2021年01月04日
1月5日のFX自動売買ソフト M と W
フォルクスワーゲンTロックとTクロスはコンパクトSUVのスタンダード
新たなスタンダードとなるか?
text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)
editor:Taro Ueno(上野太朗)
未だに衰えることを知らないクロスオーバーSUV人気は、超高級車メーカーやスーパーカー・メーカーからまでSUVモデルをリリースさせるほど無視できないマーケットに成長した。
この人気ジャンルに世界有数の実用車メーカーであるフォルクスワーゲンは、2019年にTクロス、2020年にTロックと立て続けにコンパクトクラスのSUVを投入したのだ。
今までのフォルクスワーゲンのイメージはどちらかというとマジメ一辺倒で、どちらというとポップなイメージのあるクロスオーバーSUVは苦手とするところかと思っていた。
しかし、この2車種については抑えるところは抑えつつ、適度な遊び心が散りばめられている、というのが第一印象で、果たして実際に乗ってみた印象はどうなのか興味深いところ。
ちなみに、両車の頭文字である「T」は過去のフォルクスワーゲンのクロスオーバーSUVモデルからの流れを汲んでおり、2002年登場のトゥアレグ(Touareg)、2008年登場のティグアン(Tiguan)ともに頭文字がTであったことから、「フォルクスワーゲンのSUV=T」ということになったようだ。
なお、余談ではあるが、北米市場向けに販売される大型SUVモデルはアトラスとなるが、中国市場などではテラモント(Teramont)という名前になるため、ギリギリセーフ? という感じだろうか。
クーペスタイルのTロック
今回、まず乗り込んだのは2Lのディーゼルターボエンジンを搭載したTロック。
リアゲートの傾斜が強いクーペスタイルを採用しているが、荷室容量は445Lを確保(リアシートを前にスライドさせた場合)しているというのはさすがフォルクスワーゲンといったところだろう。
またデザインをよく観察してみると、フェンダーのラインに合わせて付けられたプレスラインやボンネットの複雑なラインなど、かなりこだわって造形されていることがわかる。とはいえ、演出過多である感じもなく、分かる人だけが分かる、ツウなデザインとなっているのだ。
一方、室内は最新のインフォテイメント・システムや、デジタルメーター・クラスターが採用されて非常に先進的なイメージ。試乗したモデルは従来型だったが、現在は常時接続の新世代インフォテインメント・システムが標準装備となるので、先進性はより高まっている。
実際に走らせてみての印象は、他のフォルクスワーゲンのモデルと同じく非常に生真面目。低回転からトルクフルなディーゼルは数値以上のパワー感があり、堅牢なボディはクロスオーバーSUVスタイルも相まって寄り安心感が高い。
ただ、今回の試乗グレードであるTDIスポーツは18インチホイールが標準ということで、やや突き上げ感のある乗り心地が気になる人もいるかもしれない。
また、個体差かもしれないが、ブレーキの初期制動が強めで、慣れないうちはカックンブレーキとなってしまった点もお知らせしておきたい。
よりカジュアルな印象のTクロス
続いて試乗したのがTロックよりもさらにコンパクトなボディを持つTクロスだ。
コンパクトといっても全幅は1760mmあるが、もはや3ナンバーサイズだからといって大きいと考える人も少ないだろう。むしろ全長は4115mmしかないため、よりカタマリ感が強調されているともいえる。
デザインはTロックほど複雑な構成面はもっていないが、SUVらしい力強さとカジュアルな印象を上手くミックスしており、都市部からアウトドアまでシーンを選ばず溶け込んでくれそうなカジュアルさが魅力的だ。
室内空間はボディサイズから考えると必要十分で、リアシートも2人までならしっかり座ることができる。試乗車は改良前のモデルでアナログメーターが備わっていたが、現在はTロックと同じくデジタルメーター・クラスターが標準で備わるため、クラスを超えた質感を楽しむことができそうだ。
ただ、走りに関しては先にTロックに乗ってしまったということもあってか、1Lターボに1.3tのボディはやや物足りなさを感じてしまった。特に試乗コースがアップダウンの多い峠道だったことも影響しているかもしれないが、高回転域でのノビ感がもう少しあれば言うことなしだった。
しかしながら、街乗り中心で考えれば、わずか2000回転で最大トルクを発生するエンジンは必要十分ともいえ、それ以上を求めるのであれば、Tロックがありますよ、ということなのかもしれない。
そういったことも考えると、Tロックはゴルフ、Tクロスはポロのポジションをカバーする、新世代のフォルクスワーゲンのベーシックモデルということなのかもしれない。
今後クロスオーバーSUVの人気がどう変化するかは分からないが、楽し気なルックスと真面目な中身のフォルクスワーゲンのこの2台が色褪せることはなさそうだ。
by AUTOCAR JAPAN
さて、わたしが
利用している2つの無料 EAは、作者の違いから無料利用申請するLINE@が違います。
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editor:Taro Ueno(上野太朗)
未だに衰えることを知らないクロスオーバーSUV人気は、超高級車メーカーやスーパーカー・メーカーからまでSUVモデルをリリースさせるほど無視できないマーケットに成長した。
この人気ジャンルに世界有数の実用車メーカーであるフォルクスワーゲンは、2019年にTクロス、2020年にTロックと立て続けにコンパクトクラスのSUVを投入したのだ。
今までのフォルクスワーゲンのイメージはどちらかというとマジメ一辺倒で、どちらというとポップなイメージのあるクロスオーバーSUVは苦手とするところかと思っていた。
しかし、この2車種については抑えるところは抑えつつ、適度な遊び心が散りばめられている、というのが第一印象で、果たして実際に乗ってみた印象はどうなのか興味深いところ。
ちなみに、両車の頭文字である「T」は過去のフォルクスワーゲンのクロスオーバーSUVモデルからの流れを汲んでおり、2002年登場のトゥアレグ(Touareg)、2008年登場のティグアン(Tiguan)ともに頭文字がTであったことから、「フォルクスワーゲンのSUV=T」ということになったようだ。
なお、余談ではあるが、北米市場向けに販売される大型SUVモデルはアトラスとなるが、中国市場などではテラモント(Teramont)という名前になるため、ギリギリセーフ? という感じだろうか。
クーペスタイルのTロック
今回、まず乗り込んだのは2Lのディーゼルターボエンジンを搭載したTロック。
リアゲートの傾斜が強いクーペスタイルを採用しているが、荷室容量は445Lを確保(リアシートを前にスライドさせた場合)しているというのはさすがフォルクスワーゲンといったところだろう。
またデザインをよく観察してみると、フェンダーのラインに合わせて付けられたプレスラインやボンネットの複雑なラインなど、かなりこだわって造形されていることがわかる。とはいえ、演出過多である感じもなく、分かる人だけが分かる、ツウなデザインとなっているのだ。
一方、室内は最新のインフォテイメント・システムや、デジタルメーター・クラスターが採用されて非常に先進的なイメージ。試乗したモデルは従来型だったが、現在は常時接続の新世代インフォテインメント・システムが標準装備となるので、先進性はより高まっている。
実際に走らせてみての印象は、他のフォルクスワーゲンのモデルと同じく非常に生真面目。低回転からトルクフルなディーゼルは数値以上のパワー感があり、堅牢なボディはクロスオーバーSUVスタイルも相まって寄り安心感が高い。
ただ、今回の試乗グレードであるTDIスポーツは18インチホイールが標準ということで、やや突き上げ感のある乗り心地が気になる人もいるかもしれない。
また、個体差かもしれないが、ブレーキの初期制動が強めで、慣れないうちはカックンブレーキとなってしまった点もお知らせしておきたい。
よりカジュアルな印象のTクロス
続いて試乗したのがTロックよりもさらにコンパクトなボディを持つTクロスだ。
コンパクトといっても全幅は1760mmあるが、もはや3ナンバーサイズだからといって大きいと考える人も少ないだろう。むしろ全長は4115mmしかないため、よりカタマリ感が強調されているともいえる。
デザインはTロックほど複雑な構成面はもっていないが、SUVらしい力強さとカジュアルな印象を上手くミックスしており、都市部からアウトドアまでシーンを選ばず溶け込んでくれそうなカジュアルさが魅力的だ。
室内空間はボディサイズから考えると必要十分で、リアシートも2人までならしっかり座ることができる。試乗車は改良前のモデルでアナログメーターが備わっていたが、現在はTロックと同じくデジタルメーター・クラスターが標準で備わるため、クラスを超えた質感を楽しむことができそうだ。
ただ、走りに関しては先にTロックに乗ってしまったということもあってか、1Lターボに1.3tのボディはやや物足りなさを感じてしまった。特に試乗コースがアップダウンの多い峠道だったことも影響しているかもしれないが、高回転域でのノビ感がもう少しあれば言うことなしだった。
しかしながら、街乗り中心で考えれば、わずか2000回転で最大トルクを発生するエンジンは必要十分ともいえ、それ以上を求めるのであれば、Tロックがありますよ、ということなのかもしれない。
そういったことも考えると、Tロックはゴルフ、Tクロスはポロのポジションをカバーする、新世代のフォルクスワーゲンのベーシックモデルということなのかもしれない。
今後クロスオーバーSUVの人気がどう変化するかは分からないが、楽し気なルックスと真面目な中身のフォルクスワーゲンのこの2台が色褪せることはなさそうだ。
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