Ibanezからハワイアンコア材をボディトップに採用した限定モデルのAZ2204KSが発売されます。
AZ2204KSのボディマテリアルはハワイアンコアTOP/アルダーBODY、指板とネックにはエステック処理されたメイプル材を使用しているようです。エステック処理とは宮城県で開発された木材への窒素加熱処理技術で、ギター材としての採用は世界初のようです。そして、エステックウッドは形状安定性、反りに対する耐久性、耐水性、温度変化に強いといった特徴を持っており、それらの特徴を以って日本国内で特許を取得しているようです。また、ネックの厚みは数多くの試作と検証を経た結果、20.5*22.5 (at 1F*12F)がベストであると結論付け、フィニッシュには弾き込まれたギターのネックの様な質感のオイルフィニッシュ仕上げを採用しているようです。さらに、指板のRには、触れ幅の大きなチョーキングをしても音詰まりせず、コードワークでも指と手にストレスを感じさせないことをポイントとして、ネックとのコンビネーションなど複数の課題を数種類の試作に落とし込み、試行錯誤を重ねて辿り着いた305mmRを採用しているようです。
AZ2204KSの薄く仕上げたボディコンターと大きめのエルボーコンターは、プレイヤーとギターとの一体感を生み、演奏性向上にも大きく貢献するようです。また、ボディのくびれを深くすることで抱えた時やステージ上での取り回しが良く、高い演奏性を実現しているようです。さらに、ボディ表面と裏面とで角のRを変えており、座位/立位に関わらずギターを抱えた瞬間にフィット感が感じられるエルゴノミックな設計のようです。
AZ2204KSは、ボディ裏面から8mmの高低差で段彫りし、さらにネックとの接合部を球面に仕上げることで高い演奏性を実現した"Super All Access"ネックジョイントを採用したようです。低音弦側のカッタウェイを浅めに設計しており、ボディとネックとの設地面積を最大化することで、高い演奏性を保持しながらもサスティーンとレゾナンスの良さをも両立しているようです。
ピックアップは、数十種以上のピックアップを入手し、それら全ての周波数特性を測定してその中からAZシリーズに最適と考えられるピックアップの仕様と音像を割り出し、ピックアップブランドとして長い歴史を持ちつつ、今も尚新たな取り組みを続けているピックアップブランドの代名詞Seymour Duncan社とのコラボレーションによって生まれた専用ピックアップのHyperionシングルピックアップをフロントとセンターに、Hyperionハムバッキングピックアップをリアに搭載しているようです。これらは、歪ませてもどこかに原音のクリーンさを残す様、出力を抑え気味にして、ピッキングの追従性と再現性にポイントをおいたカスタムピックアップのようです。そして、トレブルからベース、あるいは1弦から6弦までの鳴り方まで、あくまでもトータルのバランスを重要視しエフェクトの乗りの良さも追求しており、マグネットは全てAlnico-5を採用しているようです。さらに、Alterスイッチとの組み合わせで、2基のシングルコイルピックアップをシリーズ配線させるモードを含む、9通りのサウンドバリエーションを作る”Dyna-MIX 9スイッチングシステム”を装備しているようです。
AZ2204KSは多くのプレイヤーやギターブランドからトレモロブリッジの決定版として定評のあるGOTOH 510ブリッジをIbanezとGOTOHとのコラボレーションで新生させたT1802トレモロブリッジを採用しているようです。T1802トレモロブリッジは、音の立ち上がりが良さとソリッドかつファットなサウンドの両立を実現する硬質な切削チタン製サドルと切削スチール製イナーシャブロックを採用し、伸びのある高音域も特徴としているようです。弦間ピッチは10.5mmのナロースペーシング設計で、スキッピングやハイブリッドピッキングを多用するプレイヤーが要求する弦間をまたいだピッキングのしやすさを追求したようです。また、Ibanez Edgeトレモロのアームやウルトラライトトレモロアームも流用出来るアームソケットを採用しており、従来のアームの様に回し入れることなくスナップインでアームを装着することが可能のようです。そして、アーム取り付け部のトルクキャップを回転させることで、簡単にトレモロアームのトルク調整ができるようです。さらに、スタッドに埋め込まれたイモネジでがっちりと固定することで、チューニングのスタビリティやレゾナンスに大きく貢献するスタッドロック機構をも標準装備しており、スムーズなアーミングやアームアップが可能な2点支持フローティングも採用しているようです。
AZ2204KSは、チューニングスタビリティに定評のあるGOTOH製マグナムロックマシンヘッドを採用しており、H.A.P(Height Adjustable Post)機構によって、ポスト高さを調節することが可能で、各弦毎に適切なテンションが得られるようです。また、サイドポジションマークに照明などでめまぐるしく変化する演奏環境に対応してくれる高い視認性を誇る3.0mm径のLuminlay製蓄光素材を採用しているので、暗いステージの上でも自分の弾きたい音を見失うことはないようです。
Ibanezからハワイアンコア材をボディトップに採用した限定モデルが出ますね。興味のある人は検討してみてはいかがでしょうか。
AZ2204KSについてはこちらを参照してください。