地方カメラマンの気まぐれ日記

熱海の老舗旅館「立花」の社長さんから、露天付き客室の写真撮影のご依頼を頂いたのは、８月の末ごろのことでした。撮影日の予定を、とりあえず９月７日としていただきました。しかし、今年の９月はとりわけ天候不順な日が多く、その予定日もあいにく雨天で、撮影は延期となってしまいました。
今回撮影したい露天風呂付き客室からは、海が見えますので、私としても、なるべく良い条件で撮りたいと思っておりました。

そうして好天日を待っていましたが、その後もほぼずっと天気が悪く、たまたま好天が続いたシルバーウィークの５連休は旅館が忙しいわけで、そんなこんなで、漸く先日２４日に撮影をすることは致しました。但し、この日もやはり小雨が降るような天気だったのです。
これは、広告出稿の締め切りの関係で、もうこれ以上は待てないという、やむを得ない事情があり仕方ないことではありました。

天気が絡む撮影というのは難しく、広告出稿期限とカメラマン自身のスケジュールとの微妙な調整の下、いかに良い条件下で撮影できるか、ということになります。

その客室露天風呂が下の写真になります。５階の客室です。

どんよりとした天気だったので、夕景の写真だけの撮影となりました。快晴ならばぜひ昼間にも撮りたかったのですが、、、。
しかし、たとえ曇天であっても、夕景でなら景色も結構綺麗に写ります。たぶん比較しなければわからないくらいでしょう。
下は、この露天風呂のアップ写真です。
やや暗くなり、海はもう分かりにくくなってしまいました。代わりに、空の暮色の藍色が綺麗です。また、山の上に小さく見える白い灯ですが、これは熱海城であります。

さて、客室の露天風呂であるということがわかるような写真を撮ろうとしたのが以下になります。

客室は、より広い和室がとなりに続いてあるのですが、露天風呂に絡めて撮影することが物理的に難しく、こうなりました次第。

天候に恵まれず、旅館「立花」さんには、本当に申し訳なく思います。ただ、そんな条件下でも、最善を尽くしたつもりではあります。




それから、上記客室とは別に、４階の和洋室も撮影させていただきましたので、一緒に掲載いたします。


とても広くて明るい和洋室です。

旅館「立花」さんには、何度もお料理の撮影でもお世話になっております。
こちらはお料理にも定評がありますので、ご参考までに。

それにしても、このところの天候は確実に変ですね。
バランスを失ってきているという感じがいたします。８月の猛暑からいきなり９月になってからの涼しさへの急降下も不自然ですし、雨も多すぎると思います。
このまま、楽しく旅行などができる時代が、いつまでも続くと良いのですが、それ以上に不安が強くなってきています。杞憂であれば良いのですが。