2016年10月03日
食品と世界
3月になりました。こよみの上では春ですが、まだまだ朝晩は寒いですね。
さて、今日は食品のさまざまな事情についてまとめます。
日本の食糧自給率はどのくらいがご存知ですか。2008年で41%と報告されています。この値は先進国の中では最低です。
以前はイギリスも日本より食料自給率は低かったのですが、70年代後半から少しずつ努力を重ねた結果、65〜70%前後まで回復してきています。それに対して、日本は80年代終わりに50%を切って以降、ほとんど自給率は回復していません。
食料自給率を上げるにはどうしたらいいのでしょうか。自給率の高い食品(例えば米など)の消費を増やすことが必要になります。パンに米の粉を混ぜるなどの工夫をすることもあります。しかし米の消費量は残念ながら上がっているとはいえません。
さらに外国から輸入している飼料の輸入量を減らさねばなりません。国内でまかなえるようにする努力が求められています。もし、飼料の輸入がなければ、肉類(2008年で56%)の自給率は何と8%まで落ち込んでしまいます。
卵もそうです。見かけの自給率は96%とほとんど自給できているようにみえます。ところが飼料の輸入がないと、こちらも10%まで落ち込んでしまいます。農水省の最近の発表では、週に1回程度卵が食べられたらいいぐらいになってしまうと予測されています。
需要と供給の関係で、需要があれば価格は上がります。皆さんも昨年バターが品薄だったことを覚えていますか。このようにごくわずかでも足りなくなると、とたんに店に商品はならばなくなってしまうことがあります。
上で書いたように日本は大量の食料・飼料を輸入に頼っています。したがってたとえばアメリカで作られた大豆を船で日本に運ぶとそれだけ、船や車の燃料(エネルギー)がかかってきます。
こうした食料を運ぶ際の輸送量と輸送距離を掛け合わせたものを、フードマイレージといいます。つまり遠くからたくさんの食料を運ぶほどこのフードマイレージの値は大きくなってしまいます。
日本のフードマイレージの値はアメリカの7倍ほどにもなっています。逆に地産地消といって、地元で採れた食料を皆さんが給食で食べた場合にはこの値はとても小さくなります。
皆さんが口に入れる食料の生産にはたくさんの水が消費されます。これはバーチャル・ウォーターといいます。じゃあ、肉を食べればいいと思うかもしれません。
しかし、牛を飼うにも水がいります。牛の飲み水やその飼料を栽培するために必要な水、牛舎を清掃する際に使う水など全て足すとこのバーチャル・ウォーターが算出できます。
わたしもわずかながら菜園をつくっていますが、肥料を運んだり、水やりをしたりする際にもフードマイレージを考えて、なるべく車を使わないようにしています。手押しの一輪車があれば済むからです。なるべくガソリンを節約したり、省エネルギーをこころがけていこうと行動しています。
さて、今日は食品のさまざまな事情についてまとめます。
食料自給率
日本の食糧自給率はどのくらいがご存知ですか。2008年で41%と報告されています。この値は先進国の中では最低です。
以前はイギリスも日本より食料自給率は低かったのですが、70年代後半から少しずつ努力を重ねた結果、65〜70%前後まで回復してきています。それに対して、日本は80年代終わりに50%を切って以降、ほとんど自給率は回復していません。
食料自給率を上げるにはどうしたらいいのでしょうか。自給率の高い食品(例えば米など)の消費を増やすことが必要になります。パンに米の粉を混ぜるなどの工夫をすることもあります。しかし米の消費量は残念ながら上がっているとはいえません。
さらに外国から輸入している飼料の輸入量を減らさねばなりません。国内でまかなえるようにする努力が求められています。もし、飼料の輸入がなければ、肉類(2008年で56%)の自給率は何と8%まで落ち込んでしまいます。
卵もそうです。見かけの自給率は96%とほとんど自給できているようにみえます。ところが飼料の輸入がないと、こちらも10%まで落ち込んでしまいます。農水省の最近の発表では、週に1回程度卵が食べられたらいいぐらいになってしまうと予測されています。
需要と供給の関係で、需要があれば価格は上がります。皆さんも昨年バターが品薄だったことを覚えていますか。このようにごくわずかでも足りなくなると、とたんに店に商品はならばなくなってしまうことがあります。
フードマイレージ
上で書いたように日本は大量の食料・飼料を輸入に頼っています。したがってたとえばアメリカで作られた大豆を船で日本に運ぶとそれだけ、船や車の燃料(エネルギー)がかかってきます。
こうした食料を運ぶ際の輸送量と輸送距離を掛け合わせたものを、フードマイレージといいます。つまり遠くからたくさんの食料を運ぶほどこのフードマイレージの値は大きくなってしまいます。
日本のフードマイレージの値はアメリカの7倍ほどにもなっています。逆に地産地消といって、地元で採れた食料を皆さんが給食で食べた場合にはこの値はとても小さくなります。
皆さんが口に入れる食料の生産にはたくさんの水が消費されます。これはバーチャル・ウォーターといいます。じゃあ、肉を食べればいいと思うかもしれません。
しかし、牛を飼うにも水がいります。牛の飲み水やその飼料を栽培するために必要な水、牛舎を清掃する際に使う水など全て足すとこのバーチャル・ウォーターが算出できます。
わたしもわずかながら菜園をつくっていますが、肥料を運んだり、水やりをしたりする際にもフードマイレージを考えて、なるべく車を使わないようにしています。手押しの一輪車があれば済むからです。なるべくガソリンを節約したり、省エネルギーをこころがけていこうと行動しています。
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