2020年10月30日
10月30日のFX自動売買ソフト M と W
【パワーウエイトレシオ0.67kg】新型ブガッティ・ボライド発表 圧倒的パフォーマンス 量産は未定
ブガッティは、サーキット専用の新型スーパーカー、ボライド(Bolide)を発表した。
現代における「最も過激で、妥協を許さない、最速かつ最軽量のクルマのコンセプト」とされている。
新型ブガッティ・ボライド ブガッティボライドは1馬力あたり0.67kgという驚異的なパワーウエイトレシオを実現。最高出力1850ps、車両重量はわずか1240kgで、コンパクトカーのフォード・フィエスタSTとほぼ同じ車重だ。
この2つの数字を可能にしたのは、ブガッティの伝統的な8.0L W16クアッドターボエンジンだ。4輪すべてにパワーを供給し、シロン・スーパースポーツ300+の1600psをはるかに上回るパワーを発揮している。
ブガッティのステファン・ヴィンケルマンは、「今回初めて、W16エンジンの実力を示しました」と述べている。
吸排気系の「デスロットル化」、新開発の4基のターボチャージャー、新設計のドライサンプ潤滑システムによるパワーアップのほか、パワートレインの軽量化を図っているという。
また、カーボンチタン製の「ターボファン」コンプレッサーによりブレーキの通気性を確保。エンジン、トランスミッション、デファレンシャルには空冷式オイルクーラーが搭載され、水冷式のプレクーリングも備わっている。
しかし、最高出力はオクタン価110のレーシング用燃料を使用した場合にのみ得られる。オクタン価98のガソリンを使用した場合、スーパースポーツ300+と同じ1600psを発揮することになる。
軽量化とダウンフォースに特化重量を1240kgに抑えるため、ボライドは超軽量かつ高剛性のカーボン製モノコックを採用している。フロントとボディ下部にもカーボンを使用。ブガッティによると、カーボンの引張強度は航空宇宙産業で使用されているものに匹敵するという。
さらに、ネジや締結部品はすべてチタン製で、3Dプリンターで製造された超薄型の中空チタン合金が多く使用されている。
新型ブガッティ・ボライド ブガッティセラミックブレーキは、キャリパーの重量が2.4kg、センターロック鍛造アルミホイールはフロントが7.4kg、リアが8.4kgと軽量だ。
タイヤはフロントが340mm、リアが400mmと非常にワイドなものが装着され、圧縮空気式のジャッキを備えることでタイヤ交換を容易にしている。
サスペンションには、チタン製のプッシュロッドとダンパーを採用。プッシュロッド自体の重量はわずか100g。
派手なボディ形状は、当然のことながら空力を考慮してデザインされている。ブガッティによると、時速320km付近でリアウイングが1800kg、フロントウイングが800kgのダウンフォースを発生するという。
また、ルーフに取り付けられた吸気口スクープには「世界的な革新」があるようで、速度に応じて空力特性を変化させるという。
FIA基準の安全装備 レース参戦は?「ブガッティでの16年間で、これほど極端なコンセプトに取り組んだことはありませんでした」とデザイン責任者のアヒム・アンシャイトは語る。
ボライドは非常に低床で、全高はわずか995mmと、シロンよりも300mm低い。LMP1のレーシングカーのように、上に跳ね上がるドアを備えているし、エアダクトはF1マシンにインスパイアされている。
新型ブガッティ・ボライド ブガッティ前後に見られる「X」のデザインテーマは、1947年にチャック・イェーガーが操縦して初めて音速の壁を破った実験用ジェット機「ベルX-1」にちなんだものだという。
性能面では、ブガッティはハンドリングに妥協することなく、理論上の最高速度は500kmをはるかに超えるとしている。さらに驚くべきことに、ル・マンを3分07秒1で、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを5分23秒1で周回することができると主張している。これは、ポルシェ919エボLMP1のラップタイムと数秒しか変わらない。
「ボライドを運転するのは、まるで大砲の玉の上に乗っているようなものです」とヴィンケルマンは語った。
興味深いことに、ボライドにはFIAのレーシング・レギュレーションに適合するように設計された安全装備が搭載されているという。また、ブガッティは1920年代の象徴的なレースカーであるタイプ35についても言及している。
この新型車にレース参加の意図があるのかどうかは不明だが、ブガッティがいずれル・マン24時間耐久レースに参戦するのではないかとの噂は長い間流れていた。
ただ、ボライドが市販化されるのかどうかも不明だ。ブガッティは、生産に入るかどうかは「まだ決まっていない」としており、現時点では「将来の技術のための革新的な情報源」だと述べている。
by AUTOCAR JAPAN
text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
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現代における「最も過激で、妥協を許さない、最速かつ最軽量のクルマのコンセプト」とされている。
新型ブガッティ・ボライド ブガッティボライドは1馬力あたり0.67kgという驚異的なパワーウエイトレシオを実現。最高出力1850ps、車両重量はわずか1240kgで、コンパクトカーのフォード・フィエスタSTとほぼ同じ車重だ。
この2つの数字を可能にしたのは、ブガッティの伝統的な8.0L W16クアッドターボエンジンだ。4輪すべてにパワーを供給し、シロン・スーパースポーツ300+の1600psをはるかに上回るパワーを発揮している。
ブガッティのステファン・ヴィンケルマンは、「今回初めて、W16エンジンの実力を示しました」と述べている。
吸排気系の「デスロットル化」、新開発の4基のターボチャージャー、新設計のドライサンプ潤滑システムによるパワーアップのほか、パワートレインの軽量化を図っているという。
また、カーボンチタン製の「ターボファン」コンプレッサーによりブレーキの通気性を確保。エンジン、トランスミッション、デファレンシャルには空冷式オイルクーラーが搭載され、水冷式のプレクーリングも備わっている。
しかし、最高出力はオクタン価110のレーシング用燃料を使用した場合にのみ得られる。オクタン価98のガソリンを使用した場合、スーパースポーツ300+と同じ1600psを発揮することになる。
軽量化とダウンフォースに特化重量を1240kgに抑えるため、ボライドは超軽量かつ高剛性のカーボン製モノコックを採用している。フロントとボディ下部にもカーボンを使用。ブガッティによると、カーボンの引張強度は航空宇宙産業で使用されているものに匹敵するという。
さらに、ネジや締結部品はすべてチタン製で、3Dプリンターで製造された超薄型の中空チタン合金が多く使用されている。
新型ブガッティ・ボライド ブガッティセラミックブレーキは、キャリパーの重量が2.4kg、センターロック鍛造アルミホイールはフロントが7.4kg、リアが8.4kgと軽量だ。
タイヤはフロントが340mm、リアが400mmと非常にワイドなものが装着され、圧縮空気式のジャッキを備えることでタイヤ交換を容易にしている。
サスペンションには、チタン製のプッシュロッドとダンパーを採用。プッシュロッド自体の重量はわずか100g。
派手なボディ形状は、当然のことながら空力を考慮してデザインされている。ブガッティによると、時速320km付近でリアウイングが1800kg、フロントウイングが800kgのダウンフォースを発生するという。
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新型ブガッティ・ボライド ブガッティ前後に見られる「X」のデザインテーマは、1947年にチャック・イェーガーが操縦して初めて音速の壁を破った実験用ジェット機「ベルX-1」にちなんだものだという。
性能面では、ブガッティはハンドリングに妥協することなく、理論上の最高速度は500kmをはるかに超えるとしている。さらに驚くべきことに、ル・マンを3分07秒1で、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを5分23秒1で周回することができると主張している。これは、ポルシェ919エボLMP1のラップタイムと数秒しか変わらない。
「ボライドを運転するのは、まるで大砲の玉の上に乗っているようなものです」とヴィンケルマンは語った。
興味深いことに、ボライドにはFIAのレーシング・レギュレーションに適合するように設計された安全装備が搭載されているという。また、ブガッティは1920年代の象徴的なレースカーであるタイプ35についても言及している。
この新型車にレース参加の意図があるのかどうかは不明だが、ブガッティがいずれル・マン24時間耐久レースに参戦するのではないかとの噂は長い間流れていた。
ただ、ボライドが市販化されるのかどうかも不明だ。ブガッティは、生産に入るかどうかは「まだ決まっていない」としており、現時点では「将来の技術のための革新的な情報源」だと述べている。
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