2018年10月07日
上級海技士試験は、いつ取得?(商船高専)
当ブログ運営者の居酒屋八角こと店主の八角です。
今回は、商船高専入学後、何年生でどの免許を取得するのが理想か?(主に航海科)
ということについて、保護者目線から考察してみたいと思います。
先に述べさせて頂きましたように私の息子は、この秋に商船高専を卒業しました。
ちょうど、入学が5年半前の平成25年4月でした。(皆さま、ご存知のように商船学科は、乗船実習が1年間あるので秋の卒業となります。)
下記は、弓削商船高専です。
弓削商船はじめ、大島商船、広島商船、富山高専(射水キャンパス)、鳥羽商船は、外国航路(外航船員)の商船や客船に職員として乗船するための最低限の免許である、3級海技士を養成するための学校です。
先ほど、3級海技士が外航においては、最低限の免許と申し上げたのは、3級海技士免許では、遠洋では、船長や1等航海士として乗船できないからです。(ちなみに、水産系の高校卒業で得られる資格は、5級海技士、国立海上技術学校卒業で得られる資格は、4級海技士です。)
船長や1等航海士として乗船するためには、3級海技士取得後、乗船履歴を積んで1級海技士や2級海技士の筆記試験と口述試験に合格しなければなりません。
価格:3,630円 |
当然、口述試験は、在学中に受験することはできません。
しかし、筆記試験のほうは、学生でも受験できるのです。
私の息子の場合で申し上げますと、外航船員として必須の第三級海上無線通信士(三海通)は、高専3年次に取得。(三海通は、一海特(第一級海上特殊無線技士)より上位免許です)
2級海技士(筆記試験)が高専3年から4年にかけて、何度か受験し、科目合格を4つ揃えての取得でした。
(高専4年次の10月〜始まる5ヶ月の遠洋航海実習前に2級筆記試験を取得したので、気分的に楽だったようです。)
1級海技士(筆記試験)のほうは、海技教育機構(旧航海訓練所)の練習船実習での中断を挟み、高専の5年次の7月実施の海技筆記試験で最後に残っていた科目(航海)に合格し1級海技士(筆記試験)取得となりました。(ちなみに、1級海技士筆記試験の受験開始は、4年次の4月で7月実施分も含めて法規と英語を合格しておりました。)
機関科のほうは、分かりませんが、息子の同級生の機関科の友人で早い人は、3年次から上級海技士筆記試験に挑戦しているようです。(早い人は、4年次の10月から始まる遠洋航海実習前に、1級、2級海技士筆記試験、合格を達成するようです。)
海技教育機構の練習船の乗船実習中は、海技試験を受けることができません。
私の息子の場合ですが、低学年次に1ヶ月の短期乗船実習、そして、4年次の10月〜2月末までの5ヶ月乗船実習、そして5年次の席上課程終了後の4月〜9月までの半年の乗船実習、すべてを合わせると実習中で4回海技筆記試験を受けることができませんでした。
仮に高専3年から海技士筆記試験を受け始めるとして卒業までに14回受験のチャンスがありますが、乗船実習などでそのうち4回は、受験できませんので、受験のチャンスは、実質10回になってしまいます。
なので、計画的な受験計画を立てることをおすすめします。
参考書は、学生の間では、
「成山堂が良い」
とか
「海文堂が良い」
などいろいろな噂があるようですが定かなことはわかりません。
海技士筆記試験対策は、やはり自分自身が勉強していくしか方法は、なさそうです。
ちなみに息子は、両方の参考書を利用していたようです。
二級海技士(航海)800題 問題と解答【2019年版】(収録・2015年7月~2018年4月) (最近3か年シリーズ2) 新品価格 |
二級海技士(機関)800題 問題と解答【2019年版】(収録・2015年7月~2018年4月) (最近3か年シリーズ7) 新品価格 |
一級海技士(機関)800題 問題と解答【2019年版】(収録・2015年7月~2018年4月) (最近3か年シリーズ6) 新品価格 |
一級海技士(航海)800題 問題と解答【2019年版】(収録・2015年7月~2018年4月) (最近3か年シリーズ1) 新品価格 |
新品価格 |
皆様の参考になれば、幸いです
価格:3,630円 |
下記は、当ブログ運営者のもう一つのブログです。
こちらもよろしくです。
外航航海士ネタも、掲載中!
https://fanblogs.jp/hakkakutaishou/
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8174926
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。