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2020年05月20日

5月20日のFX自動売買ソフト M と W

ラ・フェラーリは、F1のKERSをベースに作り上げられたハイブリッド スーパースポーツ


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クルマ好きなら一度は憧れたことがあるだろうスーパーカー。その黎明期から現代までをたどる連載企画。第86回は「フェラーリ ラ・フェラーリ」だ。

フェラーリ ラ・フェラーリ(2013-2016年)


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公式のアナウンスはないが、ラ・フェラーリの車格とモデルレンジはエンツォフェラーリに近い。

2013年のジュネーブ モーターショーで、フェラーリはかねてから噂されていたエンツォフェラーリの後継モデルにあたる限定生産車「ラ・フェラーリ」をワールドプレミアさせた。ラ・フェラーリ(La Ferrari)の「La」とはイタリア語の女性名詞に付く定冠詞で、英語風にいえば「ザ・フェラーリ」ということになる。スーパースポーツカーといえどもクルマを女性にたとえるのは、いかにもイタリア人らしいといったところだろうか。ちなみに、エンツォフェラーリ同様、ラ・フェラーリも「フェラーリ ラ・フェラーリ」と呼ばれることは少なく、単にラ・フェラーリと呼ばれている。

さて、ラ・フェラーリは、F40、F50、そしてエンツォフェラーリと続いてきたフェラーリの特別モデルの最新版にあたる。その内容は「ザ・フェラーリ」と呼ばれるだけの説得力のあるものになっている。フェラーリの絶対的最高峰であるF1マシンにできるだけ近い技術を採用するのがF50以来の通例だが、今回の目玉はハイブリッド機構。この当時のF1に採用されていたモーターアシスト機構のKERSに準じたHY-KERSというシステムを採用して、フェラーリ史上初のハイブリッド テクノロジーを採用した市販モデルとなっている。

HY-KERSのシステムは、2基のモーター/ジェネレーターとリチウムイオンバッテリー、そして制御装置から構成される。モーターの最高出力は163ps(最大トルクは未発表)で、エンジンのパワースペックは最高出力800psと最大トルク700Nm。ちなみにF1ではKERS時代のエンジンはV8だったが、ラ・フェラーリではF12ベルリネッタに搭載されたものをベースにした、伝統のV12を使い続ける。システム合計での最高出力は963ps、最大トルクは900Nm以上を発生する。


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インテリアのデザインは意外とシンプル。走行に関係のあるスイッチの大半はステアリングに配置されている。

組み合わされるミッションは7速DCTで、後輪のみを駆動する。なお、モーターのみでの走行はできない。公称のパフォーマンスは、最高速度が350km/h以上、0→100km/h加速が3秒未満、0→200km/h加速が7秒とアナウンスされている。

シャシはカーボンファイバー製モノコック。スタイリングはそれまでのピニンファリーナではなく、フラビオ・マンツォーニを中心とした社内デザインで、330P4や312Pといった1960年代後半のスポーツプロトタイプをイメージしている。

インテリアでは、F1スタイルのステアリングやウイングフォルムのシグネチャーブリッジ、コンパクトになったサテライトポッド、選択可能な12.3インチのデジタル インパネなど、新しいコンセプトでまとめられている。

ラ・フェラーリは499台+オークション用1台の限定生産で、2016年にはオープンボディの「アペルタ(イタリア語でオープンを意味する)」を209台+オークション用1台で限定生産した。価格に関しては、どちらも正式には発表されていない。


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スポイラーのほか、ディフューザーやアンダーパネルが自動的に可変して最適な空力特性を維持する「アクティブ エアロダイナミクス」も採用。

ラ・フェラーリ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4702×1992×1116mm
●ホイールベース:2650mm
●車両重量:1255kg
●パワーユニット種類:65度V12 DOHC+モーター
●排気量:6262cc
●エンジン最高出力:800ps/9000rpm
●エンジン最大トルク:700Nm/6750rpm
●システム最高出力:963ps
●システム最大トルク:900Nm以上
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●トランスミッション:7速DCT
●タイヤサイズ:前265/30ZR19、後345/30ZR20



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