2020年07月16日
7月16日のFX自動売買ソフト M と W
【74.2kg-mの極太トルクが生む余裕】新型 アルピナD3 S ツーリング
早速だが、このクルマ最大の特徴は、1750rpmから得られる74.2kg-mという極太のトルク。4000rpmまで回せば355psの最高出力も得られるが、新しいD3 Sの個性を作っているのは、驚くほどのトルクにある。
ディーゼルターボの強みを証明する、低回転域から中回転域にかけての、たくましいパンチ力。逆風は強いままだが、ディーゼルの可能性は終わったわけではない。
アルピナD3 S ツーリング(欧州仕様)最新のアルピナD3がベースとするのは、すでに充分な力自慢のBMW M340d xドライブ。名前が示す通り四輪駆動で、4ドアサルーンのリムジンと、ステーションワゴンのツーリングが選べる。
先日はガソリンエンジン版のB3をご紹介したが、今回試乗するのはディーゼルエンジンでステーションワゴンのD3 Sツーリング。ドイツ・ビルスター・ベルク・サーキットでの試乗機会をいただいた。
いつものアルピナらしく、BMW 3シリーズからスタイリングの変更は控えめ。フロントバンパー下のスカートと、マルチスポークのタービン風ホイールをまとう。リアバンパーのデザインも変更され、4本出しマフラーカッターが引き上げられた性能を主張する。
内容としてはその程度だが、M340dより明らかにアグレッシブ。見た目の違いは充分に得ている。ひと目見ただけで、アルピナだとわかるだろう。
滑らかでたくましいディーゼルターボインテリアも同様。専用のグラフィックが与えられたデジタルモニター式のメーターパネルに、アルピナ・オリジナルのステアリングホイールとインテリアトリムで仕立てられている。
フロントシートは張り直され、センターコンソールにあしらわれるエンブレム入りのプレートには、シリアルナンバーが記される。アルピナが製造するクルマは、すべてを合計しても年間2000台程度しかない。
アルピナD3 S ツーリング(欧州仕様)一方でボンネットの内側には、D3 S一番の改良が施されている。ベースとなるエンジンは、BMW製の3.0L直列6気筒ディーゼルターボ。電圧48Vのスターター・ジェネレーターでアシストされるユニットだ。
最高出力はM340dの15ps増しとなる355psで、最大トルクは3.0kg-m増しの74.2kg-m。主に新開発のエグゾーストシステムによって達成しているという。
ディーゼルエンジンのサウンドは、始動時には静かに車内で聞き取れる程度。アイドリングは目を見張るほど滑らかだ。
走り始めると、ディーゼルらしいカラカラ音がわずかに聞こえる。しかし、手直しを受けた直列6気筒ユニットのサウンドが、不快に感じられることはない。
D3 Sにフルスロットルを与えると、一瞬のターボラグが生じる。わずかに待って、低回転域から上り詰める巨大なトルクの山へ到達すれば、あとは大きな数字の期待通り。
アクセルペダルを穏やかに踏んでいれば、素晴らしい柔軟性で答えてくれる。市街地を低速でうろつくようなドライブは、リラックスした体験に終止する。
0-100km/h加速4.8秒、最高速度270km/hD3 S最大の魅力は、豊富に湧きいでる、有り余るほどの力強さ。0-100km/h加速4.8秒という時間は、低いギアで体験できる桁違いのパフォーマンスを表現しきれていない。
一方の最高速度は270km/h。秀でた性能が理解できる速度だ。
アルピナD3 S ツーリング(欧州仕様)今回の試乗はサーキットのみ。それでも、増強されたトルクが生み出す走りが、どれだけ安楽なロングツーリングを与えてくれるのかは、想像に難くない。
確かに、ディーゼルエンジンは磨き込まれたガソリンエンジンほど、感情の高ぶりをもたらしてくれるわけではない。目一杯引っ張っても、5000rpm程度しか回らない。しかし中回転域のたくましさが、その不足を補って、さらに余りがある。
3000rpmも回ったら、シフトアップして構わない。すぐさま最大トルクが発生し、激しい加速が引き継がれる。
トランスミッションはZF社製の8速AT。こちらもアルピナの手によって、トルクコンバーターは強化されている。豊かなトルクを無駄なくタイヤへ伝送する、素晴らしい仕事をしてくれる。
変速は、コンフォート・モードなら至ってスムーズ。しかしスポーツ・モードを選ぶと、突如容赦ないキビキビとした性格へ変わる。
サスペンションは、アルピナによる新しいスプリングとダンパーを採用するだけでなく、アンチロールバーも専用品。タイヤはアルピナ向けに開発された、ピレリPゼロだ。グリップレベルは常に高く、限界領域での挙動も掴みやすい。
突出した中間加速と高い洗練性アルピナD3 Sは、トラクションも不足はない。M340dの四輪駆動システムへ手が加えられ、パワーとトルクを確実に路面へと伝える。
動的性能も、極めて好印象。重いエンジンがフロントに載っていることに気付かされるものの、流れるように滑らかな身のこなしと姿勢制御が、ベースのM340d以上であることは確実だ。
アルピナD3 S ツーリング(欧州仕様)コーナリング中は、好ましいニュートラル姿勢を保持。オーバーステアへ転じるのは、きっかけとなる強いアクセル操作を与えた時くらい。もし高性能なディーゼル・ワゴンをお探しなら、D3 Sツーリングは一見の価値がある。
ガソリンエンジンを搭載したB3のように、レスポンスに優れた方向転換は得られない。しかし突出した中間加速と、高い洗練性を楽しむことができる。
ディーゼルエンジンだから、燃費も満タンでの航続距離も不満はないだろう。だたし、C02の排出量はM340dより40g/km多い、199g/kmであることには触れておこう。
燃費は、性能を考えれば納得の13.2km/L。アルピナD3 S ツーリングは、どんな状況でも、完璧な日常の相棒になってくれるだろう。
アルピナD3 S ツーリング(欧州仕様)のスペック価格:5万5950ポンド(749万円)
全長:4719mm
全幅:1827mm
全高:1440mm
最高速度:270km/h
0-100km/h加速:4.8秒
燃費:13.2km/L
CO2排出量:199g/km
乾燥重量:2010kg
パワートレイン:直列6気筒2993ccターボチャージャー
使用燃料:軽油
最高出力:355ps/4000-4200rpm
最大トルク:74.2kg-m/1750-2750rpm
ギアボックス:8速オートマティック
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早速だが、このクルマ最大の特徴は、1750rpmから得られる74.2kg-mという極太のトルク。4000rpmまで回せば355psの最高出力も得られるが、新しいD3 Sの個性を作っているのは、驚くほどのトルクにある。
ディーゼルターボの強みを証明する、低回転域から中回転域にかけての、たくましいパンチ力。逆風は強いままだが、ディーゼルの可能性は終わったわけではない。
アルピナD3 S ツーリング(欧州仕様)最新のアルピナD3がベースとするのは、すでに充分な力自慢のBMW M340d xドライブ。名前が示す通り四輪駆動で、4ドアサルーンのリムジンと、ステーションワゴンのツーリングが選べる。
先日はガソリンエンジン版のB3をご紹介したが、今回試乗するのはディーゼルエンジンでステーションワゴンのD3 Sツーリング。ドイツ・ビルスター・ベルク・サーキットでの試乗機会をいただいた。
いつものアルピナらしく、BMW 3シリーズからスタイリングの変更は控えめ。フロントバンパー下のスカートと、マルチスポークのタービン風ホイールをまとう。リアバンパーのデザインも変更され、4本出しマフラーカッターが引き上げられた性能を主張する。
内容としてはその程度だが、M340dより明らかにアグレッシブ。見た目の違いは充分に得ている。ひと目見ただけで、アルピナだとわかるだろう。
滑らかでたくましいディーゼルターボインテリアも同様。専用のグラフィックが与えられたデジタルモニター式のメーターパネルに、アルピナ・オリジナルのステアリングホイールとインテリアトリムで仕立てられている。
フロントシートは張り直され、センターコンソールにあしらわれるエンブレム入りのプレートには、シリアルナンバーが記される。アルピナが製造するクルマは、すべてを合計しても年間2000台程度しかない。
アルピナD3 S ツーリング(欧州仕様)一方でボンネットの内側には、D3 S一番の改良が施されている。ベースとなるエンジンは、BMW製の3.0L直列6気筒ディーゼルターボ。電圧48Vのスターター・ジェネレーターでアシストされるユニットだ。
最高出力はM340dの15ps増しとなる355psで、最大トルクは3.0kg-m増しの74.2kg-m。主に新開発のエグゾーストシステムによって達成しているという。
ディーゼルエンジンのサウンドは、始動時には静かに車内で聞き取れる程度。アイドリングは目を見張るほど滑らかだ。
走り始めると、ディーゼルらしいカラカラ音がわずかに聞こえる。しかし、手直しを受けた直列6気筒ユニットのサウンドが、不快に感じられることはない。
D3 Sにフルスロットルを与えると、一瞬のターボラグが生じる。わずかに待って、低回転域から上り詰める巨大なトルクの山へ到達すれば、あとは大きな数字の期待通り。
アクセルペダルを穏やかに踏んでいれば、素晴らしい柔軟性で答えてくれる。市街地を低速でうろつくようなドライブは、リラックスした体験に終止する。
0-100km/h加速4.8秒、最高速度270km/hD3 S最大の魅力は、豊富に湧きいでる、有り余るほどの力強さ。0-100km/h加速4.8秒という時間は、低いギアで体験できる桁違いのパフォーマンスを表現しきれていない。
一方の最高速度は270km/h。秀でた性能が理解できる速度だ。
アルピナD3 S ツーリング(欧州仕様)今回の試乗はサーキットのみ。それでも、増強されたトルクが生み出す走りが、どれだけ安楽なロングツーリングを与えてくれるのかは、想像に難くない。
確かに、ディーゼルエンジンは磨き込まれたガソリンエンジンほど、感情の高ぶりをもたらしてくれるわけではない。目一杯引っ張っても、5000rpm程度しか回らない。しかし中回転域のたくましさが、その不足を補って、さらに余りがある。
3000rpmも回ったら、シフトアップして構わない。すぐさま最大トルクが発生し、激しい加速が引き継がれる。
トランスミッションはZF社製の8速AT。こちらもアルピナの手によって、トルクコンバーターは強化されている。豊かなトルクを無駄なくタイヤへ伝送する、素晴らしい仕事をしてくれる。
変速は、コンフォート・モードなら至ってスムーズ。しかしスポーツ・モードを選ぶと、突如容赦ないキビキビとした性格へ変わる。
サスペンションは、アルピナによる新しいスプリングとダンパーを採用するだけでなく、アンチロールバーも専用品。タイヤはアルピナ向けに開発された、ピレリPゼロだ。グリップレベルは常に高く、限界領域での挙動も掴みやすい。
突出した中間加速と高い洗練性アルピナD3 Sは、トラクションも不足はない。M340dの四輪駆動システムへ手が加えられ、パワーとトルクを確実に路面へと伝える。
動的性能も、極めて好印象。重いエンジンがフロントに載っていることに気付かされるものの、流れるように滑らかな身のこなしと姿勢制御が、ベースのM340d以上であることは確実だ。
アルピナD3 S ツーリング(欧州仕様)コーナリング中は、好ましいニュートラル姿勢を保持。オーバーステアへ転じるのは、きっかけとなる強いアクセル操作を与えた時くらい。もし高性能なディーゼル・ワゴンをお探しなら、D3 Sツーリングは一見の価値がある。
ガソリンエンジンを搭載したB3のように、レスポンスに優れた方向転換は得られない。しかし突出した中間加速と、高い洗練性を楽しむことができる。
ディーゼルエンジンだから、燃費も満タンでの航続距離も不満はないだろう。だたし、C02の排出量はM340dより40g/km多い、199g/kmであることには触れておこう。
燃費は、性能を考えれば納得の13.2km/L。アルピナD3 S ツーリングは、どんな状況でも、完璧な日常の相棒になってくれるだろう。
アルピナD3 S ツーリング(欧州仕様)のスペック価格:5万5950ポンド(749万円)
全長:4719mm
全幅:1827mm
全高:1440mm
最高速度:270km/h
0-100km/h加速:4.8秒
燃費:13.2km/L
CO2排出量:199g/km
乾燥重量:2010kg
パワートレイン:直列6気筒2993ccターボチャージャー
使用燃料:軽油
最高出力:355ps/4000-4200rpm
最大トルク:74.2kg-m/1750-2750rpm
ギアボックス:8速オートマティック
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さて、わたしが
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