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2017年12月29日

夢のテープ

子供がどんな大人になって、どんな夢を叶えるのだろうと思うと、わくわくしてきます。

しかし、夢を持つのか、夢を持っても叶うのか、叶ったとしても幸せになれるのか。
気がかりは尽きません。

そして、母親8年生である自分も、未だに模索中なのです。

私は事務職で働いていますが、幼いころからの夢があります。

それは、「創り出し」「人を元気にしたい」というものです。
具体的に言うと、子供の頃は漫画家、今は童話作家です。
初めて、ブログ上で書きました。
ずっとずっと色々書いてきて、漫画は無理でした。
話は作れるのですが、絵が描けませんでした。
これを諦めるまでに、長い長い時間を過ごしました。
でも、「創る」ことはやめられませんでした。
昨年、育児休暇最後の年、文章を書き始めました。
ジャンルは、もともと子供向けの話を書きたかったので、童話にしました。
絵本も描きましたが、やはり絵は困難だったので、文章オンリーにシフトしました。
昨年春から今年の3月までで、原稿用紙5枚から160枚の作品を、15作品ほど書きました。
その殆どは短編です。
復帰後の4月からはペースは落ちてしまい、現在は4作品目を執筆中です。
幸いにも、今まで書いた作品で、採用されたものもありました。(形になったらまたお知らせします)

夢を、追いかけるのは、追いかけたいのは、何故なんだろう?
と、時々思いますが、答えはすぐに出ます。
「楽しいから」です。

大人になって、機械的に働くだけの色の無い生活の中で、色鮮やかに見えるのが、私にとって創作活動だったのです。

子供にとっては、何が「色鮮やか」になるのだろう?どうしたら、それに出会っていけるのだろうか?と思います。

ふと、思いました。

出航でテープが千切れていくように人は死んで、生まれてくるときに千切れたままのテープを持っているのではないのかなと。
そのテープは何本もあって、細いもの、太いもの、すぐ切れるもの、絶対切れないものがあって。
勉強のテープや、結婚のテープや、夢のテープがあって。
人生は、出会ったテープの端と自分のテープの端を結んでいく作業なんじゃないかと。
そして、結んだテープを引っ張っていき、テープの終わりに結ばれたものを手にすることが、「夢を叶えた」ということなんじゃないかと。

結ぶにも力がいるので、必要な力がつくまで結べないこともあるかもしれません。
結んだテープの先には、良くないものと繋がっていることもあるかもしれません。
引っ張ることをやめて、別の切れ端を探すかもしれません。
テープを一生懸命引っ張っても、ずっと先は見えないかもしれません。
途中で、切れてしまうかもしれません。
どのテープも結ばない場合や、結ぶだけで引っ張らない場合もあるかもしれません。

夢が叶った人はきっと、結んだテープが当たりだったり、引っ張る力を持っていたり、必要なテープを間違えずに結ぶことができた人なのかなと思います。

だとしたら、叶わない夢は無いのではないかとも思います。
千切れたり、ハズレだったりしたらまた別のテープを選んで結び、引っ張ることを諦めなければ、きっと手に入るのではないかと思います。

私は、今になってようやく「夢のテープを結んだ」ように思います。
やっと、創作の方向性が定まったように感じます。
後は、諦めずに引っ張り続けるだけ。
切れないことを信じて。
テープを引っ張ることよりも、結ぶテープを探すことの方が、辛かったです。
あとは、黙々と引っ張り続けるだけ。
やれるだけ、やってみようと思います。

子供たちは、どのテープをどのタイミングで結ぶのか。

「夢のテープを結んだ」時は、応援してあげたいと思います。




長くなってしまいました。
読んで頂き、ありがとうございました。

良いお年をお過ごしくださいね。







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