2020年05月26日
5月26日のFX自動売買ソフト M と W
ブガッティ シロンはヴェイロンの後継
クルマ好きなら一度は憧れたことがあるだろうスーパーカー。その黎明期から現代までをたどる連載企画。第92回は「ブガッティ シロン」だ。
ブガッティ シロン(2016年-)
ヴェイロンに引き続き、ブガッティのアイデンティティである馬蹄形のフロントグリルを踏襲。巨大なエアインテークを兼ねたボディサイドのCラインも特徴的。
フォルクスワーゲン グループ傘下のブガッティ オートモビルが、2000年に発表(発売は2005年)したヴェイロンに次ぐ、ハイパー スポーツカー第2弾として「シロン」をワールドプレミアさせたのは、2016年のジュネーブ モーターショーのことだった。シロン(Chiron)という車名はヴェイロンと同様、20世紀前半の第1世代ブガッティを駆ってモナコ グランプリで優勝を飾ったレーシングドライバー、ルイ・アレクサンドル・シロンの名に由来している。
スタイリングは、ヴェイロンのそれを進化させながら、第1世代のブガッティ タイプ57クーペ アトランティークなど、往年の名車をデザインのモチーフに取り入れた、気品のあるものだ。ボディサイドのCカーブも特徴的で、これは1500psを発生するエンジンによる熱を効果的に冷却するための巨大なエアインテークにもなっている。デザインは内製で、かつてランボルギーニでウラカンなども手がけたサシャ・セリパノフ。彼はのちにヒュンダイを経てケーニグセグのデザイン責任者となった。
シャシはル・マン プロトタイプのレーシングカー並みのボディ剛性を誇るフルカーボン構造だ。ボディの外板にはマグネシウム合金も採用されるなど、さまざまな軽量化が図られてはいるが、1500psと400km/hオーバーのスペックを達成するために、車重は1995kgとヴェイロンよりも100kg以上も重くなっている。
インテリアの雰囲気はドイツやイタリアのスーパースポーツカーとは異なり、明るくきらびやか。シートはヘッドレスト一体型のセミバケットタイプ。
2000年代初頭にヴェイロンが登場したとき、最高出力は1001ps、最高速度は400km/hオーバーという性能は、いささか空想的に思えたし、実際問題として量産化は難航した。ところが、それから15年ほどの年月を経て発表された後継車たるシロンは、それに懲りるどころか、最高出力は1.5倍の1500ps(1103kW!)にまで増大されている。しかも、8L(正確には7993cc)の排気量や狭角V8を2つV型に組み合わせたW16 DOHCに4基のターボを装着、というエンジンの基本構成を変えることなく、成し遂げたのだった。
公称の最高速度は420km/hが上限とされているが、タイヤさえ耐えられるのなら、さらにもう数10km/hは伸ばせると見られている。メーカーによる最高速度トライアルはお預け状態だが、0→400km/h加速が32.6秒という記録を打ち立てている。ちなみに、スピードメーターは500km/hまで刻まれている。
1500psというパワースペックは、ドラッグレーサーならありうるだろうが、シロンは文化的で普通にふるまえる完成度を誇り、車内の仕立ても超高品質だ。並のスーパースポーツカー1台分の馬力を上乗せしながらも、前述のようにエンジンの基本構成は先代と変わっていない。
測りきれない速さと随一の豪華さを併せ持つモンスターマシン、ブガッティ シロンは全世界500台限定で生産され、2021年には生産を終了する予定だ。価格は260万USドルもしくは240万ユーロ(およそ3億円)とされている。
リアビューはヴェイロンとはまったく異なる。ボディ下部のディフューザーと中央の巨大なエグゾーストエンドも迫力を増幅している。
ブガッティ シロン 主要諸元
●全長×全幅×全高:4544×2038×1212mm
●ホイールベース:2711mm
●車両重量:1995kg
●エンジン種類:W16 DOHCクワッドターボ
●排気量:7993cc
●最高出力:1500ps/6700rpm
●最大トルク:1600Nm/2000-6000rpm
●燃料タンク容量:100L
●駆動方式:縦置きミッドシップ4WD
●トランスミッション:7速DCT
●タイヤサイズ:前285/30ZR20、後355/25ZR21
●当時の価格:260万USドルもしくは240万ユーロ
さて、わたしが
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ブガッティ シロン(2016年-)
ヴェイロンに引き続き、ブガッティのアイデンティティである馬蹄形のフロントグリルを踏襲。巨大なエアインテークを兼ねたボディサイドのCラインも特徴的。
フォルクスワーゲン グループ傘下のブガッティ オートモビルが、2000年に発表(発売は2005年)したヴェイロンに次ぐ、ハイパー スポーツカー第2弾として「シロン」をワールドプレミアさせたのは、2016年のジュネーブ モーターショーのことだった。シロン(Chiron)という車名はヴェイロンと同様、20世紀前半の第1世代ブガッティを駆ってモナコ グランプリで優勝を飾ったレーシングドライバー、ルイ・アレクサンドル・シロンの名に由来している。
スタイリングは、ヴェイロンのそれを進化させながら、第1世代のブガッティ タイプ57クーペ アトランティークなど、往年の名車をデザインのモチーフに取り入れた、気品のあるものだ。ボディサイドのCカーブも特徴的で、これは1500psを発生するエンジンによる熱を効果的に冷却するための巨大なエアインテークにもなっている。デザインは内製で、かつてランボルギーニでウラカンなども手がけたサシャ・セリパノフ。彼はのちにヒュンダイを経てケーニグセグのデザイン責任者となった。
シャシはル・マン プロトタイプのレーシングカー並みのボディ剛性を誇るフルカーボン構造だ。ボディの外板にはマグネシウム合金も採用されるなど、さまざまな軽量化が図られてはいるが、1500psと400km/hオーバーのスペックを達成するために、車重は1995kgとヴェイロンよりも100kg以上も重くなっている。
インテリアの雰囲気はドイツやイタリアのスーパースポーツカーとは異なり、明るくきらびやか。シートはヘッドレスト一体型のセミバケットタイプ。
2000年代初頭にヴェイロンが登場したとき、最高出力は1001ps、最高速度は400km/hオーバーという性能は、いささか空想的に思えたし、実際問題として量産化は難航した。ところが、それから15年ほどの年月を経て発表された後継車たるシロンは、それに懲りるどころか、最高出力は1.5倍の1500ps(1103kW!)にまで増大されている。しかも、8L(正確には7993cc)の排気量や狭角V8を2つV型に組み合わせたW16 DOHCに4基のターボを装着、というエンジンの基本構成を変えることなく、成し遂げたのだった。
公称の最高速度は420km/hが上限とされているが、タイヤさえ耐えられるのなら、さらにもう数10km/hは伸ばせると見られている。メーカーによる最高速度トライアルはお預け状態だが、0→400km/h加速が32.6秒という記録を打ち立てている。ちなみに、スピードメーターは500km/hまで刻まれている。
1500psというパワースペックは、ドラッグレーサーならありうるだろうが、シロンは文化的で普通にふるまえる完成度を誇り、車内の仕立ても超高品質だ。並のスーパースポーツカー1台分の馬力を上乗せしながらも、前述のようにエンジンの基本構成は先代と変わっていない。
測りきれない速さと随一の豪華さを併せ持つモンスターマシン、ブガッティ シロンは全世界500台限定で生産され、2021年には生産を終了する予定だ。価格は260万USドルもしくは240万ユーロ(およそ3億円)とされている。
リアビューはヴェイロンとはまったく異なる。ボディ下部のディフューザーと中央の巨大なエグゾーストエンドも迫力を増幅している。
ブガッティ シロン 主要諸元
●全長×全幅×全高:4544×2038×1212mm
●ホイールベース:2711mm
●車両重量:1995kg
●エンジン種類:W16 DOHCクワッドターボ
●排気量:7993cc
●最高出力:1500ps/6700rpm
●最大トルク:1600Nm/2000-6000rpm
●燃料タンク容量:100L
●駆動方式:縦置きミッドシップ4WD
●トランスミッション:7速DCT
●タイヤサイズ:前285/30ZR20、後355/25ZR21
●当時の価格:260万USドルもしくは240万ユーロ
さて、わたしが
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