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2022年01月26日

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復活のランボルギーニ・カウンタック ついに公道デビュー 814馬力のハイブリッド・ハイパーカー


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約50年ぶりに復活したカウンタック

最近復活したランボルギーニ・カウンタックLPI 800-4が、数か月後の納車開始に先立ち、初めて公道を走行した。
新型カウンタックは、ジュネーブ・モーターショーでの初代モデルのデビューから50周年を迎えた2021年、米カリフォルニア州のモントレー・カー・ウィークの中で発表された。


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112台のみの生産予定で、価格は200万ユーロ(約2億5700万円)からとなっており、その大半はすでに販売済みだという。

新型カウンタックは、縦置きリアマウントの自然吸気(Longitudinale Posteriore=LP)V12エンジンを搭載。このユニット単体で、アヴェンタドール・ウルティメと同じ780psを発生し、7速ATを介して4輪を駆動する。

これだけでも非常にパワフルだが、ここに48Vの電気モーターが組み合わされる。モーターは34psを発生し、総合出力は814psとなり、ウルティメを大きく引き離す。同じV12ハイブリッドのシアンFKP37をわずかに下回るパワーだ。トルクは明らかにされていないが、シアンの73kg-mに近いと予想される。

0-100km/h加速は2.8秒と、ウルティメよりも2秒速く、200km/hまでは8.6秒で到達する。最高速度は355km/hとされている。

ランボ最後のスーパーキャパシタ搭載車?

電気モーターには、同重量の従来型リチウムイオンバッテリーに比べて3倍の電力を供給できるというスーパーキャパシタを採用している。しかし、ランボルギーニがこの技術を市販車に採用するのは、このモデルが最後になるだろう。

アヴェンタドール、ウラカン、ウルスの後継モデルには、排出ガスを大幅に削減し、スーパーキャパシタでは実現できないEV走行を可能にする従来型のハイブリッドが搭載される予定だ。


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ランボルギーニによれば、スーパーキャパシタは「電気モーターとホイールを直接接続する唯一のマイルド・ハイブリッド技術」であり、加速曲線を滑らかにしたり、ドライバーの判断で微妙にパワーを上げたり、低速での操縦性を高めたりするために使用されるという。

足回りはアヴェンタドールとシアンを進化させたものだが、デザインはすべて新しく、ランボルギーニが「1980年代の広告塔であり、自動車とライフスタイルのウルトラクールの象徴」と表現したオリジナルのカウンタックの特徴を大きく受け継いでいる。

過去と未来を融合した象徴的デザイン

シルエットは、20年近いライフサイクルの中で生産されたさまざまなモデルからインスピレーションを得ており、「ウェッジシェイプ」はより明確なものとなっている。また、将来のランボルギーニのモデルに引き継がれる特徴として、シャープなラインとアングルが強調されている。

アヴェンタドールのアグレッシブな外観とは異なり、シンプルな直方体に近いヘッドライトとボンネットを備え、全体的にすっきりとしたデザインとなっている。


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サイドエアインテークは、初代モデルに装備されていたエアインテークを模したもの。F1マシンにインスピレーションを得たレイアウトで、サイドに取り付けられた2つのラジエーターに空気を供給するために使用されていた。

ルーフのくぼみは、カウンタックの初期モデルに装備されていた「ペリスコピカ(ペリスコープ)」と呼ばれるリアビューミラーにちなんだものだ。ブレーキランプ、ホイールデザイン、エンジンカバーのルーバーなどにはランボルギーニのトレードマークである六角形のモチーフが採用されている。


また、3Dプリントによる「可動式」エアベントや、ボタン操作で透明にできるフォトクロマチック・ルーフパネルなどの現代的な装備は、カウンタックが「歴史的なインスピレーションを受けながら、21世紀の未来を映し出すクルマ」であることを彷彿とさせる。

インテリアでは、幾何学的なステッチなどオリジナルへのオマージュも見られるが、アヴェンタドールとの関係性の近さを感じさせる。スマートフォンのミラーリング機能を備えた8.4インチのインフォテインメント・タッチスクリーンなど、現代的な装備が採用されているのだ。

乾燥重量は1595kgで、1トンあたり510psのパワー・ウェイト・レシオを実現している。カーボンファイバーが露出している部分もあるが、Bianco Siderale、Verde Medio、Bronzo Zanteなど、ヒストリカルなボディカラーが豊富に用意されている。

自動車史に名を刻む限定モデルとして

ランボルギーニのデザイン部門であるチェントロ・スティーレを率いるミィティア・ボルケルトは、オリジナルのカウンタックを「自動車史の中で最も重要でエキサイティングなクルマの1つ」と称賛し、新型カウンタックLPI 800-4は「新しい時代に向けてその進化を続ける」機会を与えてくれたと語った。

「カウンタックは挑発的で偏ったデザインでした。人々を微笑ませたり、見惚れさせたりもしますが、その悪名高い認知度はデザインの純粋さを証明しています。カウンタックLPI 800-4は、その純粋さを新たなレベルに引き上げ、歴史に名を刻む限定車として登場しました」


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ランボルギーニが歴史的な名前を復活させ、レトロなデザインを採用したことは、ある意味で驚きである。ランボルギーニの指揮を執るステファン・ヴィンケルマンCEOは、ノスタルジーを嫌っていることがよく知られている。

2005年から2016年までランボルギーニの社長兼CEOを務め、2020年に現職に復帰したヴィンケルマンCEOはカウンタックについてこう語っている。

「わたしは、レトロカーは絶対に作らないという考えを持って会社を辞めました。だから戻ってきたときに、『なぜ今さらこんなことをするのか』と言ったのです。しかし、実際にクルマを見てみると、やってよかったと思いました」

新型カウンタックは一回限りの生産となる可能性が高く、他のクラシックモデルが復活する見込みは薄い。

ランボルギーニは、2023年にアヴェンタドールの後継モデル(PHEV)を、その後すぐに4人乗りのEVセダンをデビューさせる予定で、今まさに変革の時代を迎えようとしている。

マルチェロ・ガンディーニの反応は

ランボルギーニのデザイン部門を率いるミィティア・ボルケルトに、この注目の新型車についてインタビューすることができた。

◇――初代カウンタックを描いたマルチェロ・ガンディーニに新型車を披露するときは、緊張しましたか?

「もう、少年のように舞い上がりましたよ」


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「ガンディーニは本当に素晴らしい方です。彼が気に入ってくれたのが嬉しくて。それに、初代の哲学を採り入れているのが良いと話してくれました」

◇――ステファン・ヴィンケルマンCEOは、レトロなデザインを好まないことで知られています。彼が今回のプロジェクトを知ったとき、どんな様子でしたか?

「ご理解いただきたいのは、ヴィンケルマンCEOが復帰する前から開発が始まっていたことです。それでも、完成はヴィンケルマンとともに迎えましたよ。もし彼が気に入らなかったら、こうしてお披露目できません」

「開発作業の大半は、ロックダウンの最中に進めていたのです。それはもう大変でした。わたしはドイツに居て、デザイナー陣はサンターガタやイタリア南部に拠点を置いていましたし、韓国、米国に駐在するメンバーも居ます。何度もオンラインでミーティングを行い、3Dプリントで検証しました」

◇――オリジナルの完全なコピーにはしませんでした。どのような想いを込めたのですか?

「リバイバルに関しての議論はよく耳にします。わたしの考えはこうですよ。デザイナーが正しい方法で行うのなら、つまり真に現代的な解釈を与えているのなら、まったく問題ありません。このクルマはまさにそうですね」

「わたしは2005年に蘇ったフォードGTに惚れ込んでいました。ポルシェに在籍していた頃は、917コンセプトと904リビングレジェンド、さらに911サファリを担当しました。どれも、モダニズム的なアプローチで過去を讃えるものです」

「ランボルギーニに移ったとき、カウンタックを作るというアイデアを持ち込みました。それは、過去に囚われることなく過去を祝うという、同じ理念に触発されたものでした」

◇――ご自宅の寝室の壁には初代カウンタックの写真を貼っていましたか?

「いやぁ、わたしは東ドイツ生まれですから、カウンタックもポルシェも何もありませんでしたよ。マツダやシトロエンBXを見るのがエキゾチックな出来事だったんです」

「鉄のカーテンの向こうで育ったわたしは、兵役から帰ってきた兄がハンガリーの自動車雑誌を持ってきてくれて、写真を全部切り抜いて自分用の自動車カタログを作ったりしていました。でも、カウンタックなんてなかった。わたしが覚えている最初のランボは、LM002でした」

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