2021年10月20日
10月21日のFX自動売買ソフト M と W
クーペスタイルのアウディ Q5スポーツバックは、約1.9トンのクルマとは思えない軽快さを持つ
アウディの人気SUV「Q5」に美しいクーペボディを与えられた「Q5 スポーツバック」が追加され、2021年秋から日本でもデリバリーが始まった。スタイルだけでなく、走りと実用性にも妥協がないモデルに仕上がっていた。(Motor Magazine 2021年11月号より)
ディーゼルのSラインをベースに先進装備を充実
アウディ Q5スポーツバックと聞くと以前からラインナップされていたように耳に馴染む響きだが、実は2021年の夏に新発売されたばかり。
アウディのQシリーズはSUVを意味し、その数字は、ほぼボディの大きさを表す。現在Q2、Q3、
Q4、Q5、Q7、Q8と揃っている。クーペスタイルのスポーツバックはQ3とQ4 eトロンに存在していたが今回Q5にも加わったのだ。ちなみにQ8もクーペスタイルだがQ7スポーツバックとは呼ばず、独自のエクステリアデザインで存在感を示している。
優雅なシルエットを持つクーペスタイルのSUVは人気がある。その証拠に、スポーツバックとハッチバックが存在するQ3の場合、60:40の割合でスポーツバックの売れ行きが良いそうだ。
乗り降りで腰をかがめる必要がないので楽、アイポイントが高く見通しが良いのでドライブが楽しい、ラゲッジルームも広いなどSUVの人気の秘密はたくさんある。そこに四角い形からリアウインドウを大きく傾斜させたクーペスタイルになったものだから、カッコ良さを加わえてさらに人気が高まっているということだろう。
ルーフラインが美しい。1stエディションに採用されるマトリクスOLEDリアコンビネーションライトは後続車との距離が近くなるとより強く発光して注意を促す。
Q5スポーツバックには、2種類のエンジンを用意されている。Q5スポーツバッククワトロは2L 直4インタークーラー付きディーゼルターボエンジンで、最高出力150kW(204ps)、最大トルク400Nmを発生する。
もうひとつはガソリンエンジンでSQ5スポーツバックに搭載される。3L V6ガソリンターボから最高出力260kW(354ps)、最大トルク500Nmを発生する。SQの名に相応しくパワーもトルクも増加している。
今回試乗したのは230台の限定車で、Q5スポーツバック ファーストエディションと呼ばれる、TDI Sラインをベースにしたモデルである。
限定車用の装備品はたくさんある。5セグメントスポークデザインコントラストグレーポリッシュドの20インチアルミホイールを装備し、マトリクスOLED(有機LED)のリアライトも採用、上品な中にもちょっと目を惹くエクステリアになっている。
室内では、シートクッションとバックレストにダイヤモンドステッチを施したファインナッパレザーシートが、極上の空間を創り出している。サスペンションでは電子制御による連続可変ダンパーを採用している。
インパネはディスプレイなどの視認系とスイッチ類の操作系を明確に区分けして配置することで、機能性を高めている。インフォテインメントはMIB3となった。
試乗車のインテリアはブラックを基調とした落ち着いた雰囲気である。シートはもちろん、ドアの内張り、ダッシュボードなどの仕上がりも美しく、豪華に見えるのはいつものアウディと同じだ。
ダッシュボードのセンターに10.1インチのディズプレイが立ち、ハンドルの前にメータークラスターというノーマルなレイアウトであるが、ダッシュ上面とボンネットの上面がツライチになるようにデザインされているから、前方はとてもスッキリとしていて視界が開けている。
走り出しは実に軽やか。BASは快適な走りに貢献
走り出した時に約1.9トンのクルマとは思えない軽快さを感じる。それはパワートレーンとハンドリングの両方の印象だ。
さすがに1750rpmから400Nmものトルクを絞り出せるディーゼルエンジンだからということもあるが、12Vのリチウムイオンバッテリーを用いたBAS(ベルト駆動式オルタネータースターター)によるMHEV(マイルドハイブリッドシステム)がアクセルペダルの踏み始めの立ち上がりトルクを助けてくれている効果もあるだろう。
さらにBASの良さはアイドリングストップから再始動するときにショックや音がほとんどないことだ。抵抗なくスルッとエンジンがかかる。これによってアクセルオフによるコースティング状態でエンジンが停止していても、アクセルオンにしてからエンジンがかかって再加速するまでの時間も短くできる。
BASのおかげで素早くエンジンを目覚めさせることと、こまめにエンジンを止めることができ、燃費に大きく貢献している。
燃費に貢献しているのは7速Sトロニックトランスミッション(DCT)と組み合わさせるAWDクラッチ付きクワトロシステムの進化もある。力を必要としていない時にシステムがAWD走行を不要と判断すると自動的にAWDクラッチによりプロペラシャフトを、さらにリアデファレンシャル内のデカップリングクラッチによりリアドライブシャフトをそれぞれ切り離すことで、前輪のみを駆動するFWDにもすることが可能なのだ。
全長4685×全幅1900mm×全高1600mm、車両重量は1900kgを超える立派なボディだが、その走りは驚くほど軽やかだった。
低回転から太いトルクを発揮し、BASの助けもあって走りが軽快なことがわかったが、ハンドリングも操舵角に忠実なヨーが出るから軽快で楽しいドライビングができる。
ちょっと軽めのハンドルの応答性は、ボディのロールが小さいこともあって小舵角からリニアな反応で扱いやすい。コーナリング状態に入るときに綺麗にライントレースしてくれる。さらに深く曲がり込んでいるコーナーでは切り増しにうまく追従してくれるから軽快さと安心感が生まれる。
高速道路での静粛性は非常に優秀だ。100km/hでのエンジン回転数は1500rpmで、これは車内ではエンジン音は聞こえないレベル。ディーゼルエンジンはうるさい!という時代は終わり、ディーゼルエンジンは静かなのが当たり前になった。アイドリング時に窓を開けると小さくゴロゴロ音が聞こえ、フィルムを挟んだ遮音ガラスの効果が大きいことがわかる。
このガラスは遮音だけでなく遮熱効果も期待できる。ドアのウエザーストリップもボディ側とドア側に2重にレイアウトされているから、これによる遮音効果もある。さらにドアを閉めたときの「バスッ」という音も良くするために効果を発揮している。
Q5スポーツバックはQ5ハッチバックと比べ、外見ほど室内は狭くない。というよりハッチバックとほぼ変わらないと言ってもいい居住空間とラゲッジスペースが確保されている。具体的には後席のヘッドクリアランスが低いだけだ。
SUVの魅力とクーぺスタイルのカッコ良さをデメリットなしで享受できるQ5スポーツバックは、改めて魅力的だと思った。(文:こもだきよし/写真:小平 寛)
2L直4ディーゼルターボエンジンにベルト駆動式オルタネータを備えたMHEVユニットを搭載する。
アウディ Q5スポーツバック 1stエディション 主要諸元
●全長×全幅×全高:4695×1900×1660mm
●ホイールベース:2825mm
●車両重量:1920kg
●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ
●総排気量:1968cc
●最高出力:150kW(204ps)/3800−4200rpm
●最大トルク:400Nm/1750−3250rpm
●トランスミッション:7速DCT(Sトロニック)
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:軽油・70L
●WLTCモード燃費:14.5km/L
●タイヤサイズ:255/45R20
●車両価格(税込):837万円
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ディーゼルのSラインをベースに先進装備を充実
アウディ Q5スポーツバックと聞くと以前からラインナップされていたように耳に馴染む響きだが、実は2021年の夏に新発売されたばかり。
アウディのQシリーズはSUVを意味し、その数字は、ほぼボディの大きさを表す。現在Q2、Q3、
Q4、Q5、Q7、Q8と揃っている。クーペスタイルのスポーツバックはQ3とQ4 eトロンに存在していたが今回Q5にも加わったのだ。ちなみにQ8もクーペスタイルだがQ7スポーツバックとは呼ばず、独自のエクステリアデザインで存在感を示している。
優雅なシルエットを持つクーペスタイルのSUVは人気がある。その証拠に、スポーツバックとハッチバックが存在するQ3の場合、60:40の割合でスポーツバックの売れ行きが良いそうだ。
乗り降りで腰をかがめる必要がないので楽、アイポイントが高く見通しが良いのでドライブが楽しい、ラゲッジルームも広いなどSUVの人気の秘密はたくさんある。そこに四角い形からリアウインドウを大きく傾斜させたクーペスタイルになったものだから、カッコ良さを加わえてさらに人気が高まっているということだろう。
ルーフラインが美しい。1stエディションに採用されるマトリクスOLEDリアコンビネーションライトは後続車との距離が近くなるとより強く発光して注意を促す。
Q5スポーツバックには、2種類のエンジンを用意されている。Q5スポーツバッククワトロは2L 直4インタークーラー付きディーゼルターボエンジンで、最高出力150kW(204ps)、最大トルク400Nmを発生する。
もうひとつはガソリンエンジンでSQ5スポーツバックに搭載される。3L V6ガソリンターボから最高出力260kW(354ps)、最大トルク500Nmを発生する。SQの名に相応しくパワーもトルクも増加している。
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ダッシュボードのセンターに10.1インチのディズプレイが立ち、ハンドルの前にメータークラスターというノーマルなレイアウトであるが、ダッシュ上面とボンネットの上面がツライチになるようにデザインされているから、前方はとてもスッキリとしていて視界が開けている。
走り出しは実に軽やか。BASは快適な走りに貢献
走り出した時に約1.9トンのクルマとは思えない軽快さを感じる。それはパワートレーンとハンドリングの両方の印象だ。
さすがに1750rpmから400Nmものトルクを絞り出せるディーゼルエンジンだからということもあるが、12Vのリチウムイオンバッテリーを用いたBAS(ベルト駆動式オルタネータースターター)によるMHEV(マイルドハイブリッドシステム)がアクセルペダルの踏み始めの立ち上がりトルクを助けてくれている効果もあるだろう。
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高速道路での静粛性は非常に優秀だ。100km/hでのエンジン回転数は1500rpmで、これは車内ではエンジン音は聞こえないレベル。ディーゼルエンジンはうるさい!という時代は終わり、ディーゼルエンジンは静かなのが当たり前になった。アイドリング時に窓を開けると小さくゴロゴロ音が聞こえ、フィルムを挟んだ遮音ガラスの効果が大きいことがわかる。
このガラスは遮音だけでなく遮熱効果も期待できる。ドアのウエザーストリップもボディ側とドア側に2重にレイアウトされているから、これによる遮音効果もある。さらにドアを閉めたときの「バスッ」という音も良くするために効果を発揮している。
Q5スポーツバックはQ5ハッチバックと比べ、外見ほど室内は狭くない。というよりハッチバックとほぼ変わらないと言ってもいい居住空間とラゲッジスペースが確保されている。具体的には後席のヘッドクリアランスが低いだけだ。
SUVの魅力とクーぺスタイルのカッコ良さをデメリットなしで享受できるQ5スポーツバックは、改めて魅力的だと思った。(文:こもだきよし/写真:小平 寛)
2L直4ディーゼルターボエンジンにベルト駆動式オルタネータを備えたMHEVユニットを搭載する。
アウディ Q5スポーツバック 1stエディション 主要諸元
●全長×全幅×全高:4695×1900×1660mm
●ホイールベース:2825mm
●車両重量:1920kg
●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ
●総排気量:1968cc
●最高出力:150kW(204ps)/3800−4200rpm
●最大トルク:400Nm/1750−3250rpm
●トランスミッション:7速DCT(Sトロニック)
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:軽油・70L
●WLTCモード燃費:14.5km/L
●タイヤサイズ:255/45R20
●車両価格(税込):837万円
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