2014年10月31日
夜顔・よるがお(よるがほ)
ヒルガオ科サツマイモ属の蔓性多年草で、熱帯アメリカから北アメリカのフロリダにかけての原産で、明治初年(1868)に日本に渡来し、鑑賞用に栽培されています。
茎を切ると白汁が出ます。夏、葉腋に朝顔型の直径約10〜15cmで純白の花をつけます。夕方開き翌朝萎む。通称、夕顔(ゆうがお)と呼ぶこともありますが、干瓢の原料となるウリ科の夕顔とは別ですね。別称、夜会草とも言います。
当然、『源氏物語』(紫式部)第四帖に、
心あてにそれかとぞ見る白露の光そへたる夕顔の花
寄りてこそそれかとも見めたそかれにほのぼの見つる花の夕顔
と登場する夕顔とは別種です。因みに、こちらはウリ科ヒョウタン(ラゲナリア)属ですね。
(参考:『広辞苑』『ブリタニカ百科事典』『花の履歴書』『季節の花300』)
では、短歌を一首あげておきます。
碇 弘毅(『姫由理』2014)
宵闇に白く妖しき花問へば夜顔の花とよ声かへりくる
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