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posted by fanblog

2019年07月27日

マービンゲイとダニーハサウェイ(同じ曲を違う視点で)

皆さんは
・マービンゲイ
・ダニーハサウェイ

というアーティストはご存知でしょうか?

よく「ミュージシャン’sミュージシャン」=プロが参考にするミュージシャン
に、「ボーカリスト」「演奏家」として名を成す方々です。

そんな2人の「天才」は同じ曲を歌っています。
そこに違いがあります。
そこをみてみようと思います。



「What's going on」

お二人とも1970年代を代表する「ニューソウル」と呼ばれるジャンル。
その中でも「what's going on」はそれぞれの「個性」がぶつかっています。
まず、マービンゲイ


そして、ダニーハサウェイ


まず冒頭の歌詞
「mother mother」で違います。
マービンは、
優しく「お母さん、お母さん」という風に歌っています。
しかし、ダニーは、
太い声で歌っています。
これは恐らくですけど、「立場」で違いがあると考えます。

ダニーハサウェイは、ボーカリストですが同時に「キーボーディスト」でもあります。
そして、アルバムではリズムが狂わないようにして歌っています。
「演奏家」として、それぞれに「グルーブ」を持たせているのかなと聴いてて思いました。

対してマービンゲイは、完全なる「ボーカリスト」
影響されているアーティストが「ナットキングコール」という事で
「声」に抑揚を持たせて「グルーブ」を作っています。

ジャズ、ブルースを聴きまくって「アドリブ」ではないですが、声で物語を作っているように感じます。

両者で同じな「マザコン」感

2コーラス目に「father father」という歌詞が出てきますが、
マービンは(ライブ版)
「遠くにいるような歌い方」のよう。
ダニーも
「ものすごく簡潔に歌っている」感があります。
両者も、父親よりも「母親」に対する感情が強く現れているのかなと思います。

間奏も違う!!

2コーラスサビが終わると「間奏」を挟みますが、
マービンは、アドリブっぽく歌を挟み「ride on baby」と歌っていたりしています。

対して、ダニーは、
「演奏」で見せている。
感情を出すポイントが違うように思えてきます。

ステージング

マービンゲイは、ライブで「感情」を体全体で表現しています。
ダニーハサウェイは、キーボードも弾いているので「声」「演奏」で耳で感情表現しています。

わたし的には「ダニーハサウェイ」は体が管楽器のように「鳴らしている」
「マービンゲイ」は黒人特有の「チェストボイス」はありますが、比較的「固い声」で最初歌い、
曲が進むにつれ、「これが俺の歌だ!!」と言わんばかりのある意味「執着」を歌っているよう。

是非聴き比べてみてください。

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いちゆう
「音楽専門士」の面(資格)を持つわたしが邦楽、洋楽問わず好きな事をご紹介していくブログです。シンガーソングライターをやっていた時期もありました。
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