2020年11月13日
11月13日のFX自動売買ソフト M と W
【オープンでもスーパーファスト】フェラーリ812 GTS
今回ご紹介するのは、屋根を折り畳めるタイプ。フェラーリは、812 GTSと名付けた。
スーパーファストという名前を失ったかわりに、フォールディング・ルーフを獲得。45km/hまでの速度域でなら、開閉が可能となる。ルーフのメカニズムと補強が加えられ、車重は75kg増えている。
フェラーリ812 GTS(英国仕様)フロントに収まるのは812スーパーファストと呼ばれるゆえんの、9000rpmまで回る6.5L V型12気筒自然吸気エンジン。最高出力は800psを発揮する。812という数字は、ここから来ている。
トランスミッションは7速デュアルクラッチATで、後輪を駆動。巨大な馬力を受け止めるタイヤが2本だと心もとないが、トラクションやスタビリティ、リミテッドスリップデフのコントロールなど、複雑な電子制御システムがバックアップしてくれる。
オーバーステアの加減を調整してくれる、サイドスリップ・コントロールも付く。腕利きのドライバーを満足させるため、電子制御を完全にオフにもできる。
サーキット走行で、思い切り楽しむために。あるいは、最近のテムズ川での事故のように、派手な失敗を招くかもしれないけれど。
クルマのカテゴリーで分けるなら、812 GTSはスーパー・グランドツアラーに当てはまると思う。アストン マーティンDBSスーパーレッジェーラ・ヴォランテや、ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ ロードスターがライバル。並べるのは、この程度だろう。
傑作の自然吸気V型12気筒価格は高い。英国では29万3150ポンド(3957万円)から。実際に購入するなら、いくつかのオプションは選びたい。選択肢は沢山用意されている。
シートは2脚。小型犬に良さそうな、小さなリアシートすらない。そのかわり、ランボルギーニのスパイダーと違って、フロントシート周りの空間はスーパーファストと同等。フォールディング・ルーフでも、シートを後ろにスライドできる。
フェラーリ812 GTS(英国仕様)妥当な運転姿勢が取れるシートは上質で、サポーティブ。ステアリングホイールは、もう少し手前に引っ張りたい、と思う人もいそうだ。真円ではないステアリングのスポークには、複雑なボタン類が並ぶ。
操作系など、全体のレイアウトも良い。ドライバーの正面には、小さなモニターが2面。インフォテインメント・システムとトリップコンピューター、オイルやタイヤの温度、それ以外のシステムなどのインターフェイスになる。少し見にくい。
エアコンの送風口のデザインは、とても良い。助手席側の正面にも小さなモニターが付く。812 GTSがどれだけ高速で突き進んでいるのか、数字で確認できる。
シルバーに塗られたプラスティックが、金属のフリをしている部品もある。もう少し質感は高くても良いと思うが、樹脂の方が軽く作れる。
フェラーリのV12は傑作。この内燃エンジンは、とても20世紀的な技術であることに間違いない。いつの日か、蒸気機関のように、限られた場面で楽しむようになるのだろう。
サウンドも素晴らしい。一度聞けば忘れない。とてもスムーズで、高貴で興奮を誘う。これこそ、自然吸気のV型12気筒だ。
0-100km/h 3.0秒以下、最高速339km/h以上アクセルペダルを踏むと、大排気量にも関わらず、狂気のごとく吹け上がる。最高出力は8500rpmで発生する。73.1kg-mの最大トルクは、7000rpmまで得られない。
しかし、80%のトルクは3500rpmから引き出せる。ほとんどの場面で、充分以上にたくましい。
フェラーリ812 GTS(英国仕様)フェラーリは、812 GTSからスーパーファストの文字を省いたが、遅くなったわけではない。0-100km/h加速は3.0秒以下で、最高速度は339km/h以上も出る。
デュアルクラッチATも、今のクルマで選べるトランスミッションでベストといえる1つ。スムーズでクイック。オートマティック・モードのままでも痛快だ。マニュアルモードなら、さらにイイ。
環境負荷を抑えるため、アイドリング・ストップ機能が付く。それでも燃費は6.1km/Lで、CO2は373g/kmも排出量する。理想を求めると、できることには限度が出てくる。
812 GTSは、英国の高速道路でも、運転を楽しめる。流れに合わせて走っていても。全長は4693mmで全幅は1971mmもあり、四隅を掴みにくいが。
現代のフェラーリらしく、ステアリングは相当にクイック。俊敏性を強く感じさせる。
フェラーリは、812 GTSの重さは乾燥重量で1600kgだと主張する。スーパーファストを燃料満タンの状態で計測した結果は1725kgだったから、812 GTSは1800kgくらいのはず。しかし、とても鋭く向きを変える。
乗り心地も良好。アダプティブダンパーには2種類のモードがある。バンピーロード・モードは、英国のアスファルトにぴったりだ。モードの違いはわずかだが、良く機能している。エンジニアとテストドライバーの、最終的な判断のおかげだろう。
劇場的な刺激を楽しめる至福の時間ステアリングの操舵時の重さは、モードを変えても同じ。もう少し、反応が穏やかでも良いと思うドライバーもいるはず。
筆者がフェラーリ812スーパーファストを運転してからしばらく経つが、熱狂度合いは、812 GTSの方が若干穏やか。ダンパーが少し柔らかいのかもしれない。フォールディング・ルーフで増えた車重のせいかもしれない。
フェラーリ812 GTS(英国仕様)不安定さはみじんもない。800psもある後輪駆動で、路面の温度が低い11月だから、無茶はできない。それでもルーフを開けたり閉じたりして、劇場的な刺激を楽しみながらのドライブは、至福の時間だ。
ルーフを開いても、バッファー音の発生は小さい。ルーフを閉めても、リアウインドウだけを開けることができる。エグゾーストノートを直接車内に響かせられる。
個人的には、アストン マーティンDBSスーパーレッジェーラ・ヴォランテがお気に入り。でも、フェラーリ812 GTSの積むエンジンの荘厳さは別格。
ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ ロードスターも、同様に見事なエンジンを積んでいる。ただし向こうは、スーパー・グランドツアラーというより、オールドスクールなスーパーカーといった雰囲気が強い。
812スーパーファストは、クラスでの真の勝者となるには、長距離走行に対応できる乗り心地でわずかに及ばなかった。少しシャシーが柔らかくなり、角の取れたフェラーリ812 GTSは、スーパー・グランドツアラーという性格付けに適っている。とても。
フェラーリ812 GTS(英国仕様)のスペック価格:29万3150ポンド(3957万円)
全長:4693mm
全幅:1971mm
全高:1276mm
最高速度:339km/h
0-100km/h加速:3.0秒以下
燃費:6.1km/L
CO2排出量:373g/km
乾燥重量:1600kg
パワートレイン:V型12気筒6496cc自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:800ps/8500rpm
最大トルク:73.1kg-m/7000rpm
ギアボックス:7速デュアルクラッチ・オートマティック
by AUTOCAR JAPAN
text:Matt Prior(マット・プライヤー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
さて、わたしが
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サーキット走行で、思い切り楽しむために。あるいは、最近のテムズ川での事故のように、派手な失敗を招くかもしれないけれど。
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シルバーに塗られたプラスティックが、金属のフリをしている部品もある。もう少し質感は高くても良いと思うが、樹脂の方が軽く作れる。
フェラーリのV12は傑作。この内燃エンジンは、とても20世紀的な技術であることに間違いない。いつの日か、蒸気機関のように、限られた場面で楽しむようになるのだろう。
サウンドも素晴らしい。一度聞けば忘れない。とてもスムーズで、高貴で興奮を誘う。これこそ、自然吸気のV型12気筒だ。
0-100km/h 3.0秒以下、最高速339km/h以上アクセルペダルを踏むと、大排気量にも関わらず、狂気のごとく吹け上がる。最高出力は8500rpmで発生する。73.1kg-mの最大トルクは、7000rpmまで得られない。
しかし、80%のトルクは3500rpmから引き出せる。ほとんどの場面で、充分以上にたくましい。
フェラーリ812 GTS(英国仕様)フェラーリは、812 GTSからスーパーファストの文字を省いたが、遅くなったわけではない。0-100km/h加速は3.0秒以下で、最高速度は339km/h以上も出る。
デュアルクラッチATも、今のクルマで選べるトランスミッションでベストといえる1つ。スムーズでクイック。オートマティック・モードのままでも痛快だ。マニュアルモードなら、さらにイイ。
環境負荷を抑えるため、アイドリング・ストップ機能が付く。それでも燃費は6.1km/Lで、CO2は373g/kmも排出量する。理想を求めると、できることには限度が出てくる。
812 GTSは、英国の高速道路でも、運転を楽しめる。流れに合わせて走っていても。全長は4693mmで全幅は1971mmもあり、四隅を掴みにくいが。
現代のフェラーリらしく、ステアリングは相当にクイック。俊敏性を強く感じさせる。
フェラーリは、812 GTSの重さは乾燥重量で1600kgだと主張する。スーパーファストを燃料満タンの状態で計測した結果は1725kgだったから、812 GTSは1800kgくらいのはず。しかし、とても鋭く向きを変える。
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フェラーリ812 GTS(英国仕様)不安定さはみじんもない。800psもある後輪駆動で、路面の温度が低い11月だから、無茶はできない。それでもルーフを開けたり閉じたりして、劇場的な刺激を楽しみながらのドライブは、至福の時間だ。
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ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ ロードスターも、同様に見事なエンジンを積んでいる。ただし向こうは、スーパー・グランドツアラーというより、オールドスクールなスーパーカーといった雰囲気が強い。
812スーパーファストは、クラスでの真の勝者となるには、長距離走行に対応できる乗り心地でわずかに及ばなかった。少しシャシーが柔らかくなり、角の取れたフェラーリ812 GTSは、スーパー・グランドツアラーという性格付けに適っている。とても。
フェラーリ812 GTS(英国仕様)のスペック価格:29万3150ポンド(3957万円)
全長:4693mm
全幅:1971mm
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最高速度:339km/h
0-100km/h加速:3.0秒以下
燃費:6.1km/L
CO2排出量:373g/km
乾燥重量:1600kg
パワートレイン:V型12気筒6496cc自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:800ps/8500rpm
最大トルク:73.1kg-m/7000rpm
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text:Matt Prior(マット・プライヤー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
さて、わたしが
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