものである。
2023年01月23日
コンビニ人間 (文春文庫) Kindle版 村田 沙耶香 (著)
普通の人と感覚が違う、 あれこれと人の気持ちを考えることが苦手、 相手から批判的な言葉を受けても平気、 通り一遍の普通の人の幸せを幸せと感じることができない、 それはむしろ煩わしいものであり、 自分の人生の障害になるのである。 世間がどう言うと、 この主人公はコンビニで働くことが生きがいであり人生の目的なのである。 そのために結婚も、子育ても、将来の安定も諦めなければならないとしても、本望なのである。 私も普通ではない、変わっているという扱いを何度も味わった。 その時相手の言いたいことが何なのか全く分からなかった。 相手の気にしている世間の常識というものが全く私にも分からなかった。 だからこの物語の主人公に非常に親近感を覚えるのである。 物事の本質を捕まえて、 自分の幸せというものを誰の影響も受けることなく自由に考えてみたいと思うのである。
2023年01月23日
74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる Kindle版ミツコ (著)
幼い時から牧師の家庭で育ち、 自分の身の回りは教会だけであった。 結婚してからも牧師である癌の夫を支え、 四人の子供を育て、 夫亡き後は自らが牧師となり、 教会の説教と牧会を行なった。 主任牧師を退いた後は、 公営団地に一人住み、 シルバー人材派遣で仕事をしながら、 自治会の活動も行なっておられる。 これらの事を淡々と証されているが、 この世の人生は天国への一時の通過点に過ぎないのだと言うことを当たり前のように実践していらっしゃる。 幸せの98%は苦労の中にある。 そして残りの2%のためにすべての苦労が良きことであったと納得させられるとおっしゃる。 聖なるクリスチャンが聖書を語らずともイエスキリストの光を照らし続けていらっしゃるのだと思った。 こんな牧師ミツコさんだが離婚の危機もあったと正直に告白している。 そしてありのままの今を過ごしているのだとおっしゃっている。 必要はギリギリまで満たされないが、必ず神様は助けてくださったと言う言葉に、私も将来の不安を神様に心から委ねてみようと思った。
2023年01月22日
小説8050 Kindle版 林真理子 (著)
かつて受けた7年前のいじめについて、そしてそれがきっかけで長期間引きこもりになってしまった息子のために、裁判に臨む父親。娘も妻も離れていく。息子もなかなか心通じ合えず、裁判の直前には自殺未遂をしてしまうのだ。そんな中この家族を支え続ける弁護士がいた。 父親も孤独の中で頑張った。かつて息子の家庭内暴力が荒れた時に、息子よ私と一緒に死のうと言ったその時から父親は本気だった。家族の思いを変えること、苦しみをともに戦い、同伴し、そして愛し続けることは、こんなにも孤独に耐え続けなければならないのかと思ってしまった。家庭内の困難を乗り越えて行く時に、必ず味わう理解の壁、人は独りになって初めて多くのことを理解する、その時今まで考えもしなかったような方法で他人の心と通じることができる。私自身まだやり直せると感じさせてくれる一冊であった。
2023年01月22日
+1cmLOVE たった1cmの差があなたの愛をがらりと変える Kindle版キム・ウンジュ (著), ヤン・ヒョンジョン (イラスト)
+1cmシリーズの本はどれも気に入っているが、中でもこのloveはいつでも枕元に置いておきたい。お互いの存在を喜ぶ関係になれることを願っているこの本は、普段言葉にしない優しい言葉をもう一度思い起こさせてくれる。貴重な眠りの前の抱き枕のような一冊である。
2023年01月22日
海が見える家 (小学館文庫) Kindle版はらだみずき (著)
父親と信頼関係を持てなかった息子が、社会に出て就職をし、1ヶ月で会社を辞め、時を同じくして父親が他界してしまう。父の遺した海の見える家で遺品整理をしていくうちに、父の人間としての様々な側面を見させられ、その思いを新たにしていく。 息子はかつて父親に「あなたのような人生を送りたくない」と言った。父はその言葉を聞いて息子に怒りをぶつけるのではなく、むしろ自分の心に再度人生の目的を問うて、新しい人生を送るために会社を中途退職し、館山の港町に移り住んだ。父の死後そのことを知った息子は、今度は自分が自分の人生を幸せに生きることを決意するのである。 主人公の情けなさ、貧しさ、力のなさはかつての自分と同じなのだと本を読み進める中で何度も頷いてしまった。舞台設定も千葉南房総地区で親近感を覚えたが、この登場人物のキャラも感情移入するには十分効果的な設定だった。私は小説で感動したことは今まであまりなかったのだが、この本はこれまでの中で一番気に入ったものの一つとなった。小学館の小説は今まで見向きもしなかったのだが、これからは真剣に読み込んでみようと思う。
2023年01月21日
韓国のイラストレーターが書く本が面白い
韓国のイラストレーターが書く本が面白い。 これらの作家の共通している点。 1.ありのままの自分を大切にしている。 2.いわゆる世間一般の成功には目もくれずマイペースな人生を送っている。 3.若年層が閉塞感を味わって自分自身の人生の意味を見出すのに苦労してるのは日本も韓国も同じ。 その中で自分の納得する人生を見出そうとチャレンジしている。 これらの真剣に悩んでる若者が語る言葉に気が付かされることは多い。 やりたいことがある人、 やれることがある人は、 今幸せに生きている証拠である、 の言葉に心を動かされた。 やれることがある人とは今現実に立派に生活に立ち向かってる人という意味。 やりたいことをやれなくても必ずしも自分自身が間違ってるということではないと、 もう一度自分の行き過ぎた理想論に曖昧さを取り戻させてくれた本である。
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