2022年01月24日
1月24日のFX自動売買ソフト M と W
ベントレー・フライングスパー・ハイブリッドへ試乗 V6ツインターボのPHEV
システム合計での最高出力は543ps
ベントレーはSUVのベンテイガへプラグイン・ハイブリッド(PHEV)を投入し、純EVブランド化へ向けて進み始めた。その勢いを加速させるように、リムジンのフライングスパーにもハイブリッド版を用意。次なる一歩を踏み出すようだ。
【画像】PHEV登場 ベントレー・フライングスパーとベンテイガ 欧州の競合モデルと比較 全118枚
EVモードでの走行可能距離は、正式な数字はこれからだが、ベントレーによればWLTP値で約40kmになる見込みだという。V8エンジンを搭載するフライングスパーより動力性能で若干劣るものの、価格はほぼ同等になるとのこと。
ベンテイガ・ハイブリッドとフライングスパー・ハイブリッドが搭載するのは、どちらもV6ツインターボながら、基本的には別物。ベンテイガはアウディのエンジンがベースだが、フライングスパーの方は、パワフルなパナメーラ 4S Eのものから派生している。
その2.9L V6ツインターボの最高出力は、415ps。2基のターボがバンク角の内側にマウントされる、ホットインサイドと呼ばれるレイアウトが取られている。136psの駆動用モーターは、8速デュアルクラッチATとエンジンとの間に搭載される。
PHEVシステム合計での最高出力は543ps。ベンテイガ・ハイブリッド比で、94psもパワフルに仕上がっている。一方で、フライングスパー V8より6psだけ低い。0-100km/h加速は4.1秒となり、こちらも0.1秒だけ遅れる。
PHEVということで車重は軽くないが、不満のない動力性能は獲得できている。フライングスパー V8との重量差は約50kg。PHEVシステムの重量は、約210kgある。
不気味さを覚えるほど静寂な車内
新しいパワートレインを獲得したといっても、見た目の違いは小さい。見比べてすぐに気付くとすれば、ボディ左側に追加された充電ポートのリッドくらいだろう。
車内を観察すると、モニター式のメーターパネルがハイブリッド用に変更されている。それ以外、世界トップクラスのラグジュアリー・リムジンの車内へは、手がつけられていないようだ。
電動化技術がフライングスパーの特性に合致していると聞いても、AUTOCARの読者なら驚かないかもしれない。低速域での洗練性は、V8エンジンだけでなくW12エンジンを持ってしても、優位といえる。
EVモードでの走行中、車内は極めて静か。スピードバンプや舗装の剥がれた部分を通過しても、平穏なまま。ベントレーの説明では、EVモードで走行中の車内ノイズは、V8エンジン版の半分程度だという。確かに、不気味さを覚えるほどの静寂だった。
ただし、EVモードで走り続けるのはあまり簡単ではない。アクセルペダルへ軽く力を入れるだけで、自動的にハイブリッド・モードへ切り替わり、V6ツインターボ・エンジンが仕事を始める。
ベンテイガ・ハイブリッドとは異なり、アクセルペダルのストロークに、これ以上踏むとエンジンが始動することを教えるノッチのような抵抗感もない。タコメーターに描かれるパワーフロー・メーターで、駆動用モーターの負荷を知れるくらいだ。
不足ない動力性能と滑らかさ
日常的な走行条件の限り、駆動用モーターからV6エンジンへの切り替えは至ってシームレス。しかし急加速を求めると、エンジンが始動し最適なギアが選ばれるまで、ごく僅かなタイムラグがあるようだった。
ステアリングホイールのパドルを弾いてギアを選ぼうとした時にも、一瞬の遅れがある。それでもデュアルクラッチATは、トルクコンバーター並みの滑らかさを実現している。AT任せに変速させていれば、威風堂々とした加速に幸福を感じるだろう。
V6エンジンは1750rpmから最大トルクを発揮し、レッドライン目掛けて一気に吹け上がる。ここぞという時の瞬発力も充分だ。
最高速度は、フライングスパー V8より33km/hほど低く設定された、284km/h。試乗したのはカリフォルニアだったが、それ以外の国でも物足りないことはないはず。実際の速さも、V8版と殆ど引けを取らない。
サウンドは聴きごたえのあるものではないが、エンジンとエグゾーストとの和音は、実際のスピード感と良く調和している。V6エンジンのPHEVと考えれば、悪くない。
試乗車が履いていたホイールは、オプションの22インチ。エアサスペンションとアダプティブダンパーの力を借り、走行中の大きな入力は巧みに処理していた。
しかし、低速域での細かな振動には対応しきれない様子。恐らく、ひと回り小さい20インチか21インチ・ホイールなら、改善するだろう。
訴求力はV8版やW12版と同等
後輪操舵システムが標準装備され、低速域での扱いやすさと、高速域での安定性や反応の良さを高めている。だがW12版へ搭載される、アクティブ・アンチロールシステムがPHEV版には備わらない。コーナリング時は、僅かにボデイが外側へ傾いていた。
また試乗車の場合は、ブレーキパッドが低速域で優しくディスクを掴むことが少し苦手だった。リアシートの要人へ知覚させないような、シームレスな停止は難しいかもしれない。細かな部分だが。
とはいえ、フライングスパー・ハイブリッドの訴求力は、V8版やW12版と同等に高い。インテリアは見事な設えだし、リムジンとしてリアシートはゆとりがあり贅沢。
試乗車に与えられていた、 オープン・ポアと呼ばれる仕上げのウッドパネルも、素晴らしいのひとことだった。現代的に見えつつ、材料の使用量を減らすことができ、環境にも優しいといえる。
車内のデジタル技術と操作性とのバランスも、タッチモニターと実際に押せるハードボタンが共有するインターフェイスで、考え抜かれている。
英国価格は試乗時点では確定していなかったものの、同等のV8版と比較して3%ほど高くなるだけとのこと。フライングスパーを検討していて、環境への配慮や税金の減額も考えているなら、ハイブリッドを選んで間違いはないだろう。
一方でベントレーらしい個性を求めるなら、フライングスパー V8の優位性は揺るがないともいえる。
ベントレー・フライングスパー・ハイブリッド(北米仕様)のスペック
英国価格:16万5000ポンド(約2557万円/予想)
全長:5316mm
全幅:1978mm
全高:1484mm
最高速度:284km/h
0-100km/h加速:4.1秒
燃費:−
CO2排出量:−
車両重量:−
パワートレイン:V型6気筒2894ccツイン・ターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
駆動用バッテリー:14.1kWh
最高出力:543ps(システム総合)
最大トルク:76.3kg-m(システム総合)
ギアボックス:8速デュアルクラッチ・オートマティック
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システム合計での最高出力は543ps
ベントレーはSUVのベンテイガへプラグイン・ハイブリッド(PHEV)を投入し、純EVブランド化へ向けて進み始めた。その勢いを加速させるように、リムジンのフライングスパーにもハイブリッド版を用意。次なる一歩を踏み出すようだ。
【画像】PHEV登場 ベントレー・フライングスパーとベンテイガ 欧州の競合モデルと比較 全118枚
EVモードでの走行可能距離は、正式な数字はこれからだが、ベントレーによればWLTP値で約40kmになる見込みだという。V8エンジンを搭載するフライングスパーより動力性能で若干劣るものの、価格はほぼ同等になるとのこと。
ベンテイガ・ハイブリッドとフライングスパー・ハイブリッドが搭載するのは、どちらもV6ツインターボながら、基本的には別物。ベンテイガはアウディのエンジンがベースだが、フライングスパーの方は、パワフルなパナメーラ 4S Eのものから派生している。
その2.9L V6ツインターボの最高出力は、415ps。2基のターボがバンク角の内側にマウントされる、ホットインサイドと呼ばれるレイアウトが取られている。136psの駆動用モーターは、8速デュアルクラッチATとエンジンとの間に搭載される。
PHEVシステム合計での最高出力は543ps。ベンテイガ・ハイブリッド比で、94psもパワフルに仕上がっている。一方で、フライングスパー V8より6psだけ低い。0-100km/h加速は4.1秒となり、こちらも0.1秒だけ遅れる。
PHEVということで車重は軽くないが、不満のない動力性能は獲得できている。フライングスパー V8との重量差は約50kg。PHEVシステムの重量は、約210kgある。
不気味さを覚えるほど静寂な車内
新しいパワートレインを獲得したといっても、見た目の違いは小さい。見比べてすぐに気付くとすれば、ボディ左側に追加された充電ポートのリッドくらいだろう。
車内を観察すると、モニター式のメーターパネルがハイブリッド用に変更されている。それ以外、世界トップクラスのラグジュアリー・リムジンの車内へは、手がつけられていないようだ。
電動化技術がフライングスパーの特性に合致していると聞いても、AUTOCARの読者なら驚かないかもしれない。低速域での洗練性は、V8エンジンだけでなくW12エンジンを持ってしても、優位といえる。
EVモードでの走行中、車内は極めて静か。スピードバンプや舗装の剥がれた部分を通過しても、平穏なまま。ベントレーの説明では、EVモードで走行中の車内ノイズは、V8エンジン版の半分程度だという。確かに、不気味さを覚えるほどの静寂だった。
ただし、EVモードで走り続けるのはあまり簡単ではない。アクセルペダルへ軽く力を入れるだけで、自動的にハイブリッド・モードへ切り替わり、V6ツインターボ・エンジンが仕事を始める。
ベンテイガ・ハイブリッドとは異なり、アクセルペダルのストロークに、これ以上踏むとエンジンが始動することを教えるノッチのような抵抗感もない。タコメーターに描かれるパワーフロー・メーターで、駆動用モーターの負荷を知れるくらいだ。
不足ない動力性能と滑らかさ
日常的な走行条件の限り、駆動用モーターからV6エンジンへの切り替えは至ってシームレス。しかし急加速を求めると、エンジンが始動し最適なギアが選ばれるまで、ごく僅かなタイムラグがあるようだった。
ステアリングホイールのパドルを弾いてギアを選ぼうとした時にも、一瞬の遅れがある。それでもデュアルクラッチATは、トルクコンバーター並みの滑らかさを実現している。AT任せに変速させていれば、威風堂々とした加速に幸福を感じるだろう。
V6エンジンは1750rpmから最大トルクを発揮し、レッドライン目掛けて一気に吹け上がる。ここぞという時の瞬発力も充分だ。
最高速度は、フライングスパー V8より33km/hほど低く設定された、284km/h。試乗したのはカリフォルニアだったが、それ以外の国でも物足りないことはないはず。実際の速さも、V8版と殆ど引けを取らない。
サウンドは聴きごたえのあるものではないが、エンジンとエグゾーストとの和音は、実際のスピード感と良く調和している。V6エンジンのPHEVと考えれば、悪くない。
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しかし、低速域での細かな振動には対応しきれない様子。恐らく、ひと回り小さい20インチか21インチ・ホイールなら、改善するだろう。
訴求力はV8版やW12版と同等
後輪操舵システムが標準装備され、低速域での扱いやすさと、高速域での安定性や反応の良さを高めている。だがW12版へ搭載される、アクティブ・アンチロールシステムがPHEV版には備わらない。コーナリング時は、僅かにボデイが外側へ傾いていた。
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とはいえ、フライングスパー・ハイブリッドの訴求力は、V8版やW12版と同等に高い。インテリアは見事な設えだし、リムジンとしてリアシートはゆとりがあり贅沢。
試乗車に与えられていた、 オープン・ポアと呼ばれる仕上げのウッドパネルも、素晴らしいのひとことだった。現代的に見えつつ、材料の使用量を減らすことができ、環境にも優しいといえる。
車内のデジタル技術と操作性とのバランスも、タッチモニターと実際に押せるハードボタンが共有するインターフェイスで、考え抜かれている。
英国価格は試乗時点では確定していなかったものの、同等のV8版と比較して3%ほど高くなるだけとのこと。フライングスパーを検討していて、環境への配慮や税金の減額も考えているなら、ハイブリッドを選んで間違いはないだろう。
一方でベントレーらしい個性を求めるなら、フライングスパー V8の優位性は揺るがないともいえる。
ベントレー・フライングスパー・ハイブリッド(北米仕様)のスペック
英国価格:16万5000ポンド(約2557万円/予想)
全長:5316mm
全幅:1978mm
全高:1484mm
最高速度:284km/h
0-100km/h加速:4.1秒
燃費:−
CO2排出量:−
車両重量:−
パワートレイン:V型6気筒2894ccツイン・ターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
駆動用バッテリー:14.1kWh
最高出力:543ps(システム総合)
最大トルク:76.3kg-m(システム総合)
ギアボックス:8速デュアルクラッチ・オートマティック
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さて、わたしが
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